【2025年最新】1351ターフスプリント、日本馬の過去成績、出走馬一覧 ソングライン、バスラットレオンが制覇

サウジアラビア・キングアブドゥルアジーズ競馬場芝1351mで行われる1351ターフスプリント(G2)。サウジカップ開催に組み込まれる古馬限定の競走です。他に類を見ない「芝1351m」という独特の距離設定はサウジアラビア王国がイスラム暦1351年(=西暦1932年)に建国されたことに由来し、スプリンターからマイラーまで異なる距離区分のスペシャリストが集結する興趣あふれる競走になっています。日本馬は2022年に初めて遠征を敢行し、前年のNHKマイルC2着馬ソングラインが中段待機から差し切って快勝すると、翌2023年も海外マイスター・バスラットレオンがハナを叩いて粘り切り、日本勢の連覇に貢献しました。2024年にはG2格付けを獲得し、総賞金は150万米ドル(2023年)から200万米ドル(2024年~)、1着賞金も90万ドル(2023年)から120万米ドル(2024年~)へとジャンプアップ。円安の影響で勝てば2億円近い賞金が手に入る大チャンスとあって、日本が誇る短距離勢のローテーションとして有力な選択肢になっています。
「1351ターフスプリント」日本馬の過去成績一覧
年 | 出走馬 | 騎手 | 厩舎 | 着順 | 勝ち馬 |
2022 | ソングライン | C.ルメール | 林徹 | 1着 | – |
2022 | ラウダシオン | C.デムーロ | 斉藤崇史 | 4着 | ソングライン |
2022 | エントシャイデン | 坂井瑠星 | 矢作芳人 | 12着 | ソングライン |
2023 | バスラットレオン | 坂井瑠星 | 矢作芳人 | 1着 | – |
2023 | ラウダシオン | B.ムルザバエフ | 斉藤崇史 | 9着 | バスラットレオン |
2023 | ソングライン | C.ルメール | 林徹 | 10着 | バスラットレオン |
2024 | ララクリスティーヌ | C.デムーロ | 斉藤崇史 | 2着 | Annaf |
2024 | ウイングレイテスト | 松岡正海 | 畠山吉宏 | 4着 | Annaf |
2024 | アグリ | C.ルメール | 安田隆行 | 6着 | Annaf |
2024 | バスラットレオン | 坂井瑠星 | 矢作芳人 | 10着 | Annaf |
2025 | アスコリピチェーノ | C.ルメール | 黒岩陽一 | 1着 | – |
2025 | ウインマーベル | 松山弘平 | 深山雅史 | 2着 | アスコリピチェーノ |
2025 | テンハッピーローズ | 津村明秀 | 高柳大輔 | 7着 | アスコリピチェーノ |
※2022年、2023年はG3
「1351ターフスプリント」出走予定の日本馬(2025年)
無傷の3連勝で阪神JFを制し、桜花賞、NHKマイルCでともに2着に好走した現4歳世代最強クラスのマイラー。前走のゴールデンイーグルは12着とキャリア初めての二桁着順に沈んだが、極端な前有利のバイアスで後方に構えた点とトリッキーなコース形態を苦にしたもので力負けではないだろう。基礎スピードが上がる短距離戦に対応できればあっさり巻き返しも。
1200mでは2022年スプリンターズS2着、1600mでは2024年マイルCS3着とともにG1で好走しているものの、その中間・1400mがベストの条件。阪神カップ、阪急杯、京王杯スプリングカップのレースぶりはまさにスペシャリストの面目躍如といえる好内容で、1351mの距離設定はぴったりだ。
2024年のヴィクトリアマイルを単勝14番人気・208.6倍で制して大波乱の立役者となり、津村明秀騎手に初のG1タイトルを贈った名牝。ハイペースでのびのび走るのが身上で、前走のBCマイルでは強豪相手に強気な競馬に徹し、4着に頑張った。7歳を迎えるシーズンだが前走から衰えは感じられず、世界をあっといわせるシーンがあってもいい。
1351ターフスプリント・予備登録した日本馬一覧(2025年)
馬名 | 性齢 | 戦績 | 調教師 |
アサカラキング | 牡5 | 16戦5勝 | 斎藤誠(東) |
アスコリピチェーノ | 牝4 | 7戦4勝 | 黒岩陽一(東) |
ダノンマッキンリー | 牡4 | 10戦4勝 | 藤原英昭(西) |
ダノンスコーピオン | 牡6 | 20戦4勝 | 福永祐一(西) |
ドナベティ | 牝4 | 11戦3勝 | 矢作芳人(西) |
ドロップオブライト | 牝6 | 22戦5勝 | 福永祐一(西) |
エコロジーク | 牡3 | 3戦2勝 | 森秀行(西) |
ジャングロ | 牡6 | 13戦4勝 | 森秀行(西) |
ジョウショーホープ | 牡5 | 19戦4勝 | 新谷功一(西) |
モズメイメイ | 牝5 | 18戦5勝 | 音無秀孝(西) |
オオバンブルマイ | 牡5 | 11戦4勝 | 吉村圭司(西) |
オフトレイル | 牡4 | 10戦3勝 | 吉村圭司(西) |
セッション | 牡5 | 14戦2勝 | 斉藤崇史(西) |
ソーダズリング | 牝5 | 10戦3勝 | 音無秀孝(西) |
シュトラウス | 牡4 | 8戦2勝 | 武井亮(東) |
サンライズロナウド | 牡6 | 22戦4勝 | 安田翔伍(西) |
テンハッピーローズ | 牝7 | 26戦6勝 | 高柳大輔(西) |
ウインカーネリアン | 牡8 | 29戦8勝 | 鹿戸雄一(東) |
ウイングレイテスト | 牡8 | 38戦4勝 | 畠山吉宏(東) |
ウインマーベル | 牡6 | 26戦7勝 | 深山雅史(東) |
※成績は2025年1月15日現在
参考:「1351ターフスプリント」出走予定の日本馬(2024年)
エイダン・オブライエン師が手がけた欧州のスピードキング・カラヴァッジオの子。豊かな脚力は3歳夏からの4連勝など疑いの余地がないものの、2023年の春秋スプリントG1はともに7着とビッグタイトルには手が届いていない。セントウルS、阪急杯や阪神Cの内容から6ハロンより7ハロンに適性がありそうで、ここは好勝負が期待できそうだ。
数々の渋好みな競走馬を育んできた「松岡正海騎手×ウイン」のタッグを代表する古豪。5歳秋の紅葉S、6歳春のニューイヤーS制覇以降は馬券絡みがなかったものの惜しい競馬を続けており、京成杯AHでは次走でマイルCS2着に好走するソウルラッシュに迫り、スワンSでは黒帽を完璧に生かしたジョッキーの好騎乗で10番人気の低評価を覆す勝利を挙げた。初めての海外で迎える7歳初戦、中東の地で輝きを放ってほしい。
24戦のキャリアで日本含め6か国のレースを経験し、うち3か国で重賞制覇を果たした、矢作厩舎を代表するジャーニーマン。昨年の同レースでは好スタートからハナを奪い、直線で迫りくるカサクリードの猛追をしのぎ切った。ディフェンディングチャンピオンとして臨む今年も自らの土俵に持ち込みたいところ。
1400mを中心にキャリアを重ね、2022年のスワンSでは同距離のスペシャリストであるダイアトニックの2着に食い込むなど力をつけ、2023年初戦の京都牝馬Sで実力馬ウインシャーロットを退けて重賞タイトルをつかんだ。それ以降のマイル2戦では大きい着順を並べたものの、7F戦のスワンSはウイングレイテストから0秒1差2着、阪神Cではウインマーベルから0秒2差7着。まだまだ衰えていない。
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