2024年安田記念(G1)特集

東京11R/芝1600m/(国際)(指)
2023安田記念_ソングライン

出走予定注目馬

2年前のマイラーズCで見せたポテンシャルが昨秋にようやく開花し、京成杯AH勝ちから臨んだマイルCSではナミュールの豪脚に屈したものの正攻法で2着を確保、暮れの香港マイルではゴールデンシックスティから0秒4差4着と健闘。6歳初戦のマイラーズCをいい形でクリアし、いよいよ悲願のG1獲りなるか。

牡5 栗東・中内田充正 厩舎
セリフォス

3歳春から安田記念に挑戦するなど早くから経験を積み、同年秋のマイルCS制覇、翌春も安田記念2着に好走した現役屈指のマイラー。唯一の泣き所が序盤が極端に締まるラップで、マイルCSと香港マイルはこの落とし穴にハマった格好で、まともなら巻き返す。ソウルラッシュとの0秒3差は力量差ではない。

新馬戦でドウデュースと接戦を繰り広げ、3歳夏の国東特別で1分56秒8の猛タイムをマークするなど才能を見せながら今一つG1で結果が出なかったが、フェブラリーS2着で殻を破った印象。芝、ダートを問わずワンターンのマイルが現状考えられるベストで、高速馬場ならなお評価を上げるべきだろう。

蛯名正義厩舎のエース格。前走の京王杯SCでは連覇を狙い豪脚で迫ったが、1400mのスペシャリスト・ウインマーベルにしのぎ切られ惜しくも2着に終わった。深い位置からの差しという戦法ゆえに馬場状態に大きく左右されるが、ハマり切ればすべてを飲み込む爆発力を備えているだけに警戒が必要だろう。

ケイアイファーム生産のロードカナロア産駒としてNHKマイルCを制したG1ウィナー。昨年春の京王杯SCから5走連続で二桁着順を並べる不振に陥っていたものの、前走の京王杯SCで4着、久々に掲示板に載る健闘を見せた。東京芝1600mは前述の通りかつて頂点を極めた舞台、福永祐一厩舎初のG1制覇もノーチャンスではない。

その他香港から2頭の遠征馬、中距離最強馬ロマンチックウォリアーとチャンピオンズマイル3着馬ヴォイッジバブルがエントリー。ヴィクトリアマイルのリベンジを誓うナミュール、昨年の毎日王冠覇者エルトンバローズ、大阪杯で好走したステラヴェローチェジオグリフもマイル王の座を狙う。

安田記念(G1)出馬表

馬名性齢重量騎手
1カテドラル牡858斎藤新
2ガイアフォース牡558長岡禎仁
3レッドモンレーヴ牡558横山和生
4ジオグリフ牡558北村宏司
5ナミュール牝556武豊
6ドーブネ牡558菱田裕二
7ロマンチックウォリアーセ658J.マクドナルド
8エアロロノアセ758幸英明
9パラレルヴィジョン牡558C.ルメール
10ソウルラッシュ牡658J.モレイラ
11ウインカーネリアン牡758三浦皇成
12フィアスプライド牝656坂井瑠星
13ステラヴェローチェ牡658横山典弘
14コレペティトール牡458岩田康誠
15ヴォイッジバブルセ658Z.パートン
16エルトンバローズ牡458西村淳也
17セリフォス牡558川田将雅
18ダノンスコーピオン牡558戸崎圭太

前哨戦・重賞結果

2024.03.24 中京11R 芝1200m 18頭 小雨 重
高松宮記念

1着 マッドクール (6人気)
2着 ナムラクレア (2人気)
3着 ビクターザウィナー (5人気)
2023高松宮記念_マッドクール

2024.03.30 中山11R 芝1600m 16頭 晴 稍重
ダービー卿CT

1着 パラレルヴィジョン (2人気)
2着 エエヤン (8人気)
3着 アスクコンナモンダ (5人気)
2024ダービー卿CT_パラレルヴィジョン

2024.03.31 阪神11R 芝2000m 16頭 晴 良
大阪杯

1着 ベラジオオペラ (2人気)
2着 ローシャムパーク (3人気)
3着 ルージュエヴァイユ (11人気)
2024大阪杯_ジャックドール

2024.04.21 京都11R 芝1600m 17頭 小雨 稍重
マイラーズC1着優先出走

1着 ソウルラッシュ (1人気)
2着 セリフォス (2人気)
3着 ニホンピロキーフ (6人気)
2023マイラーズC_ソウルラッシュ

2024.05.11 東京11R 芝1400m 15頭 晴 良
京王杯SC1着優先出走

1着 ウインマーベル (1人気)
2着 レッドモンレーヴ (2人気)
3着 スズハローム (8人気)
2024京王杯SC_ウインマーベル

2024.05.12 東京11R 芝1600m 15頭 曇 良
ヴィクトリアマイル

出走予定馬の「調教後の馬体重」

出走予定馬の「調教後の馬体重」は下記となります。

馬名馬体重計量日計量
場所
前走
馬体重
ウインカーネリアン5145/29(水)美浦518
ヴォイッジバブル5465/30(木)東京551
エアロロノア4945/29(水)栗東488
エルトンバローズ5165/30(木)東京523
ガイアフォース5025/30(木)栗東494
カテドラル5025/30(木)栗東492
コレペティトール4925/30(木)栗東486
ジオグリフ5125/29(水)美浦506
ステラヴェローチェ5145/30(木)栗東504
セリフォス5085/29(水)栗東498
ソウルラッシュ5185/30(木)栗東512
ダノンスコーピオン4725/29(水)美浦464
ドーブネ4945/29(水)栗東470
ナミュール4625/30(木)栗東452
パラレルヴィジョン4955/30(木)美浦486
フィアスプライド4835/30(木)美浦470
レッドモンレーヴ5165/29(水)美浦512
ロマンチックウォリアー5215/30(木)東京534
  • 馬体重の数値は「kg」。
  • 開催場以外で計量した競走馬については、計量後に開催場へ「輸送」しています。
  • 馬体重は、「調教」「輸送」「飼付」「排糞」等により、常に大きく変動します。
  • 上記馬体重は、あくまでも計量時のデータであり、レース当日の馬体重とは異なります。
  • レース当日に発表する馬体重は、発走時刻の概ね65分前に計量しています。
  • 前走が海外の競馬であっても馬体重を計量している場合には、「前走馬体重」を表記しています。

詳細については、JRAのHPをご確認ください。

特別登録 日本馬のレーティング順位

レーティング順位の上位5頭は他の日本馬より優先して出走できます。

順位馬名レーティング備考
1ナミュール115牝馬
2ソウルラッシュ118
3セリフォス118
4ガイアフォース117
5エルトンバローズ115
6ステラヴェローチェ115
7フィアスプライド109牝馬
8レッドモンレーヴ113
9ジオグリフ113
10ウインカーネリアン112
11ドーブネ110
  • 5/20(月)JRA発表。
    5/28(火)までに他のレースに出走した場合、レーティング順位は変更となる場合があります。詳細については、JRAのHPをご確認ください。

安田記念プレレーティング

馬名2023年度
JPN
ランキング
2024年度
レーティング
最高値
2024年
レーティング該当レース
(2023年該当レース)
ウインカーネリアン115 M112 M東京新聞杯2着
(東京新聞杯1着)
エアロロノア112 M109 MマイラーズC4着
(京都金杯2着)
エルトンバローズ115 M(毎日王冠1着
マイルCS4着)
ガイアフォース117 M112 M(D)フェブラリーS2着
(安田記念4着)
カテドラル110 M(小倉大賞典2着)
コレペティトール108 M京都金杯1着
ジオグリフ117 M(D)113 I大阪杯5着
(サウジC4着)
ステラヴェローチェ115 I大阪杯4着
セリフォス118 M115 MマイラーズC2着
(安田記念2着)
ソウルラッシュ118 M117 MマイラーズC1着
(マイルCS2着)
ダノンスコーピオン107 M京王杯SC4着
ドーブネ110 M110 M中山記念2着
(中山記念3着)
ナミュール115 M115 Mドバイターフ2着
(マイルCS1着)
パラレルヴィジョン109 Mダービー卿CT1着
フィアスプライド107 M109 MヴィクトリアM2着
(府中牝馬S4着)
レッドモンレーヴ113 M113 M京王杯SC2着
(安田記念6着
富士S2着)

外国馬
馬名性齢レーティング調教国
ヴォイッジバブルセ6119 M,I 香港
ロマンチックウォリアーセ6123 M,I 香港

【プレレーティング表の見かた】
(1)レーティングとは、競走馬の能力を示す客観的な指標となるもので、着差・負担重量・過去の勝馬との比較などをもとに、国際的に統一された基準により、数値化したものです。
(2)ここに示すプレレーティング表は、登録各馬が本年度のレースで獲得した最高値(原則として、GⅠ・JpnⅠ競走は6着まで、その他の重賞・オープン競走は4着までが対象)と、昨年度のJPNサラブレッドランキングの数値を掲載しています。なお、(D)はダート競走のレーティングです。
(3)空欄の馬は、上記(2)の基準を満たしていない馬です。
(4)レーティングに付随するアルファベット(SMILE)は、そのレーティングを獲得したレースの競走距離を示すもので、区分は以下のとおりです。
S 【Sprint】 1,000m-1,300m [1,000m-1,599m(CAN/USA)]
M 【Mile】 1,301m-1,899m [1,600m-1,899m(CAN/USA)]
I 【Intermediate】 1,900m-2,100m
L 【Long】 2,101m-2,700m
E 【Extended】 2,701m-
※詳細については、JRAのHPをご確認ください。

安田記念(G1)歴代優勝馬

2023.06.04 東京11R 芝1600m 18頭 曇 良
安田記念

ソングライン
単勝 7.4倍 (4人気)
1:31.4 (33.1 )
戸崎圭太騎手
牝4 美浦・林徹厩舎
2023安田記念_ソングライン

2022.06.05 東京11R 芝1600m 18頭 曇 良
安田記念

ソングライン
単勝 8.2倍 (4人気)
1:32.3 (32.9)
池添謙一騎手
牝4 美浦・林徹厩舎
2022安田記念_ソングライン

2021.06.06 東京11R 芝1600m 14頭 曇 良
安田記念

ダノンキングリー
単勝 47.6倍 (8人気)
1:31.7 (33.1)
川田将雅騎手
牡5 美浦・萩原清厩舎
2021安田記念_ダノンキングリー

2020.06.07 東京11R 芝1600m 14頭 晴 稍重
安田記念

グランアレグリア
単勝 12.0倍 (3人気)
1:31.6 (33.7)
池添謙一騎手
牝4 美浦・藤沢和雄厩舎
2020安田記念_グランアレグリア

2019.06.02 東京11R 芝1600m 16頭 曇 良
安田記念

インディチャンプ
単勝 19.2倍 (4人気)
1:30.9 (32.9)
福永祐一騎手
牡4 栗東・音無秀孝厩舎
2019安田記念_インディチャンプ

データ分析

脚質

脚質成績勝率連対率3着内率
逃げ1-2-0-710.0%30.0%30.0%
先行1-2-1-312.9%8.6%11.4%
差し6-4-5-529.0%14.9%22.4%
追込2-2-4-404.2%8.3%16.7%

人気

人気成績勝率連対率3着内率
1番人気2-3-3-220.0%50.0%80.0%
2番人気0-1-1-80.0%10.0%20.0%
3番人気1-3-1-510.0%40.0%50.0%
4番人気3-0-1-630.0%30.0%40.0%
5番人気0-1-0-90.0%10.0%10.0%
6-9番人気4-1-2-3310.0%12.5%17.5%
10番人気以下0-1-2-670.0%1.4%4.3%

枠番

枠番成績勝率連対率3着内率
1枠0-1-1-150.0%5.9%11.8%
2枠0-2-0-150.0%11.8%11.8%
3枠2-0-1-1610.5%10.5%15.8%
4枠0-2-1-160.0%10.5%15.8%
5枠3-1-0-1615.0%20.0%20.0%
6枠0-2-2-160.0%10.0%20.0%
7枠4-1-3-1517.4%21.7%34.8%
8枠1-1-2-214.0%8.0%16.0%

前走着順

前走着順成績勝率連対率3着内率
1着3-3-6-317.0%14.0%27.9%
2着3-1-0-2311.1%14.8%14.8%
3着0-1-0-180.0%5.3%5.3%
4着1-1-1-98.3%16.7%25.0%
5着1-2-1-107.1%21.4%28.6%
6-9着1-2-0-233.8%11.5%11.5%
10着以下1-0-2-165.3%5.3%15.8%

ステップレース

レース成績勝率連対率3着内率
ドバイターフ1-2-1-314.3%42.9%57.1%
高松宮記念1-0-1-99.1%9.1%18.2%
ダービー卿CT2-0-0-820.0%20.0%20.0%
大阪杯0-0-2-130.0%0.0%13.3%
マイラーズC1-0-4-332.6%2.6%13.2%
チャンピオンズM0-1-0-50.0%16.7%16.7%
京王杯SC1-1-1-224.0%8.0%12.0%
ヴィクトリアM2-4-0-1012.5%37.5%37.5%
その他2-2-1-276.3%12.5%15.6%

年齢

年齢成績勝率連対率3着内率
3歳馬0-0-1-40.0%0.0%20.0%
4歳馬5-3-2-2813.2%21.1%26.3%
5歳馬3-4-3-386.3%14.6%20.8%
6歳馬2-2-3-374.5%9.1%15.9%
7歳上0-1-1-230.0%4.0%8.0%

所属

所属成績勝率連対率3着内率
関東馬6-7-5-4010.3%22.4%31.0%
関西馬4-3-5-854.1%7.2%12.4%
外国馬0-0-0-50.0%0.0%0.0%

性別

性別成績勝率連対率3着内率
牡馬・セン馬7-6-9-1185.0%9.3%15.7%
牝馬3-4-1-1215.0%35.0%40.0%

騎手

順位騎手成績勝率連対率3着内率
1川田将雅3-0-0-730.0%30.0%30.0%
2池添謙一2-0-0-528.6%28.6%28.6%
3ルメール1-3-2-212.5%50.0%75.0%
4戸崎圭太1-2-0-611.1%33.3%33.3%
5福永祐一1-1-1-512.5%25.0%37.5%
5田辺裕信1-1-1-512.5%25.0%37.5%
7柴田善臣1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
8レーン0-1-1-20.0%25.0%50.0%
9三浦皇成0-1-0-20.0%33.3%33.3%
10ベリー0-1-0-00.0%100.0%100.0%

調教師

順位調教師成績勝率連対率3着内率
1林徹2-0-0-0100.0%100.0%100.0%
2堀宣行1-1-1-611.1%22.2%33.3%
3矢作芳人1-1-0-711.1%22.2%22.2%
4藤沢和雄1-1-0-416.7%33.3%33.3%
5田中剛1-1-0-133.3%66.7%66.7%
6音無秀孝1-0-1-514.3%14.3%28.6%
7池江泰寿1-0-0-811.1%11.1%11.1%
8須貝尚介1-0-0-325.0%25.0%25.0%
9萩原清1-0-0-233.3%33.3%33.3%
10菊沢隆徳0-2-0-10.0%66.7%66.7%

馬主

順位馬主成績勝率連対率3着内率
1サンデーR3-4-2-718.8%43.8%56.3%
2シルクR1-1-3-510.0%20.0%50.0%
3吉田和美1-1-0-225.0%50.0%50.0%
4吉田照哉1-1-0-050.0%100.0%100.0%
5ダノックス1-0-0-109.1%9.1%9.1%
6里見治1-0-0-233.3%33.3%33.3%
7キャピタルS1-0-0-150.0%50.0%50.0%
8大和屋暁1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
9社台RH0-1-0-90.0%10.0%10.0%
10G1レーシング0-1-0-60.0%14.3%14.3%

生産者

順位生産者成績勝率連対率3着内率
1ノーザンF5-5-4-3510.2%20.4%28.6%
2社台F1-1-2-194.3%8.7%17.4%
3社台C白老F1-1-0-416.7%33.3%33.3%
4戸川牧場1-1-0-050.0%100.0%100.0%
5Summer Wind1-0-0-150.0%50.0%50.0%
5三嶋牧場1-0-0-150.0%50.0%50.0%
7Northern Farm0-1-2-00.0%33.3%100.0%
8追分F0-1-0-90.0%10.0%10.0%
9ノースヒルズM0-0-1-30.0%0.0%25.0%
10矢野牧場0-0-1-00.0%0.0%100.0%

種牡馬

順位種牡馬成績勝率連対率3着内率
1ディープインパクト3-2-1-357.3%12.2%14.6%
2キズナ2-0-0-166.7%66.7%66.7%
3スクリーンヒーロー1-1-0-225.0%50.0%50.0%
4ローエングリン1-1-0-050.0%100.0%100.0%
5ハーツクライ1-0-2-710.0%10.0%30.0%
6ステイゴールド1-0-1-225.0%25.0%50.0%
7Frankel1-0-0-150.0%50.0%50.0%
8クロフネ0-2-0-20.0%50.0%50.0%
9Kingman0-1-2-00.0%33.3%100.0%
10ロードカナロア0-1-1-60.0%12.5%25.0%

※過去10年の安田記念集計

レースガイド

■連続G1の取りを飾る春のマイル王決定戦!

日本競馬界に数々の貢献を果たし、日本中央競馬会初代理事長を務めた安田伊左衛門の功績を称えて、その名を冠し「安田賞」(東京・芝1600m)として1951年に創設された。1958年に安田氏が亡くなった為、名称を「安田記念」に変更。過去に1960年、1961年の2回のみ芝1800mで施行されたことがあったが、それ以外の年では芝1600mで行われており、伝統のマイルレースとして現在に受け継がれている。

1984年グレード制施行によりG1に格付。日本のグレードレースとしてはいち早く1993年に外国調教馬が出走可能になり、1995年に地方馬にも門戸が開かれた。1996年には施行時期がダービーの翌週に移されたことから、古馬だけでなく4歳馬(現3歳馬)も出走可能となった。そして2004年に国際G1に指定されて現在に至る。なお現在は休止されているが、2005年より香港の「チャンピオンズマイル(G1)」ともに「アジアマイルチャレンジ」を創設。2006年にはオーストラリアの「フューチュリティステークス(G1)」、UAEの「ドバイデューティーフリー(G1)」が加わり、春の国際マイル王決定戦が繰り広げられてきた(2011年まで)。

上記のように本競走は秋のジャパンCに次いで、国際化が進んだ競走であり、過去には1995年ハートレイク(UAE・武豊騎手騎乗)、2000年フェアリーキングプローン(香港)、2006年ブリッシュラック(香港)などの外国馬が優勝を飾っている。また府中の1600mというスピード・スタミナの双方が要求されるコースだけに、単なるマイラーではなく中距離でも成績を残してきた馬の活躍が目立つ。近年では、2008年・2009年の覇者ウオッカ、2007年の勝馬ダイワメジャーなどが記憶に新しいが、過去にはシンボリルドルフを破ったギャロップダイナ(1986年)、芦毛の怪物オグリキャップ(1990年)、悲願のG1制覇を果たした名脇役タイキブリザード(1997年)などが名を連ねている。