【2025年最新】チェアマンズスプリントプライズ 過去に出走した日本馬と結果を振り返る

香港・シャティン競馬場芝1200mで行われるチェアマンズスプリントプライズ(G1)。香港競馬の下半期を締めくくる国際競走として設立された「チャンピオンズデー」内で開催されるスプリント戦です。香港調教馬限定戦から装いを新たに国際競走へと生まれ変わったのが2016年で、日本馬はこれまで4頭が挑戦。同年の春秋短距離G1を連勝する2018年のファインニードル4着が最高着順で、層の厚い香港の短距離馬たちの後塵を拝す形となっています。2023年はロンジンワールドベストレースホースランキングでS区分世界1位を守ったLucky Sweynesseが制しました。
「チェアマンズスプリントプライズ」日本馬の過去成績(2025年)
5R「チェアマンズスプリントプライズ」(15:50発走)出走予定の日本馬(2025年)
長らく準オープンの安定勢力として活躍していたが、昨年夏にTVh賞を勝ってオープン入りを果たすと、年明けのカーバンクルステークスを11番人気で押し切り、続くシルクロードステークスでも9番人気ながら鮮やかに差し切って快勝した。初のG1挑戦となった高松宮記念では直線で見せ場を作り、勝ち馬サトノレーヴから0秒6差の5着と掲示板入りを果たした。相手はさらに強くなるが、充実期を迎えた今なら楽しみがある。
半兄に快速馬ハクサンムーン、父ロードカナロア、母父サクラバクシンオーという日本競馬のスピードの粋を集めた現役最強クラスのスプリンター。1番人気に支持された昨年のスプリンターズSではハイペースに戸惑う形で7着と大敗したものの、暮れの香港スプリントではカーインライジング相手に3着と大健闘し、高松宮記念では外差し傾向の馬場に乗って待望のG1タイトルを獲得した。日本総大将として海外制圧を目指す。
ここまでキャリア12戦、4勝と着外8回という戦績が表す通り、脚力は路線でも上位のモノがあるが気性面に課題を抱えるために騎乗難易度が高いタイプ。前走のアルクォーツスプリントでは海外初挑戦ながら堂々たる競馬を披露し、世界レベルのスプリンター相手に4着と上々の結果だった。かかって消耗して伸びきれないケースはあるものの、ハイペースで気持ちよく追走し、後方一気を決めたファルコンSとスワンSのようにある程度のペースが流れてくれればチャンスは十分にあるだろう。
昨秋のスプリンターズS覇者。同レースはハイペースで地力が問われる展開ながら、外の3番手から堂々と押し切る掛け値なしに強い内容だった。前走の高松宮記念は外有利かつ風の影響で後方待機勢が恵まれる中、内から先行せざるを得ない枠の並び、さらに昨年の香港スプリントでは出遅れから内有利の馬場の外々を回る形となり大敗と、ここ2戦は馬柱を汚しているが、ともに力を出し切った敗戦ではないだけに巻き返しが期待できる。
「チェアマンズスプリントプライズ」出走予定の日本馬(参考・2024年)
ロジユニヴァース、ディアドラ、ソングライン、スキルヴィングなどを出したソニンク牝系出身のスター候補。1勝クラス、2勝クラスは芝2000m戦で突破したものの、頭打ちとなって短距離に矛先を向けてから秘めたる才能が開花。年明け初戦の新春Sでオープン入りを果たすと、シルクロードS、阪急杯を4着、3着でまとめて力のあるところを見せた。初のG1挑戦で香港遠征と好走のハードルは高いが、一つでも上の着順を目指したい。
前走の高松宮記念では好枠から事実上のグリーンベルトだったインを取り切る坂井瑠星騎手の好騎乗で、実力馬ナムラクレアの追撃を振り切りG1初制覇。昨秋のスプリンターズS2着の悔しさを晴らすとともに春のスプリント王者に輝いた。シャティンでは昨秋大敗も、勲章を引っさげて再び挑む今回は日本のエースとして結果が求められる。