2025年スプリンターズS(G1)特集

中山11R/芝1200m/(国際)(指)
2024スプリンターズS_ルガル

関連最新ニュース

出走予定注目馬

牡6 美浦・堀宣行 厩舎
サトノレーヴ

ハクサンムーンの弟にあたる良血で、6歳シーズンを迎えた今年は充実一途、初戦の高松宮記念で悲願の初G1制覇を果たすと、香港・チェアマンズスプリントプライズでは現役世界最強カーインライジングにこそ及ばずも2着、続いてイギリス・アスコットのクイーンエリザベス2世ジュビリーステークスでもラザットに半馬身差の2着と、タイトルこそつかめなかったが日本短距離路線のエースとして堂々たる走りを見せた。久々の国内凱旋となる今回は春秋スプリントG1制覇の大記録がかかる。

牝6 栗東・池江泰寿 厩舎
ママコチャ

2023年のスプリンターズSを制し、同年のJRA最優秀スプリンターに輝いた女傑。昨年は4度の出走で2着1回のみとやや精彩を欠いたものの、今年は初戦の高松宮記念で3着に好走すると、続く京王杯スプリングCでトウシンマカオの2着、秋初戦となったセントウルSでもハイペースを先行する苦しい形ながら2着を死守した。前哨戦としては100点に近い内容で、まだまだ力に衰えはない。

息の長い末脚が武器のビッグアーサー産駒。京王杯スプリングCで重賞5勝目を飾り、セントウルSでは内有利のトラックバイアスを外から伸びて3着、マイナス14kgの馬体重を考えれば結果以上に評価できる始動戦だった。昨年はルガルにクビ差及ばず悔しい2着に終わっており、今年こそタイトルをつかんで父のサイアーラインを次世代につないでほしい。

2歳時から常に強さを認められながら、9回挑戦したG1では2着3回3着3回と勲章に恵まれない6歳牝馬。今春の高松宮記念2着も実に強い内容だったが、加齢とともにテンにズブさを見せるようになっており、断然の1番人気を裏切る形となった函館スプリントSではその弱点を露呈してしまった。ただ末脚性能に衰えはなく、後方待機がハマる展開になれば間違いなく伸びてくる。

現役屈指のスタートダッシュを武器とした逃げの手で、3歳時に葵ステークス、北九州記念を連勝したものの、セントウルSから3連敗を喫し、春のアルクォーツスプリントから差す競馬にスタイルチェンジ。前走のアイビスサマーダッシュでは道中11番手から上がり3ハロンを31秒3でまとめ、カルストンライトオのレコードに並ぶ53秒7で駆け抜けた。昨年のリベンジに期待したい。

その他昨年覇者ルガル、セントウルSを鮮やかな差し切りで制したカンチェンジュンガ、函館スプリントS覇者カピリナ、古豪ウインカーネリアンなどG1にふさわしい顔ぶれがそろった。海外からは香港のG1・4勝馬ラッキースワイネスが参戦を表明しており、2010年ウルトラファンタジー以来15年ぶりとなる同レース香港馬Vを目指す。

スプリンターズS(G1)出馬表

馬名性齢重量騎手
1ピューロマジック牝456松山弘平
2ヨシノイースター牡758内田博幸
3ダノンマッキンリー牡458横山典弘
4ママコチャ牝656岩田望来
5カンチェンジュンガ牡558坂井瑠星
6ナムラクレア牝656C.ルメール
7サトノレーヴ牡658J.モレイラ
8ペアポルックス牡458松若風馬
9ドロップオブライト牝656丹内祐次
10ラッキースワイネスセ758K.リョン
11トウシンマカオ牡658横山武史
12ヤマニンアルリフラ牡458団野大成
13ジューンブレア牝456武豊
14カピリナ牝456戸崎圭太
15ルガル牡558川田将雅
16ウインカーネリアン牡858三浦皇成

前哨戦・重賞結果

2025.06.14 函館11R 芝1200m 16頭 曇 良
函館スプリントS

1着 カピリナ (2人気)
2着 ジューンブレア (3人気)
3着 ドンアミティエ (10人気)
2025函館スプリントS_カピリナ

2025.07.06 小倉11R 芝1200m 18頭 晴 良
北九州記念

1着 ヤマニンアルリフラ (1人気)
2着 ヨシノイースター (5人気)
3着 アブキールベイ (7人気)
2025北九州記念_ヤマニンアルリフラ

2025.08.03 新潟7R 芝1000m 18頭 晴 良
アイビスサマーダッシュ

1着 ピューロマジック (2人気)
2着 テイエムスパーダ (1人気)
3着 ウイングレイテスト (10人気)
2025アイビスサマーダッシュ_ピューロマジック

2025.08.10 中京7R 芝1200m 18頭 曇 良
CBC賞

1着 インビンシブルパパ (5人気)
2着 ジューンブレア (1人気)
3着 シュトラウス (4人気)
2025CBC賞_インビンシブルパパ

2025.08.24 札幌11R 芝1200m 16頭 晴 良
キーンランドC1着優先出走

1着 パンジャタワー (2人気)
2着 ペアポルックス (4人気)
3着 カルプスペルシュ (3人気)
2025キーンランドC_パンジャタワー

2025.09.07 阪神11R 芝1200m 16頭 晴 良
セントウルS1着優先出走

1着 カンチェンジュンガ (8人気)
2着 ママコチャ (2人気)
3着 トウシンマカオ (1人気)
2025セントウルS_カンチェンジュンガ

出走予定馬の「調教後の馬体重」

出走予定馬の「調教後の馬体重」は下記となります。

馬名馬体重計量日計量
場所
前走
馬体重
ウインカーネリアン5199/24(水)美浦512
カピリナ4949/24(水)美浦474
カンチェンジュンガ5089/25(木)栗東496
サトノレーヴ5309/24(水)美浦海外
ジューンブレア4889/25(木)栗東490
ダノンマッキンリー4789/24(水)栗東457
トウシンマカオ4869/25(木)美浦472
ドロップオブライト4509/24(水)栗東446
ナムラクレア4969/25(木)栗東478
ピューロマジック4749/24(水)栗東446
ペアポルックス4889/24(水)栗東476
ママコチャ5049/25(木)栗東498
ヤマニンアルリフラ4989/24(水)栗東494
ヨシノイースター5049/25(木)栗東494
ラッキースワイネス5429/25(木)中山547
ルガル5329/24(水)栗東522
  • 馬体重の数値は「kg」。
  • 開催場以外で計量した競走馬については、計量後に開催場へ「輸送」しています。
  • 馬体重は、「調教」「輸送」「飼付」「排糞」等により、常に大きく変動します。
  • 上記馬体重は、あくまでも計量時のデータであり、レース当日の馬体重とは異なります。
  • レース当日に発表する馬体重は、発走時刻の概ね65分前に計量しています。
  • 前走が海外の競馬であっても馬体重を計量している場合には、「前走馬体重」を表記しています。

詳細については、JRAのHPをご確認ください。

スプリンターズS・馬体診断

特別登録 日本馬のレーティング順位

レーティング順位の上位5頭は他の日本馬より優先して出走できます。

順位馬名レーティング備考
1サトノレーヴ119
2ナムラクレア113牝馬
3ママコチャ112牝馬
4トウシンマカオ116
5ルガル116
6カンチェンジュンガ114
7ウインカーネリアン114
8ペアポルックス112
9ダノンマッキンリー112
10ヨシノイースター111
11カピリナ106牝馬
12ピューロマジック106牝馬
13ジューンブレア106牝馬
  • 9/16(火)JRA発表。
    9/23(火)までに他のレースに出走した場合、レーティング順位は変更となる場合があります。詳細については、JRAのHPをご確認ください。

スプリンターズSプレレーティング

馬名2025年度
レーティング
最高値
2025年
レーティング該当レース
アスクワンタイム104 M安土城S3着
ウインカーネリアン114 SAQスプリント2着
カピリナ106 S函館スプリントS1着
カンチェンジュンガ114 SセントウルS1着
サトノレーヴ119 S高松宮記念1着
ジューンブレア106 SCBC賞2着
ダノンマッキンリー110 SAQスプリント4着
トウシンマカオ116 M京王杯スプリングC1着
ドロップオブライト105 S,MCBC賞4着
京成杯AH2着
ナムラクレア113 S高松宮記念2着
ピューロマジック106 SAQスプリント5着
ペアポルックス112 SオーシャンS2着
ママコチャ112 SオーシャンS1着
ヤマニンアルリフラ107 S北九州記念1着
ヨシノイースター111 S北九州記念2着
ルガル106 SチェアマンズSP5着

外国馬
馬名性齢2025年度
レーティング
最高値
レーティング該当レース
ラッキースワイネスセ7118 Sシャティンヴァーズ4着

【プレレーティング表の見かた】
(1)レーティングとは、競走馬の能力を示す客観的な指標となるもので、着差・負担重量・過去の勝馬との比較などをもとに、国際的に統一された基準により、数値化したものです。
(2)ここに示すプレレーティング表は、登録各馬が本年度のレースで獲得した最高値(原則として、G1・Jpn1競走は6着まで、その他の重賞・オープン競走は4着までが対象)と、昨年度のJPNサラブレッドランキングの数値を掲載しています。
(3)空欄の馬は、上記(2)の基準を満たしていない馬です。
(4)レーティングに付随するアルファベット(SMILE)は、そのレーティングを獲得したレースの競走距離を示すもので、区分は以下のとおりです。
S 【Sprint】 1,000m-1,300m [1,000m-1,599m(CAN/USA)]
M 【Mile】 1,301m-1,899m [1,600m-1,899m(CAN/USA)]
I 【Intermediate】 1,900m-2,100m
L 【Long】 2,101m-2,700m
E 【Extended】 2,701m-
※詳細については、JRAのHPをご確認ください。

スプリンターズS(G1)歴代優勝馬

2024.09.29 中山11R 芝1200m 16頭 曇 良
スプリンターズS

ルガル
単勝 28.5倍 (9人気)
1:07.0 (34.2)
西村淳也騎手
牡4 栗東・杉山晴紀厩舎
2024スプリンターズS_ルガル

2023.10.01 中山11R 芝1200m 16頭 曇 良
スプリンターズS

ママコチャ
単勝 4.9倍 (3人気)
1:08.0 (34.5)
川田将雅騎手
牝4 栗東・池江泰寿厩舎
2023スプリンターズS_ママコチャ

2022.10.02 中山11R 芝1200m 16頭 晴 良
スプリンターズS

ジャンダルム
単勝 20.3倍 (8人気)
1:07.8 (34.6)
荻野極騎手
牡7 栗東・池江泰寿厩舎
2022スプリンターズS_ジャンダルム

2021.10.03 中山11R 芝1200m 16頭 晴 良
スプリンターズS

ピクシーナイト
単勝 5.3倍 (3人気)
1:07.1 (33.4)
福永祐一騎手
牡3 栗東・音無秀孝厩舎
2021スプリンターズS_ピクシーナイト

2020.10.04 中山11R 芝1200m 16頭 曇 良
スプリンターズS

グランアレグリア
単勝 2.2倍 (1人気)
1:08.3 (33.6)
C.ルメール騎手
牝4 美浦・藤沢和雄厩舎
2020スプリンターズS_グランアレグリア

データ分析

脚質

脚質成績勝率連対率3着内率
逃げ0-2-1-70.0%20.0%30.0%
先行4-4-2-2611.1%22.2%27.8%
差し5-4-3-488.3%15.0%20.0%
追込1-0-4-471.9%1.9%9.6%

人気

人気成績勝率連対率3着内率
1番人気4-0-2-440.0%40.0%60.0%
2番人気1-2-0-710.0%30.0%30.0%
3番人気3-2-0-530.0%50.0%50.0%
4番人気0-0-1-90.0%0.0%10.0%
5番人気0-2-1-70.0%20.0%30.0%
6-9番人気2-2-3-335.0%10.0%17.5%
10番人気以下0-2-3-640.0%2.9%7.2%

枠番

枠番成績勝率連対率3着内率
1枠2-2-4-1210.0%20.0%40.0%
2枠1-2-1-165.0%15.0%20.0%
3枠1-0-4-155.0%5.0%25.0%
4枠3-2-0-1515.0%25.0%25.0%
5枠1-2-0-165.3%15.8%15.8%
6枠0-1-0-190.0%5.0%5.0%
7枠2-0-0-1810.0%10.0%10.0%
8枠0-1-1-180.0%5.0%10.0%

前走着順

前走着順成績勝率連対率3着内率
1着4-3-4-2212.1%21.2%33.3%
2着2-3-0-217.7%19.2%19.2%
3着1-0-1-127.1%7.1%14.3%
4着1-1-1-512.5%25.0%37.5%
5着0-0-3-50.0%0.0%37.5%
6-9着0-1-1-340.0%2.8%5.6%
10着以下2-2-0-305.9%11.8%11.8%

ステップレース

レース成績勝率連対率3着内率
高松宮記念1-1-0-225.0%50.0%50.0%
安田記念2-1-1-522.2%33.3%44.4%
函館スプリントS0-0-0-40.0%0.0%0.0%
CBC賞1-1-0-133.3%66.7%66.7%
北九州記念2-1-1-189.1%13.6%18.2%
キーンランドC0-1-5-370.0%2.3%14.0%
セントウルS4-4-1-447.5%15.1%17.0%
海外0-0-0-80.0%0.0%0.0%
その他0-1-2-100.0%7.7%23.1%

年齢

年齢成績勝率連対率3着内率
3歳馬1-2-1-165.0%15.0%20.0%
4歳馬4-3-4-2311.8%20.6%32.4%
5歳馬2-4-2-394.3%12.8%17.0%
6歳馬2-0-2-266.7%6.7%13.3%
7歳上1-1-1-253.6%7.1%10.7%

所属

所属成績勝率連対率3着内率
関東馬4-3-3-2511.4%20.0%28.6%
関西馬6-7-7-995.0%10.9%16.8%
外国馬0-0-0-50.0%0.0%0.0%

性別

性別成績勝率連対率3着内率
牡馬・セン馬7-6-4-846.9%12.9%16.8%
牝馬3-4-6-455.2%12.1%22.4%

騎手

順位騎手成績勝率連対率3着内率
1川田将雅2-1-1-425.0%37.5%50.0%
2ルメール2-1-0-333.3%50.0%50.0%
3M.デムーロ2-0-0-250.0%50.0%50.0%
4戸崎圭太1-0-0-614.3%14.3%14.3%
5福永祐一1-0-0-516.7%16.7%16.7%
6西村淳也1-0-0-233.3%33.3%33.3%
7荻野極1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
8松山弘平0-2-1-30.0%33.3%50.0%
9岩田康誠0-1-0-60.0%14.3%14.3%
9横山典弘0-1-0-60.0%14.3%14.3%

調教師

順位調教師成績勝率連対率3着内率
1尾関知人2-1-0-240.0%60.0%60.0%
2池江泰寿2-0-0-250.0%50.0%50.0%
3藤沢和雄2-0-0-166.7%66.7%66.7%
4音無秀孝1-2-0-611.1%33.3%33.3%
5藤原英昭1-0-0-420.0%20.0%20.0%
6高橋義忠1-0-0-150.0%50.0%50.0%
7杉山晴紀1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
8安田隆行0-1-1-70.0%11.1%22.2%
9森田直行0-1-0-60.0%14.3%14.3%
10梅田智之0-1-0-40.0%20.0%20.0%

馬主

順位馬主成績勝率連対率3着内率
1ゴドルフィン2-0-0-528.6%28.6%28.6%
2東京HR2-0-0-433.3%33.3%33.3%
3サンデーR1-1-0-416.7%33.3%33.3%
4廣崎利洋HD1-1-0-320.0%40.0%40.0%
5金子真人HD1-0-0-325.0%25.0%25.0%
6シルクR1-0-0-420.0%20.0%20.0%
6前田幸治1-0-0-420.0%20.0%20.0%
8江馬由将1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
9ダノックス0-1-1-20.0%25.0%50.0%
10キャピタルS0-1-0-40.0%20.0%20.0%

生産者

順位生産者成績勝率連対率3着内率
1ノーザンF3-2-1-2111.1%18.5%22.2%
2社台F2-0-0-625.0%25.0%25.0%
3ダーレーJF2-0-0-528.6%28.6%28.6%
4三嶋牧場1-0-0-325.0%25.0%25.0%
5North Hills1-0-0-150.0%50.0%50.0%
6岡本牧場1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
7ケイアイF0-1-1-30.0%20.0%40.0%
8コスモヴューF0-1-0-30.0%25.0%25.0%
8奥山博0-1-0-30.0%25.0%25.0%
8清水牧場0-1-0-30.0%25.0%25.0%

種牡馬

順位種牡馬成績勝率連対率3着内率
1スウェプトオーヴァーボード2-0-1-150.0%50.0%75.0%
2ディープインパクト1-1-0-810.0%20.0%20.0%
3アドマイヤムーン1-0-1-711.1%11.1%22.2%
4クロフネ1-0-0-150.0%50.0%50.0%
4Kitten’s Joy1-0-0-150.0%50.0%50.0%
4モーリス1-0-0-150.0%50.0%50.0%
7Raven’s Pass1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
7フジキセキ1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
7ドゥラメンテ1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
10ロードカナロア0-1-1-120.0%7.1%14.3%

※過去10年のスプリンターズS集計

レースガイド

■秋季G1の開幕を告げる電撃の6ハロン戦

日本競馬で初となる短距離重賞「スプリンターズステークス」(中山・芝1200m)として1967年に創設。第1~2回はハンデキャップ競走として施行。第3回以降の1969年より別定重量に変更されると、施行時期が主に10月となる秋季へ移行。以後1981~1983年まで2月末に施行された。

そして1984年のグレード制導に伴いG3に格付けと同時に、京王杯スプリングCや安田記念などのステップとして3月に施行時期を変更された。その後1987年のG2への格上を経て、1990年・第24回にてG1へ昇格し暮れのスプリント戦(別定重量)として12月の施行となった。本競走も他の重賞と同様に1994年より国際競走となり外国調教馬が、翌1995年には指定競走となり地方所属馬にも出走可能となった。

2000年の距離体系整備に伴い第34回より施行時期が現在の秋季初めに移行し、秋G1の開幕戦となっている。なお、2005年より世界各国のスプリント戦をまたにかけて争われる「グローバルスプリントチャレンジ」に組み込まれ(2010年までは第6戦、2011年は第7戦、2012年からは第8戦)現在に至っている。

また、上記シリーズの一戦となったこともあり外国馬の挑戦も多く、2005年サイレントウィットネス(香港)、2006年テイクオーバーターゲット(オーストラリア)、2010年ウルトラファンタジー(香港)などが優勝を飾っているのも特徴である。

能力の高い馬が全盛を極める期間が比較的長いとされる中長距離と違い、スプリント戦はスタートを含めて一瞬の駆け引きと判断が要求されるため、全盛期が短いとされる。それを示すようにG1昇格後に本競走を連覇した馬は1993年・1994年のサクラバクシンオーと、2012年・2013年のロードカナロア、2016年・2017年のレッドファルクスの3頭のみ。いずれも歴史に名を残すスプリンターであり、逆に取るとそれ程過酷なレースがこのスプリンターズステークスであると言える。

電撃の6ハロン戦と称される本競走は、秋のG1開幕を告げるのにおあつらえむき。スタートからゴールまで刹那の60秒間は固唾を呑んで見守りたい。