【2025年最新】UAEダービー、日本馬の過去成績一覧

アラブ首長国連邦(UAE)・メイダン競馬場ダート1900mで行われるUAEダービー(G2)。ビッグレース目白押しの一大イベント「ドバイワールドカップデー」のアンダーカードとして行われる3歳限定のレースで、地元勢はもちろん、日米欧など世界各国からダートの新星たちが集う国際色豊かな若駒たちの戦いです。日本馬は初挑戦となった2006年のフラムドパシオンが、のちに名種牡馬となる勝ち馬ディスクリートキャットから6馬身以上離されたとはいえ3着とまずまずのスタートを切りましたが、初勝利は2016年の「猛獣」ラニの登場まで待つことになります。近年は3歳ダート馬の海外遠征が積極的に敢行されるようになり、2022年はクラウンプライドが優勝(同馬はのちにサウジカップ、ドバイワールドカップでも5着に健闘)、2023年はデルマソトガケが制し(同年のケンタッキーダービー6着に続き、ダートの世界最高峰・BCクラシックで2着)、日本勢で連覇を達成しています。
「UAEダービー」日本馬の過去成績一覧
※2006~2008年はナドアルシバ競馬場ダート1800m、2011~2013年はメイダン競馬場オールウェザー1900m
「UAEダービー」出走予定の日本馬(2025年)
勝ち鞍としては3歳未勝利のみだが、2歳最終戦となった未勝利戦(2着)が1分35秒8の走破時計、勝ち馬ルクソールカフェとハナ差の激闘(レコードタイムタイ)と価値の高い内容だった。ルクソールカフェがその後黒竹賞、ヒヤシンスS、伏竜Sと怒涛の4連勝を決め、世代の頂点に近づいているだけに、劣らぬポテンシャルを持つ同馬にも期待がかかるところ。
現役時代は2歳G1・シャンペンSを勝ち、3歳時にはKnicks Goが勝ったBCマイルで4着に好走したComplexity産駒。OBSマーチセールで森秀行師に見いだされて来日した同馬は芝のマイルで新馬戦を快勝し、海外遠征で初ダートとなったサウジダービーでいきなり2着に好走した。中東のダービー転戦、今度こそ2勝目をつかみたい。
芝2000mを使った未勝利戦は2着に敗れたものの、ダート1800mに条件替わりで迎えた未勝利戦は2着に1秒5差をつける大楽勝と変わり身を見せた。松永幹夫調教師×武豊騎手のUAEダービー挑戦といえば2016年、日本馬にはじめての同レースのタイトルをもたらしたラニと同じタッグ。9年ぶりの同レース2勝目がかかる大事な一戦だ。
3代母Lady Sauce Boatからレディアルバローザ、キャトルフィーユ、エンジェルフェイスなど活躍馬が多数出ている牝系出身。新馬戦は7番人気、1勝クラスは8番人気と2勝はいずれも人気薄だったが、先行押し切りと王道の競馬で突破し、ヒヤシンスSではルクソールカフェにこそ及ばなかったものの、0秒4差3着に頑張った。レース内容はいずれも光るものがあり、世界を驚かせる激走があって不思議ない。
「UAEダービー」出走予定の日本馬(2024年・参考)

祖母に全日本2歳優駿を制したグレイスティアラの名が見え、きょうだいにはショウナンアーチー、サンライズジャストと活躍馬が出ている血統構成。新馬戦、ヤマボウシ賞と連勝し、初の重賞挑戦となった兵庫ジュニアグランプリではイーグルノワールのハナ差2着と実績は十分。前走のサウジダービーは10着、捲土重来の走りで上位進出へ。
父ベストウォーリア×母父カジノドライヴと筋の通ったダート血統で、牝系には2008年のフィリーズレビュー2着馬ベストオブミーの名前がある。新潟ダ1200mの新馬戦を大敗したものの、キャリアを重ねながら力をつけ、カトレアSではアマンテビアンコの2着、昇竜Sでは勝ち馬チカッパにハナ差差されたものの、勝ちに等しい内容だった。海外挑戦を糧にもう一回り成長してほしい。
曾祖母がオリエンタルアート、近親にオルフェーヴル・ドリームジャーニーの兄弟がいる血統。雄大なフットワークとストライドを武器に未勝利戦を圧勝すると1勝クラスも突破し、年明けの船橋・ブルーバードカップも勝ち馬からタイム差なしの3着に好走した。1900m戦は対応できそうな印象で、先行勢がバテ合いの形になれば上位進出のチャンスだ。
馬戦は1頭だけ質の違う伸び脚で圧勝、2戦目のJpn3北海道2歳優駿は豪快なマクりであっさりタイトルを獲得すると、3戦目の大一番、Jpn1全日本2歳優駿では先行策からリードを広げる一方、ワンサイドゲームの内容で2歳ダート王者に。さらに年明け初戦のサウジダービーをゴール前で差し切って4連勝を遂げた。ここも突破するようならアメリカ三冠路線がいよいよ現実的になる。
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