【2025年版】引退した主な競走馬一覧|G1馬や話題の名馬も網羅!
2025年に引退した主な競走馬一覧
2025年に引退した主な競走馬をまとめたページです。
2025年に引退した主な競走馬一覧(重賞勝ち馬のみ、地方移籍を除く)
未勝利脱出に4戦を要し、アネモネステークスでの大敗などクラシックには縁がなかったものの、4歳夏の長岡ステークスでオープン入りを果たし、2022年の中山牝馬ステークスでは15番人気の低評価を覆して重賞初制覇を飾った。以後中山競馬場、福島競馬場とクセのあるコースでたびたび穴をあけ、ラストランとなった2024年福島牝馬ステークスも10番人気ながら勝ち馬アラタから0秒3差の4着に激走するなど、キャリアの最晩年まで存在感を示した。
母パレスルーマーは産駒にベルモントSを勝ち種牡馬としてもジャンタルマンタルなどを輩出、日本で供用されているパレスマリス、天皇賞(春)覇者で中長距離路線のトップクラスを張っているジャスティンパレスがいる優良繁殖。セレクトセールで1億円超の評価を受け、その期待通りに長距離路線で開花、2023年暮れのステイヤーズステークスではのちに天皇賞(春)を勝つテーオーロイヤルを完封して優勝、同年の有馬記念にも出走した。以後も3000m超のレースの常連として活躍していたものの、放牧先で病気のため亡くなった。
新馬戦でのちのオープン馬グランディア、2戦目のアルメリア賞で富士ステークス覇者ジュンブロッサムを撃破して臨んだ毎日杯では、少頭数を利した藤岡佑介騎手の絶妙な逃げで重賞初挑戦初制覇を達成。キャリア3戦3勝で日本ダービーにも出走した(18着、勝ち馬ドウデュース)。以後は勝ちきれない競馬が続いていたものの、2023年の谷川岳ステークスでは久々の勝利を飾っている。引退後はノーザンホースパークで乗馬となる予定。
札幌2歳ステークスではのちの皐月賞馬ジオグリフの2着に入るなど、早い段階から才能を証明していたキズナ産駒。続くホープフルステークス、きさらぎ賞ではともに馬券圏外に敗れたものの、中京芝2200mで行われた京都新聞杯では3番枠を生かし切った岩田望来騎手の好騎乗で日本ダービーへの切符をつかんだ。勝ちタイム2分9秒5は従来の日本レコード2分9秒7(2019年の比良山特別でネプチュナイトがマーク)を0秒2更新、父との同一重賞制覇と記録づくめの勝利だった。
皐月賞2着、重賞2勝馬ワールドエース、菊花賞と天皇賞(春)を制したステイヤー・ワールドプレミアの弟にあたる良血。ホープフルSではコントレイルの2着、日本ダービーでもコントレイルの3着、神戸新聞杯でもコントレイルの2着と同期の三冠馬にタイトルを奪われ続け、その後屈腱炎で長期離脱を余儀なくされるも、復帰戦となった鳴尾記念ではのちのエリザベス女王杯勝ち馬ジェラルディーナを完封し、実に1年4か月ぶりのレースで一発回答を果たした。その後も度重なる脚元のアクシデントに悩まされながら2022年ジャパンC3着、2023年日経新春杯制覇と世代レベルを証明し続けた。引退後はノーザンホースパークで乗馬となる予定だったが、種牡馬入りの可能性を開くため急遽サラブレッドオークションに出品され、760万円(税込836万円)で落札された。
金色の馬体から繰り出される快速の逃げ脚で重賞戦線を戦ったグッドルッキングホース。浜名湖特別で後半5F57秒台というG1級の数字をマークし、そこからウェルカムステークス、初富士ステークス、金鯱賞と1勝クラスから続く連勝を5まで伸ばした。2022年大阪杯では詰まったローテーションと右トモの落鉄の影響もあり5着に敗れたが、同年の札幌記念でパンサラッサを相手に勝利、そして翌年の大阪杯では武豊騎手に手替わりし、絶妙なラップ構成で二冠牝馬スターズオンアースをハナ差退け悲願のG1初制覇を果たした。アシュリンジャパンで種牡馬入りが決定しており、グラスワンダー、スクリーンヒーロー、モーリスと続くサイアーラインを次世代につなぎたい。
ソダシ、サトノレイナス、ユーバーレーベン、アカイトリノムスメ、メイケイエール、ファインルージュなど錚々たる才能が揃っていた2021年牝馬クラシック世代の一角。気性に難しさがあり、牝馬三冠路線をスパッとあきらめてからは1400mに主戦場を求めて出世し、2023年夏、5歳にして初のオープン勝ち(朱鷺ステークス)を果たしたがこれで終わりではなく、6歳シーズンを迎えた2024年のヴィクトリアマイルを鮮やかに突き抜け、単勝14番人気・208・6倍の低評価を覆して初のG1タイトルをつかんだ。同年秋にはBCマイルに遠征し、直線では見せ場十分のシーンを作って4着と大健闘。引退後は生まれ故郷の社台ファームで繁殖生活を送る。
母ベルアリュールⅡはフランスで芝1850mのG3ヴァントー賞、アメリカで芝8・5FのG3アシーニア賞を制した名牝。母としてはG1ヴィクトリアマイル覇者アドマイヤリード、G3アルテミスS2着、G3クイーンC3着ベルクレスタを送り出してきた。新潟芝1800mの新馬戦を鮮やかな後方一気で制すると2戦目の百日草特別ではのちの菊花賞馬アーバンシックの2着、G2フローラステークスでは横山武史騎手のソツのないレース運びで快勝を飾った。右前に難しい箇所があり、中山牝馬ステークスを回避してわずか7戦での抹消となったが、打率の高い牝系だけに母としての活躍も期待できる。
4代母Bersidは北米で23勝を挙げた女傑で、直仔には1990年朝日杯3歳Sを制して同年のJRA賞最優秀3歳牡馬に輝いたリンドシェーバー、牝系には青葉賞馬アドマイヤコマンド、小倉2歳S勝ち馬オーミアリスなどがいる。3歳時にはフラワーCで1番人気に支持され、のちのG1・2勝馬スタニングローズに0秒4差3着と健闘するなど早い段階から力を示し、2024年の新潟日報賞を制してオープン入りを果たすと、次走の府中牝馬Sでは10番人気ながら2着に激走し、クラブによる引退期限が迫っていた2025年の小倉牝馬ステークスをフェアエールングとの同着で優勝、悲願の初タイトルをつかんだ。今後は繁殖牝馬としての繋養が予定されている。
祖母のアラマサスナイパーは現役時代JRA1勝にとどまったものの、繁殖入り後にバゴとのカップリングで函館2歳S覇者、スプリント重賞で健闘し阪神ジュベナイルフィリーズでも4着に入ったクリスマスを出している。未勝利戦でのちのホープフルS覇者ドゥラエレーデを破ると、牝馬ながら札幌2歳Sに挑戦し快勝、リバティアイランドが圧勝したオークスでは15番人気ながら3着に激走して高配当を演出、次走のクイーンSでは51kgの恵まれた斤量も味方につけ、重賞2勝目を飾った。秋華賞4着後に左前屈腱炎が判明し、1年以上の休養に入りながら復帰を目指していたが無念のリタイアとなった。今後は生まれ故郷であるグランデファームで繁殖入りの予定。
デビュー時点でかなり少なくなっていたネオユニヴァース産駒で、初ダートとなる未勝利戦を10番人気ながら快勝し、1勝クラスを制して伏竜ステークスではゴッドセレクション(のちに兵庫チャンピオンシップ、ジャパンダートダービーで2着)の2着に好走。夏には古馬相手となる2勝クラス・いわき特別で2着に1秒2差をつける大楽勝を決め、1番人気に支持されたレパードステークスでも圧勝して重賞タイトルを獲得した。全4勝が柴田善臣騎手の手綱で、レパードステークスでは当時のJRA重賞最年長勝利記録をマークしている。今後は新潟競馬場で乗馬となる予定。
リーチザクラウン産駒の牝馬とあってセレクトセールでの取引価格は税込1,100万円にとどまったが、4歳春には牡馬相手にリステッド・ブリリアントステークスで3着に好走するなど早くから頭角を現し、夏には名鉄杯、レディスプレリュードを連勝して大一番のJBCレディスクラシックに出走した(3着)。5歳シーズンも菱田裕二騎手とのコンビでクイーン賞とスパーキングレディーカップを制し、チャンピオンズカップでは勝ち馬レモンポップから0秒5差7着と大健闘。引退レースとなった兵庫女王盃でも中団から進出して先頭のシーンをつくり、勝ち馬テンカジョウには敗れたものの2着を死守し、現役生活に別れを告げた。
フランスの3歳マイルG1だったジャンプラ賞覇者タートルボウルの産駒。3歳1月のデビューからポンポンと勝ち鞍を挙げ、長期休養を挟んだ4歳夏のTVh杯でオープン入り。5歳春の春雷ステークスでは1分6秒8の好時計で勝ち、重賞級の素質を披露すると、同年夏のキーンランドカップでは秋にスプリンターズステークスで2着に好走するウインマーベルを退ける会心の走りで重賞初制覇を飾った。さらに翌年のオーシャンステークスも好位差しで圧勝。G1タイトルにこそ手が届かなかったが、故障から帰ってくる不屈の闘志でスプリント路線で確かな存在感を放った。今後は乗馬になる予定。
スペシャルウィーク肌にハービンジャーを配したディアドラと同パターンの配合で、2歳12月に7番人気ながら未勝利戦を突破すると、年明けにデイジー賞を勝ち、次走のフラワーカップは不良馬場の中を直線後方から力強く伸び、ヒップホップソウル(のちにG2紫苑ステークスでも2着)を退けて重賞初制覇を飾った。以後は馬券圏内が遠いレースが続いたものの、昨年の新潟牝馬ステークス、今年初戦の小倉牝馬ステークスではともに5着と掲示板入りを果たし、強敵相手に互角の戦いを見せていた。今後は生まれ故郷であるノースヒルズにて繁殖入りする予定。
オーストラリアの名牝ヤンキーローズにドゥラメンテが配されて誕生したスーパースター。新潟芝1600mの新馬戦では上がり3ハロン31秒4という日本競馬史上に残る衝撃の末脚を披露し、阪神JFを楽勝して2歳女王に輝くと、翌年はぶっつけで桜花賞、オークス、秋華賞を3連勝して史上7頭目の牝馬三冠を達成した。イクイノックスと最初で最後の対決となったジャパンCは同馬以外に先着を許さず2着、以降もドスローをよく追い込んだドバイシーマクラシック、ロマンチックウォリアーに迫った香港カップなど、勝利こそ遠いものの世界屈指の実力を披露。5歳春を迎えて挑んだクイーンエリザベス2世カップで直線故障を発生、予後不良となった。
2019年12月の2歳新馬戦では、中山ではなかなかお目にかかれない破壊力の末脚で勝利。2戦目の京成杯では良血スカイグルーヴを退けて連勝で重賞制覇を飾った。皐月賞では16着と敗れ、以後屈腱炎による長期休養をはさんで2022年のオールカマー、キャピタルSに出走したが、以降は休養していた。今後は乗馬になる予定。
オルフェーヴル×キングカメハメハの血統構成で、デビュー後しばらくは芝の中距離路線を進んで3勝を挙げたものの、準オープンで頭打ちに。ここでダートに矛先を変えたことが大当たりで、横浜ステークスの圧勝(上がり3ハロン34秒0)から快進撃がスタート。2022年末の東京大賞典、年明け初戦の川崎記念と国内のビッグタイトルを連勝すると、ドバイワールドカップでは圧巻の追い込みを決め、日本調教馬としてはヴィクトワールピサ以来2頭目、オールダートのコースで行われた同レースとしては史上初めての勝利をつかんだ。2023年の東京大賞典が最後の勝利になったものの、2024年ドバイワールドカップ・サウジカップでともに2着に健闘するなど賞金を積み上げ、積み上げた獲得賞金は26億円を超えた。今後は種牡馬としての活躍が期待される。
毎年出世レースと名高い宝塚記念当日の阪神芝1800m・新馬戦はレッドベルアームの5着に敗れたものの、返す刀で挑んだ小倉芝2000mの未勝利戦を楽勝、暮れのホープフルSを悠々と勝ってG1ウィナーとなった。皐月賞、日本ダービーはともに結果が出なかったものの、3歳最終戦となった中日新聞杯は後方から鮮やかに差し切って久々の重賞2勝目を挙げた。4歳シーズン以降は勝ち星こそ重ねられなかったが、5歳春で初めての中東遠征となったサウジアラビア・ネオムターフカップで2着に入るなど随所に輝きを見せていた。引退後はインドで種牡馬入りが予定されており、彼の地でディープインパクトの血脈を広げていきたい。
母ジンジャーパンチは名繁殖で、産駒には同馬のほかにルージュバック(父マンハッタンカフェ)、テンカハル(父キングカメハメハ)がいる。キャリア3戦目に挑んだプリンシパルステークスで2着に敗れるなどクラシック路線には乗れなかったものの、コツコツと条件戦の階段を上がって出世、2022年の大阪杯では前年の年度代表馬エフフォーリアが伸びあぐねる中、しぶとい末脚を伸ばして進出、直線では連覇を狙ったレイパパレを捉え、G1の舞台で重賞初制覇を飾った。その後は9戦して馬券圏内がなく、ダート路線に転向して2戦目となるかしわ記念で故障を発生し競走中止となり、キャリアに幕を下ろした。今後はイーストスタッドで種牡馬入りする予定。
母エアラホーヤは藤原牧場が誇るゴッドマザーで、産駒には神戸新聞杯2着など重賞戦線で長らく活躍したマジェスティハーツ(父ハーツクライ)、ダート短距離で追込の個性派として活躍を続けるプレシオーソ(父ブラックタイド)、芝のスプリント路線で準オープンまで出世したラホーヤビーチ(父タイキシャトル)がいる。ディープブリランテ産駒の同馬はダートに適性が出て、2020年の初戦・羅生門ステークスを勝ってオープン入りして以降は地方交流路線に殴り込み、2021年のサマーチャンピオンなど交流重賞を5勝、さらにそのすべてがダート1400mと、ストライクゾーンど真ん中の条件を徹底的に使い続けて輝きを放った。今後は馬事公苑で乗馬となる予定。
父キングカメハメハ×母ポップコーンジャズは双方ともオーナーの持ち馬であり、全兄に同じくオーナー所有馬ラブリーデイ(宝塚記念、天皇賞(秋))がいる良血。兄と同じようにクラシックでの栄冠はつかめなかったものの、地道にキャリアを重ねながら実力をつけ、4歳最終戦となった中日新聞杯をしぶとく差し切って重賞初制覇。6歳春には目黒記念、7歳春には鳴尾記念を勝ち、その他多数の重賞2着(勝ち馬はタイトルホルダー、ヴェラアズール、ベラジオオペラ、ヨーホーレイクなどG1級がズラり)を記録。文字通りの「古豪」として主要シーンに駆け上がっていく若駒たちの門番を務め、2020年代の競馬シーンを彩る印象的な名脇役だった。引退後はイーストスタッドで種牡馬となる予定。
エイダン・オブライエン調教師が手がけた快速スプリンターで、2022年には日本軽種馬協会が輸入し、2023年から日本で種牡馬生活を送るカラヴァッジオを父に持つ。1勝クラスを勝ち切れなかったことでNHKマイルC路線には乗れなかったものの、3歳夏の札幌芝1500m戦を勝ってから怒涛の4連勝で阪急杯を制覇。2023年の高松宮記念では3番人気、同年のスプリンターズSでは2番人気の支持を受けた(7着)。阪急杯が最後の勝利になってしまったものの、2023年のセントウルSではテイエムスパーダの2着、阪神Cではウインマーベルの3着、2024年のシルクロードSではルガルの2着と確かなスピードを披露した。今後は乗馬になる予定。
BCジュヴェナイル覇者のニューイヤーズデイを父に持ち、2歳9月の中京ダート1400mで新馬戦を快勝。2戦目のエーデルワイス賞でも王道の先行押し切りで重賞初制覇を果たすと、暮れの大一番・全日本2歳優駿では断然人気を集めたナチュラルライズを下して無傷3連勝でのJpn1制覇を達成した。3歳シーズンはサウジダービーに挑戦するも、UAE2000ギニー覇者ゴールデンヴェコマから4秒2離された7着と距離の壁を感じさせる敗戦となり、次走は初芝となる函館スプリントステークスへエントリー、しかし競走中に急性心不全を発症し予後不良となった。
シラユキヒメから広がる白毛一族で、3歳夏のレパードステークスを勝って白毛馬として初めてのJRA重賞制覇を達成。以後4歳時にブラジルカップ、5歳時にスレイプニルステークスを勝つなどダート中距離路線で堅実な活躍を続けていたが、6歳夏に挑んだ芝の函館記念を鮮やかに押し切って芝・ダート双方での重賞勝ちを記録した。さらに7歳時に中日新聞杯で2着に激走、8歳秋のアルゼンチン共和国杯では先行馬総崩れのタフな展開を利して大外一気を決め、重賞3勝目をマークした。9歳シーズンも現役を続行し、明け2戦目の目黒記念に臨んだが4コーナーで右前浅屈腱不全断裂を発症、競走中止。競走能力喪失となったが幸い命に別状はなく、今後はノーザンホースパークで功労馬となる予定。
「珍名馬」で知られる小田切光オーナーのもとでデビューし、勝ち上がりに8戦を要し、そこから1勝クラス突破に10戦を要したものの、不屈の闘志で条件戦の階段を一歩ずつ進み、2021年の東京新聞杯を鮮やかに差し切って重賞初制覇を達成。その後も左回りの大箱コースで輝きを放ち、2022年の新潟記念と2023年の新潟大賞典でも重賞タイトルを勝ち取った。9歳まで現役を続け、屈腱炎で引退。今後は初重賞を飾った東京で誘導馬としての再スタートを切る。
非常に珍しい「母の父クリプティックラスカル」という血統、個性的な白徴で人気を博したダートホース。2戦目で未勝利を突破、5戦目で1勝クラスを逃げ切ると、初の重賞挑戦となったユニコーンSで11番人気ながらカフェファラオの3着に好走。続くレパードSでも引き続き7番人気と低評価だったが、早め先頭の強気な競馬で1分49秒2のレコード勝ちを収めた。4歳以降は前肢の問題もあり思うようにレースを使えなかったもののの、特にジュライステークスで輝きを放ち、2021年にはメイショウハリオに0秒8差をつける快勝、2022年はニューモニュメント、ジュンライトボルトとG1/Jpn1級の相手に3着、2024年は半年休と59kgの斤量を感じさせない上がり最速の末脚で3着に追い込んだ。今後は種牡馬入りが模索される。
ダイワメジャー産駒だった母チェリーペトルズ、サクラバクシンオー産駒の祖母チェリーフォレスト、その子でUHB杯などを制したショウナンタイガと、ファミリーにはスプリンターがズラリと並ぶ。牝系に裏打ちされたスピードを早くからのぞかせ、桜花賞路線を断念してからは古馬相手に1200mで戦い、4歳初戦の中山・サンライズSでオープン入りを決めた。高松宮記念覇者マッドクール相手に僅差の2着とした春雷Sののち、函館スプリントステークスを豪快に差し切って重賞初制覇、以降は勝利から遠ざかったものの、2024年のUHB賞ではプルパレイの2着に入っている。今後は生まれ故郷の追分ファームで繁殖入りする予定。
母マラコスタムブラダはアルゼンチンのG1・フィルベルトレレナ大賞典(芝2200m)を制した名牝、姉に阪神JFを制し、古馬になって以降もスプリント路線で現役最強格だったレシステンシアがいる血統とあって、セレクトセール2019の1歳セッションではラストロットを務め2億3000万円の値がつくなど早くから期待されていた。デビュー2連勝で京成杯を勝ち、皐月賞(6着)、日本ダービー(8着)、菊花賞(15着)とクラシック三冠を皆勤し、2022年の白富士ステークスではジャックドールから0秒3差の3着、以後2023年の睦月ステークス、ポートアイランドステークス、2024年のニューイヤーステークスとリステッド・オープンで3度の3着がある。今後はノーザンファームで乗馬となる予定。
現役が残り少なくなってきたディープインパクト産駒で、2021年の毎日杯ではダービー馬シャフリヤール、未完の大器グレートマジシャンに続く3着に好走して頭角を現すと、続く1勝クラスから3連勝でオープンまで駆け上がった。翌年の金鯱賞で重賞初制覇を果たし、返す刀で夏の札幌記念を楽勝。次走の天皇賞(秋)では世界最強馬イクイノックスには離されたが、後方からナタの切れ味で伸びて3着と存在感を示した。不器用なレースぶりが災いしてビッグタイトルには最後まで縁がなかったが、末脚の破壊力は当代トップクラスで、海外G1での4回の2着が実力を雄弁に語る(2023年~2025年クイーンエリザベス2世カップ、2024年コックスプレート)。今後はブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬となる予定。
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