2025年安田記念(G1)特集

東京11R/芝1600m/(国際)(指)
2024安田記念_ロマンチックウォリアー

出走予定注目馬

7歳にしてキャリアの全盛期を迎えたルーラーシップ産駒。今年初戦の中山記念は59kgとトラックバイアスに泣く形で3着に敗れたが、次走のドバイターフでは世界最強馬ロマンチックウォリアーと大接戦の末勝利をつかみ、G1・2勝目を中東の地で手に入れた。府中マイルは京都に比べて向かない印象だが、現状の力をもってすれば克服可能だろう。快速の後輩たちを迎え撃つ立場として堂々の主役を演じる。

ウォーターナビレラと同じ「伏木田牧場生産・山岡正人氏所有」のラインが送り出したドレフォン産駒。人気薄でのシンザン記念、きさらぎ賞好走など3歳春から素質を垣間見せていたが、キャピタルSで難敵トロヴァトーレを破ってからさらに一皮むけた印象で、前走の東京新聞杯は展開不問といった豪脚で4角12番手から撫で切った。相手は格段に強くなるが、乗り越えても不思議ないポテンシャルの持ち主だ。

セントライト記念以降は未勝利だが、古馬になってからマイル~2000mを中心に使われ、芝・ダート問わず左回りワンターンマイルなら堅実に結果を残してきた芦毛のアイドルホース。昨年の安田記念では中団待機からジリジリと脚を伸ばし、勝ち馬ロマンチックウォリアーから0秒3差、3着ソウルラッシュからは0秒2差4着と頑張っている。前走の香港・チャンピオンズマイルは道悪が敗因で、パンパンの良馬場なら見直し可能だ。

牡4 美浦・国枝栄 厩舎
シックスペンス

デビュー3連勝でスプリングSを制し、日本ダービーで3番人気の支持を受けた逸材。毎日王冠、中山記念と格高の1800m重賞を連勝して挑んだ大阪杯は7着に敗れたが、3番手から直線弾けなかったところを見ると明確に距離の壁に阻まれた印象だ。1800m以下なら5戦5勝とまだ底を見せておらず、2歳時ひいらぎ賞以来のマイルに対応できれば楽しみはある。

おととしの朝日杯FS覇者で、皐月賞では適距離から外れる2000mでよく粘っての3着、NHKマイルCでは強敵アスコリピチェーノに不利があったとはいえ決定的な差をつけての勝利と、現4歳世代では最強のマイラーであることに疑いはない。ただ香港マイルの惨敗は王座が揺らぐ内容で、正念場となる一戦。

その他おととしの高松宮記念勝ち馬で久々のマイル投入となるマッドクール、同じくおととしのエリザベス女王杯を制しているブレイディヴェーグ、昨年の富士S覇者ジュンブロッサム、ダービー卿チャレンジTで断然人気に応えたトロヴァトーレなど、各路線からスターホースが集結。ソウルラッシュの快進撃が続くのか、ライバルたちがストップをかけるのか、上半期のマイル王をかけた決戦が始まる。

安田記念(G1)出馬表

馬名性齢重量騎手
1シックスペンス牡458C.ルメール
2ダディーズビビッド牡758池添謙一
3マッドクール牡658坂井瑠星
4ウインマーベル牡658松山弘平
5レッドモンレーヴ牡658M.ディー
6グラティアス牡758横山和生
7ガイアフォース牡658吉村誠之助
8エコロヴァルツ牡458M.デムーロ
9シャンパンカラー牡558内田博幸
10ジャンタルマンタル牡458川田将雅
11サクラトゥジュールセ858D.レーン
12ロングランセ758岩田康誠
13ソウルラッシュ牡758浜中俊
14ウォーターリヒト牡458菅原明良
15ホウオウリアリティ牡758丹内祐次
16トロヴァトーレ牡458横山武史
17ジュンブロッサム牡658武豊
18ブレイディヴェーグ牝556戸崎圭太

前哨戦・重賞結果

2025.02.09 東京11R 芝1600m 16頭 晴 良
東京新聞杯

1着 ウォーターリヒト (3人気)
2着 ボンドガール (2人気)
3着 メイショウチタン (16人気)
20252025東京新聞杯_ウォーターリヒト

2025.03.30 中京11R 芝1200m 18頭 曇 良
高松宮記念

1着 サトノレーヴ (2人気)
2着 ナムラクレア (1人気)
3着 ママコチャ (6人気)
2025高松宮記念_サトノレーヴ

2025.04.05 中山11R 芝1600m 14頭 晴 良
ダービー卿CT

1着 トロヴァトーレ (1人気)
2着 コントラポスト (3人気)
3着 キープカルム (7人気)
2025ダービー卿CT_トロヴァトーレ

2025.04.06 阪神11R 芝2000m 15頭 晴 良
大阪杯

1着 ベラジオオペラ (2人気)
2着 ロードデルレイ (4人気)
3着 ヨーホーレイク (8人気)
2025大阪杯_ベラジオオペラ

2025.04.27 京都11R 芝1600m 10頭 晴 良
マイラーズC1着優先出走

1着 ロングラン (5人気)
2着 ジュンブロッサム (1人気)
3着 セオ (2人気)
2025マイラーズC_ロングラン

2025.05.03 東京11R 芝1400m 15頭 晴 良
京王杯SC1着優先出走

1着 トウシンマカオ (2人気)
2着 ママコチャ (1人気)
3着 ロジリオン (3人気)
2025京王杯SC_トウシンマカオ

出走予定馬の「調教後の馬体重」

出走予定馬の「調教後の馬体重」は下記となります。

馬名馬体重計量日計量
場所
前走
馬体重
ウインマーベル4826/4日(水)美浦海外
ウォーターリヒト4766/4日(水)栗東468
エコロヴァルツ4966/4日(水)栗東492
ガイアフォース4986/4日(水)栗東482
グラティアス5126/4日(水)栗東494
サクラトゥジュール5146/4日(水)美浦516
シックスペンス5076/5日(木)美浦500
ジャンタルマンタル5066/5日(木)栗東503
シャンパンカラー5206/5日(木)美浦512
ジュンブロッサム4786/5日(木)栗東482
ソウルラッシュ5186/5日(木)栗東海外
ダディーズビビッド5266/4日(水)栗東518
トロヴァトーレ5066/4日(水)美浦508
ブレイディヴェーグ4706/4日(水)美浦海外
ホウオウリアリティ4946/4日(水)栗東484
マッドクール5466/5日(木)栗東540
レッドモンレーヴ5266/4日(水)美浦524
ロングラン4906/5日(木)美浦478
  • 馬体重の数値は「kg」。
  • 開催場以外で計量した競走馬については、計量後に開催場へ「輸送」しています。
  • 馬体重は、「調教」「輸送」「飼付」「排糞」等により、常に大きく変動します。
  • 上記馬体重は、あくまでも計量時のデータであり、レース当日の馬体重とは異なります。
  • レース当日に発表する馬体重は、発走時刻の概ね65分前に計量しています。
  • 前走が海外の競馬であっても馬体重を計量している場合には、「前走馬体重」を表記しています。

詳細については、JRAのHPをご確認ください。

安田記念・馬体診断

特別登録 日本馬のレーティング順位

レーティング順位の上位5頭は他の日本馬より優先して出走できます。

順位馬名レーティング備考
1ソウルラッシュ121
2ブレイディヴェーグ115牝馬
3シックスペンス117
4ガイアフォース117
5ジュンブロッサム115
6マッドクール115
7ウインマーベル114
8エコロヴァルツ114
9ウォーターリヒト112
10サクラトゥジュール112
11ロングラン111
12トロヴァトーレ110
  • 5/26(月)JRA発表。
    6/3(火)までに他のレースに出走した場合、レーティング順位は変更となる場合があります。詳細については、JRAのHPをご確認ください。

安田記念プレレーティング

馬名2024年度
JPN
ランキング
2025年度
レーティング
最高値
2025年
レーティング該当レース
(2024年該当レース)
ウインマーベル114 M114 M1351TS2着
(京王杯SC1着
マイルCS3着)
ウォーターリヒト109 M112 M東京新聞杯1着
(キャピタルS1着)
エコロヴァルツ109 M114 M,I中山記念2着
大阪杯4着
(ディセンバーS1着)
オニャンコポン106 M(メイS2着)
ガイアフォース117 M(安田記念4着)
グラティアス103 M102 M大阪城S4着
(ニューイヤーS2着)
サクラトゥジュール111 M112 M京都金杯1着
(東京新聞杯1着)
シックスペンス117 M117 M中山記念1着
(毎日王冠1着)
ジャンタルマンタル118 M(NHKマイルC1着)
シャンパンカラー
ジュンブロッサム115 M112 MマイラーズC2着
(富士S1着)
ソウルラッシュ121 M121 Mドバイターフ1着
(マイルCS1着)
ダディーズビビッド108 M六甲S1着
トロヴァトーレ108 M110 Mダービー卿CT1着
(キャピタルS2着)
ブレイディヴェーグ115 M108 M東京新聞杯4着
(府中牝馬S1着)
ホウオウリアリティ
マッドクール116 S105 S高松宮記念6着
(高松宮記念1着)
レッドモンレーヴ113 M107 M京王杯SC4着
(京王杯SC2着)
ロングラン107 M111 MマイラーズC1着
(小倉大賞典2着
中京記念4着
カシオペアS3着)

【プレレーティング表の見かた】
(1)レーティングとは、競走馬の能力を示す客観的な指標となるもので、着差・負担重量・過去の勝馬との比較などをもとに、国際的に統一された基準により、数値化したものです。
(2)ここに示すプレレーティング表は、登録各馬が本年度のレースで獲得した最高値(原則として、GⅠ・JpnⅠ競走は6着まで、その他の重賞・オープン競走は4着までが対象)と、昨年度のJPNサラブレッドランキングの数値を掲載しています。なお、(D)はダート競走のレーティングです。
(3)空欄の馬は、上記(2)の基準を満たしていない馬です。
(4)レーティングに付随するアルファベット(SMILE)は、そのレーティングを獲得したレースの競走距離を示すもので、区分は以下のとおりです。
S 【Sprint】 1,000m-1,300m [1,000m-1,599m(CAN/USA)]
M 【Mile】 1,301m-1,899m [1,600m-1,899m(CAN/USA)]
I 【Intermediate】 1,900m-2,100m
L 【Long】 2,101m-2,700m
E 【Extended】 2,701m-
※詳細については、JRAのHPをご確認ください。

安田記念(G1)歴代優勝馬

2024.06.02 東京11R 芝1600m 18頭 小雨 稍重
安田記念

ロマンチックウォリアー
単勝 3.6倍 (1人気)
1:32.3 (33.4)
J.マクドナルド騎手
セ6 香港・C.シャム厩舎
2024安田記念_ロマンチックウォリアー

2023.06.04 東京11R 芝1600m 18頭 曇 良
安田記念

ソングライン
単勝 7.4倍 (4人気)
1:31.4 (33.1)
戸崎圭太騎手
牝5 美浦・林徹厩舎
2023安田記念_ソングライン

2022.06.05 東京11R 芝1600m 18頭 曇 良
安田記念

ソングライン
単勝 8.2倍 (4人気)
1:32.3 (32.9)
池添謙一騎手
牝4 美浦・林徹厩舎
2022安田記念_ソングライン

2021.06.06 東京11R 芝1600m 14頭 曇 良
安田記念

ダノンキングリー
単勝 47.6倍 (8人気)
1:31.7 (33.1)
川田将雅騎手
牡5 美浦・萩原清厩舎
2021安田記念_ダノンキングリー

2020.06.07 東京11R 芝1600m 14頭 晴 稍重
安田記念

グランアレグリア
単勝 12.0倍 (3人気)
1:31.6 (33.7)
池添謙一騎手
牝4 美浦・藤沢和雄厩舎
2020安田記念_グランアレグリア

データ分析

脚質

脚質成績勝率連対率3着内率
逃げ1-2-0-710.0%30.0%30.0%
先行1-2-1-312.9%8.6%11.4%
差し6-3-6-529.0%13.4%22.4%
追込2-3-3-414.1%10.2%16.3%

人気

人気成績勝率連対率3着内率
1番人気2-3-3-220.0%50.0%80.0%
2番人気0-1-2-70.0%10.0%30.0%
3番人気1-3-1-510.0%40.0%50.0%
4番人気3-1-1-530.0%40.0%50.0%
5番人気0-1-0-90.0%10.0%10.0%
6-9番人気4-1-2-3310.0%12.5%17.5%
10番人気以下0-0-1-700.0%0.0%1.4%

枠番

枠番成績勝率連対率3着内率
1枠0-1-1-150.0%5.9%11.8%
2枠0-2-0-150.0%11.8%11.8%
3枠2-1-1-1510.5%15.8%21.1%
4枠1-2-1-155.3%15.8%21.1%
5枠2-1-1-1610.0%15.0%20.0%
6枠0-1-1-180.0%5.0%10.0%
7枠4-1-3-1616.7%20.8%33.3%
8枠1-1-2-214.0%8.0%16.0%

前走着順

前走着順成績勝率連対率3着内率
1着3-3-7-277.5%15.0%32.5%
2着3-1-0-2510.3%13.8%13.8%
3着0-1-0-180.0%5.3%5.3%
4着1-1-1-117.1%14.3%21.4%
5着1-2-0-117.1%21.4%21.4%
6-9着1-2-0-233.8%11.5%11.5%
10着以下1-0-2-165.3%5.3%15.8%

ステップレース

レース成績勝率連対率3着内率
ドバイターフ0-2-1-30.0%33.3%50.0%
高松宮記念1-0-1-99.1%9.1%18.2%
ダービー卿CT2-0-0-820.0%20.0%20.0%
大阪杯0-0-1-160.0%0.0%5.9%
マイラーズC1-0-5-332.6%2.6%15.4%
チャンピオンズM0-1-0-60.0%14.3%14.3%
京王杯SC1-1-1-224.0%8.0%12.0%
ヴィクトリアM2-5-0-1011.8%41.2%41.2%
その他3-1-1-2410.3%13.8%17.2%

年齢

年齢成績勝率連対率3着内率
3歳馬0-0-1-30.0%0.0%25.0%
4歳馬5-3-2-3012.5%20.0%25.0%
5歳馬2-5-3-394.1%14.3%20.4%
6歳馬3-1-3-357.1%9.5%16.7%
7歳上0-1-1-240.0%3.8%7.7%

所属

所属成績勝率連対率3着内率
関東馬6-7-5-4210.0%21.7%30.0%
関西馬3-3-5-843.2%6.3%11.6%
外国馬1-0-0-516.7%16.7%16.7%

性別

性別成績勝率連対率3着内率
牡馬・セン馬7-5-9-1195.0%8.6%15.0%
牝馬3-5-1-1214.3%38.1%42.9%

騎手

順位騎手成績勝率連対率3着内率
1川田将雅3-0-0-730.0%30.0%30.0%
2池添謙一2-0-0-528.6%28.6%28.6%
3ルメール1-3-2-311.1%44.4%66.7%
4戸崎圭太1-2-0-611.1%33.3%33.3%
5福永祐一1-1-1-512.5%25.0%37.5%
5田辺裕信1-1-1-512.5%25.0%37.5%
7マクドナルド1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
8レーン0-1-1-20.0%25.0%50.0%
9武豊0-1-0-80.0%11.1%11.1%
10ベリー0-1-0-00.0%100.0%100.0%

調教師

順位調教師成績勝率連対率3着内率
1林徹2-0-0-0100.0%100.0%100.0%
2堀宣行1-1-1-512.5%25.0%37.5%
3藤沢和雄1-1-0-320.0%40.0%40.0%
4田中剛1-1-0-133.3%66.7%66.7%
5池江泰寿1-0-1-711.1%11.1%22.2%
6音無秀孝1-0-1-416.7%16.7%33.3%
7矢作芳人1-0-0-712.5%12.5%12.5%
8萩原清1-0-0-233.3%33.3%33.3%
9C.シャム1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
10菊沢隆徳0-2-0-10.0%66.7%66.7%

馬主

順位馬主成績勝率連対率3着内率
1サンデーR3-4-2-718.8%43.8%56.3%
2シルクR1-1-3-510.0%20.0%50.0%
3吉田和美1-1-0-225.0%50.0%50.0%
4吉田照哉1-1-0-050.0%100.0%100.0%
5ダノックス1-0-0-109.1%9.1%9.1%
6里見治1-0-0-233.3%33.3%33.3%
7キャピタルS1-0-0-150.0%50.0%50.0%
8P.ラウ1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
9キャロット0-1-0-100.0%9.1%9.1%
10G1レーシング0-1-0-70.0%12.5%12.5%
10社台RH0-1-0-70.0%12.5%12.5%

生産者

順位生産者成績勝率連対率3着内率
1ノーザンF5-5-4-3610.0%20.0%28.0%
2社台F1-1-2-184.5%9.1%18.2%
3戸川牧場1-1-0-050.0%100.0%100.0%
4Summer Wind1-0-0-150.0%50.0%50.0%
4三嶋牧場1-0-0-150.0%50.0%50.0%
6Northern Farm0-1-2-00.0%33.3%100.0%
7追分F0-1-0-110.0%8.3%8.3%
8社台C白老F0-1-0-30.0%25.0%25.0%
9下河辺牧場0-0-1-90.0%0.0%10.0%
10ノースヒルズM0-0-1-20.0%0.0%33.3%

種牡馬

順位種牡馬成績勝率連対率3着内率
1ディープインパクト3-2-1-308.3%13.9%16.7%
2キズナ2-0-0-250.0%50.0%50.0%
3スクリーンヒーロー1-1-0-320.0%40.0%40.0%
4ローエングリン1-1-0-050.0%100.0%100.0%
5ステイゴールド1-0-1-225.0%25.0%50.0%
6Frankel1-0-0-150.0%50.0%50.0%
7クロフネ0-2-0-10.0%66.7%66.7%
8Kingman0-1-2-00.0%33.3%100.0%
9ロードカナロア0-1-1-80.0%10.0%20.0%
10ダイワメジャー0-1-0-120.0%7.7%7.7%

※過去10年の安田記念集計

レースガイド

■連続G1の取りを飾る春のマイル王決定戦!

日本競馬界に数々の貢献を果たし、日本中央競馬会初代理事長を務めた安田伊左衛門の功績を称えて、その名を冠し「安田賞」(東京・芝1600m)として1951年に創設された。1958年に安田氏が亡くなった為、名称を「安田記念」に変更。過去に1960年、1961年の2回のみ芝1800mで施行されたことがあったが、それ以外の年では芝1600mで行われており、伝統のマイルレースとして現在に受け継がれている。

1984年グレード制施行によりG1に格付。日本のグレードレースとしてはいち早く1993年に外国調教馬が出走可能になり、1995年に地方馬にも門戸が開かれた。1996年には施行時期がダービーの翌週に移されたことから、古馬だけでなく4歳馬(現3歳馬)も出走可能となった。そして2004年に国際G1に指定されて現在に至る。なお現在は休止されているが、2005年より香港の「チャンピオンズマイル(G1)」ともに「アジアマイルチャレンジ」を創設。2006年にはオーストラリアの「フューチュリティステークス(G1)」、UAEの「ドバイデューティーフリー(G1)」が加わり、春の国際マイル王決定戦が繰り広げられてきた(2011年まで)。

上記のように本競走は秋のジャパンCに次いで、国際化が進んだ競走であり、過去には1995年ハートレイク(UAE・武豊騎手騎乗)、2000年フェアリーキングプローン(香港)、2006年ブリッシュラック(香港)などの外国馬が優勝を飾っている。また府中の1600mというスピード・スタミナの双方が要求されるコースだけに、単なるマイラーではなく中距離でも成績を残してきた馬の活躍が目立つ。近年では、2008年・2009年の覇者ウオッカ、2007年の勝馬ダイワメジャーなどが記憶に新しいが、過去にはシンボリルドルフを破ったギャロップダイナ(1986年)、芦毛の怪物オグリキャップ(1990年)、悲願のG1制覇を果たした名脇役タイキブリザード(1997年)などが名を連ねている。