【2025年最新】ドバイワールドカップデー 発走時間、賞金、出走日本馬などの一覧 2025年は4月5日(土)開催
「2025年ドバイワールドカップデー」レース概要、賞金、出走馬などの一覧
アラブ首長国連邦・ドバイ・メイダンシティにあるメイダン競馬場で施行される、伝統の高額賞金レース「ドバイワールドカップ」をメインカードとした「ドバイワールドカップデー」の概要、賞金、出走馬などを一覧したページです。2025年は28年ぶりに4月での開催(前回の1997年は豪雨の影響で延期、今回はラマダン明けの大祭と重なるため)、フォーエバーヤングを筆頭とした日本馬の活躍が期待されます。
ドバイワールドカップデーに施行される競走(2025年)
競走名 | 発走(日本時間) | 条件 | 総賞金 | 1着賞金 | |
2R | ドバイゴールドカップ | 22時10分 | 4歳以上・芝3200m | 100万米ドル | 58万米ドル |
3R | ゴドルフィンマイル | 22時45分 | 4歳以上・ダ1600m | 100万米ドル | 58万米ドル |
4R | アルクオーツスプリント | 23時20分 | 3歳以上・芝1200m | 150万米ドル | 87万米ドル |
5R | UAEダービー | 24時00分 | 3歳・ダ1900m | 100万米ドル | 58万米ドル |
6R | ドバイゴールデンシャヒーン | 24時40分 | 3歳以上・ダ1200m | 200万米ドル | 116万米ドル |
7R | ドバイターフ | 25時15分 | 4歳以上・芝1800m | 500万米ドル | 290万米ドル |
8R | ドバイシーマクラシック | 25時50分 | 4歳以上・芝2410m | 600万米ドル | 348万米ドル |
9R | ドバイワールドカップ | 26時30分 | 4歳以上・ダ2000m | 1200万米ドル | 696万米ドル |
※赤太字はJRAの馬券発売あり
※ドバイゴールドカップは日本馬の出走なし
ドバイワールドカップデーに施行される競走はいずれも高額賞金レースとして知られ、特にメインカードであるサウジカップは総賞金1200万米ドル、1着賞金696万米ドルでサウジカップに次ぐ高額賞金レースとなています。フランスギャロが年始に公表する、海外競馬における賞金加算の基準となるレートでは1米ドル=157.024円となっており、ドバイワールドカップをフォーエバーヤングが勝てば約10億9000万円を加算してイクイノックスの通算獲得賞金を超え、同じくレースに出走するウシュバテソーロの着順次第では日本調教馬における歴代最高獲得賞金馬に名乗りを上げることに。サウジカップ・ドバイワールドカップを同年に制覇した馬はこれまで1頭もおらず、歴史的快挙に向けた挑戦となります。2025年はドバイゴールドカップを除く7レースに日本調教馬が出走予定です。
3R「ゴドルフィンマイル」(22:45発走)出走予定の日本馬(2025年)
ダート短距離でJRAオープンまで出世したステラフィオーレの弟。未勝利戦を制して以降長らく足踏みが続いていたが、昨年夏に1勝クラスを勝つとポンポンと条件戦の階段を上がり、9月中京のJRAアニバーサリーSでオープン入り、次走の武蔵野Sではエンペラーワケアに食らいついて2着に入った。力関係は未知数だが舞台条件は申し分ない。
昨年のフェブラリーSを11番人気の低評価を覆して勝利して以降、かしわ記念3着、マイルCS南部杯4着、チャンピオンズC5着、フェブラリーS4着といずれも掲示板を確保、G1/Jpn1戦線の安定勢力として定着し、ビッグタイトル奪取がフロックでないことを証明した。脚力に衰えは見られず、得意の左回りマイルで久々の勝ち星をつかむ。
4R「アルクォーツスプリント」(23:20発走)出走予定の日本馬(2025年)
確かな先行力を武器にマイル路線で活躍し、2023年の東京新聞杯ではのちのマイルCS勝ち馬・ドバイターフ2着馬ナミュールを下す金星を挙げた。近年はスプリント路線にも参戦し、2024年京阪杯2着、2025年シルクロードS3着とさすがの力を見せている。コントレイルとともに皐月賞・ダービーを戦ったのは早5年前、8歳になった現在も元気いっぱい。鞍上ともども悲願のビッグタイトルを目指す。
ここまでキャリア11戦、4勝と着外7回という戦績が表す通り、脚力は路線でも上位のモノがあるが気性面に課題を抱えるために騎乗難易度が高いタイプ。かかって消耗して伸びきれないケースはあるものの、ハイペースで気持ちよく追走し、後方一気を決めたファルコンSとスワンSのようにある程度のペースが流れてくれればチャンスは十分にあるだろう。
抜群のスタートセンス、二の脚で重賞2勝を挙げている快速牝馬。歴戦の古馬相手に1番人気の支持を受けたセントウルSで13着、スプリンターズSで8着といったん壁にぶつかる形となったものの、最初の2ハロンは日本競馬史上最速レベルで、舞台となるメイダン芝1200m・直線コースはいかにも合いそう。ここもダッシュを決めて粘り込みを図りたい。
5R「UAEダービー」(24:00発走)出走予定の日本馬(2025年)
勝ち鞍としては3歳未勝利のみだが、2歳最終戦となった未勝利戦(2着)が1分35秒8の走破時計、勝ち馬ルクソールカフェとハナ差の激闘(レコードタイムタイ)と価値の高い内容だった。ルクソールカフェがその後黒竹賞、ヒヤシンスS、伏竜Sと怒涛の4連勝を決め、世代の頂点に近づいているだけに、劣らぬポテンシャルを持つ同馬にも期待がかかるところ。
現役時代は2歳G1・シャンペンSを勝ち、3歳時にはKnicks Goが勝ったBCマイルで4着に好走したComplexity産駒。OBSマーチセールで森秀行師に見いだされて来日した同馬は芝のマイルで新馬戦を快勝し、海外遠征で初ダートとなったサウジダービーでいきなり2着に好走した。中東のダービー転戦、今度こそ2勝目をつかみたい。
芝2000mを使った未勝利戦は2着に敗れたものの、ダート1800mに条件替わりで迎えた未勝利戦は2着に1秒5差をつける大楽勝と変わり身を見せた。松永幹夫調教師×武豊騎手のUAEダービー挑戦といえば2016年、日本馬にはじめての同レースのタイトルをもたらしたラニと同じタッグ。9年ぶりの同レース2勝目がかかる大事な一戦だ。
3代母Lady Sauce Boatからレディアルバローザ、キャトルフィーユ、エンジェルフェイスなど活躍馬が多数出ている牝系出身。新馬戦は7番人気、1勝クラスは8番人気と2勝はいずれも人気薄だったが、先行押し切りと王道の競馬で突破し、ヒヤシンスSではルクソールカフェにこそ及ばなかったものの、0秒4差3着に頑張った。レース内容はいずれも光るものがあり、世界を驚かせる激走があって不思議ない。
6R「ドバイゴールデンシャヒーン」(24:40発走)出走予定の日本馬(2025年)
Into Mischief産駒の快速馬。1800mを使った新馬戦は3着、1400mの未勝利戦では2度の2着と勝ち上がりに時間を要したものの、1200mに矛先を向けて未勝利戦、1勝クラス、芝の中京2歳Sと3連勝を飾った。矢作厩舎らしい意欲的な挑戦となった前走のマハブアルシマールは昨年のドバイゴールデンシャヒーン覇者タズの2着に大健闘した。世界最高峰のスピードバトルでも堂々たる走りが見られそうだ。
地方のダート王フリオーソを父に持つベテランスプリンター。2024年初戦のジャニュアリーSでオープン初勝利を飾ると、次走の令月Sも快勝して重賞路線へと駒を進め、東京スプリント、クラスターカップ、カペラSとG3で3度の2着に好走した。30戦以上のキャリアで初めての海外挑戦、一本筋の通った追込戦法でひとつでも上の着順を目指したい。
2024年はサウジアラビア・リヤドダートスプリント優勝で幸先の良いスタートを切り、ドバイゴールデンシャヒーン、コリアスプリント(連覇達成)、BCスプリントと海外4戦を消化。きっちりと勝ち星を重ねて日本スプリント界のエース格たる実力を披露した。ストレイトノーチェイサー、タズと相手に不足なし、極限のスピード勝負で今年こそタイトルをつかめるか。
7R「ドバイターフ」(25:15発走)出走予定の日本馬(2025年)
ルーラーシップ産駒のマイラーという異色なプロフィールで、2022年にマイラーズCを制して以降G1戦線の常連として活躍。6歳シーズンを迎えた昨年もベテランながらますます力をつけ、秋のマイルCSを豪快に差し切って悲願のG1タイトルをつかんだ。7歳初戦となった中山記念は上々の3着、1800mには対応できるだろう。
体質の弱さを抱えるため、5歳ながらわずか8戦のキャリアにとどまるが、おととしのエリザベス女王杯制覇に代表されるようにレース内容は紛れもなくG1級。マイルCS4着など1600mではやや忙しい印象があっただけに、府中牝馬Sで衝撃的な勝ちっぷりを披露した1800mはベスト。大箱のドバイで久々の脚力全開を期待したい。
ゴールドシップ産駒の個性派。重馬場の毎日杯を1分46秒0という好時計で勝利し、神戸新聞杯でもうなりながら逃げて重賞2勝目をつかんだように脚力は申し分ないが、大敗した日経新春杯のようにコントロールが難しく、陣営は1800mへの距離短縮を選択。世界レベルの相手が揃ったが、通用して不思議ないポテンシャルの持ち主。侮れない。
現役屈指の末脚で2023年の三冠牝馬に輝いた女傑。秋華賞以来は勝利が遠いものの、イクイノックスに迫ったジャパンC、ドスローの展開ながら世界最強クラスのレベルスロマンスに迫ったドバイシーマC、ロマンチックウォリアー相手に0秒2差2着だった香港カップと実力は申し分なし。1800mの流れに戸惑わなければ最強のライバル撃破もあり得る。
8R「ドバイシーマクラシック」(25:50発走)出走予定の日本馬(2025年)
凱旋門賞勝ち馬ソットサスの弟にあたる超良血。その血統背景を証明するように、2歳時から京都2歳S制覇、ホープフルSではのちに有馬記念を制するレガレイラの2着に健闘。3歳シーズンは得意の左回りでドウデュース相手にジャパンCで2着に入った。今年初戦のネオムターフカップを楽勝し、ストライクゾーンど真ん中の大箱左回り中距離で再度の好走が期待できる。
2024年クラシック世代の頂点に立った日本ダービー馬。菊花賞は不完全燃焼の6着、有馬記念では果敢にハナを叩いたものの、中盤の急激なペースアップが影響して粘り切れずの3着。しかし今年初戦のAJCCは貫禄の差し切り勝ちをおさめ、初の海外遠征に挑む。世界レベルで通用する脚力を披露してくれそうだ。
現代日本競馬において最高クラスであるハッピーパス牝系の出身、かつ母チェッキーノという名門の血統プロフィールを証明した2024年の二冠牝馬。前走の京都記念では勝ち馬ヨーホーレイクから1秒0離される9着と断然人気を裏切ってしまったが、馬場コンディションと特殊な展開で度外視可能。あっさり巻き返しも。
条件戦からたたき上げの5連勝で菊花賞を圧勝したクラシックホース。昨年はアクシデントがあった天皇賞(春)15着とあまり良いスタートを切れなかったが、ジャパンCではスローを見越したビュイック騎手の世界レベルの騎乗もありつつ、ドウデュースとタイム差なしの2着と健在をアピールした。脚力の絶対値が高く、ここも格好をつけてくれるだろう。
9R「ドバイワールドカップ」(26:30発走)出走予定の日本馬(2025年)
昨年は帝王賞、コリアカップ、チャンピオンズC、東京大賞典と2着4回を記録し、もうひとつ勝ちきれないレースが続いたが、佐賀開催のJBCクラシックを地元出身の川田将雅騎手の手綱で勝利し、ビッグタイトルをつかんだ。昨年のドバイワールドカップでは4着と戦える脚力を披露しており、今年はさらなる上の着順を目指したい。
2023年のドバイワールドカップを勝った日本が誇るダートホース。昨年はサウジカップ2着、ドバイワールドカップ2着と古豪健在をアピールし、今年の初戦となったサウジカップもフォーエバーヤングとロマンチックウォリアーの死闘を前に見ながらしぶとく追い込んで3着を確保した。コース相性は間違いなく、自らのスタイルに徹して前を捉え切りたい。
サウジダービー・UAEダービーと中東の二大ダービーを勝ち、ケンタッキーダービーでは日本馬悲願の戴冠があとわずかのところまで見えた3着、BCクラシックも3着と、前人未到の領域を突き進む新世代のスーパースター。前走のサウジカップはロマンチックウォリアーとの歴史に残る死闘を制した。まともに走れば結果はついてくるだろう。
フォーエバーヤングを筆頭にタレントが揃い、史上最強世代といっていい2021年のダート三冠世代の一翼。ユニコーンS、東京ダービーと連勝した内容、東京大賞典でフォーエバーヤングから0秒3差3着に頑張ったレースぶりは今年以降につながる明るい未来を予感させた。相手は強いが、末脚を伸ばすスタイルで世界に挑む。