【2025年最新】クイーンエリザベス2世カップ 過去に出走した日本馬と結果を振り返る

香港・シャティン競馬場芝2000mで行われるクイーンエリザベス2世カップ(G1)。香港競馬の下半期を締めくくる国際競走として設立された「チャンピオンズデー」内で開催される中距離戦です。日本馬は香港ローカルG1・2200m戦だった1995年、フジヤマケンザンの遠征敢行(10着)を皮切りに、2002年・2003年にはエイシンプレストンが連覇を達成(同馬は2001年の香港マイルも制し、香港G1を3勝)。2012年にはウンベルト・リスポリ騎手を背にルーラーシップがG1初制覇を飾り、2017年にネオリアリズム、2019年にウインブライトが優勝。2021年には4頭出走した日本馬が上位を独占するという快挙も成し遂げています(1着ラヴズオンリーユー、2着グローリーヴェイズ、3着デアリングタクト、4着キセキ)。
「クイーンエリザベス2世カップ」日本馬の過去成績(2025年)
※1995年は芝2200m。1995~1997年は香港ローカルG1
8R「クイーンエリザベス2世C」(17:40発走)出走予定の日本馬(2025年)
おととしの日本ダービー馬。4歳シーズンは1番人気に支持された大阪杯で11着と大敗、天皇賞(春)でも7着と掲示板を外し、世代の代表としてはふがいない成績となったが、秋シーズンには天皇賞(秋)でスローを利した形とはいえ同年の年度代表馬ドウデュースの2着、香港カップでもロマンチックウォリアー、リバティアイランド以外には先着を許さず3着を守った。好相性の香港で引き続き結果を出したい。
圧倒的な破壊力をもつ末脚を武器に重賞を3勝しているディープインパクト産駒の古豪。香港、オーストラリアでG1の2着が3回、天皇賞(秋)3着の実績があり、脚力は申し分ないものの、その時の勝ち馬がイクイノックス、ロマンチックウォリアー、ヴィアシスティーナと当代世界最強クラスだった不運に泣かされている。次世代に自らの血をつなぐためには何としてもビッグタイトルが必要、悲願成就のシーンを見たい。
2023年の三冠牝馬。秋華賞を最後に勝利はないものの、イクイノックス相手に真っ向勝負を挑んだジャパンC2着、スローをよく追い上げたドバイシーマクラシック3着、ロマンチックウォリアーを諦めず追った香港カップ2着とまだまだ衰えはない。前走のドバイターフは案外の8着だったが、アルテミスS、桜花賞、天皇賞(秋)とぶっつけはパフォーマンスを落とす傾向にあり、叩き2戦目のここは大幅にパフォーマンスを上げてくるだろう。
「クイーンエリザベス2世C」出走予定の日本馬(参考・2024年)
外厩など民間の育成施設が発展し、トレセンで過ごす時間が短い競走馬が多くなる中、2歳時から丸3年以上美浦に籍を置き続けた異色の存在。逃げの手でオープン入りしてからは先行策も交えて重賞戦線で健闘、G2・AJCCとG3エプソムCのタイトルを勝ち取った。前走は1200日近く在厩してきた美浦を離れ、初の海外・アミールトロフィーに挑戦し4着。続いての転戦で結果を出したい。
ウインブライトを彷彿させる中山・シャティンへの適性を生かし、G1戦線で戦い続けるベテラン。昨年冬の香港Cでは強豪ロマンチックウォリアー相手に僅差の3着、直線で不利があったことを鑑みれば衰えを感じさせない内容といえる。タイトルホルダーの宝塚記念2着など脚力の最高打点は優にG1級といえるだけに、何とかビッグタイトルをつかんでほしいところ。
超豪華メンバーだった毎日杯3着以降、一歩一歩階段を上ってきた大器。道悪の札幌記念を楽勝して臨んだ天皇賞(秋)では、怪物イクイノックスにこそ差をつけられたがよく追い込んで3着に好走、年明け初戦の金鯱賞もドゥレッツァに格の違いを見せた。昨年のクイーンエリザベス2世Cではおよそ届かない位置から直線だけで2着を確保しており、豪脚はここでも通用する。