2026年天皇賞(秋)(G1)特集

東京11R/芝2000m/(国際)(指)
2025天皇賞(秋)_マスカレードボール

関連最新ニュース

出走予定注目馬

ドゥラメンテのラストクロップから現れた日本競馬を代表する中距離馬。昨年は日本ダービーでクロワデュノールの2着に入ると、秋初戦の天皇賞(秋)では中団から鋭く抜け出してG1初制覇。続くジャパンカップでも世界王者カランダガンにアタマ差まで迫り、今年の香港クイーンエリザベス2世カップではロマンチックウォリアーの2着と、世界の強豪を相手に互角の戦いを演じてきた。夏のキングジョージはスタートで後手を踏み7着に敗れたが、慣れない英国の舞台での敗戦は度外視していいだろう。東京コースでは抜群の安定感を誇り、得意の府中2000mで天皇賞(秋)連覇を狙う。

現役屈指の総合力を誇るキタサンブラック産駒。2歳時のホープフルステークス、3歳時の日本ダービーに続き、今年は大阪杯、天皇賞(春)を連勝してG1・4勝目を挙げ、芝2000mから3200mまで異なるカテゴリーの頂点に立った。史上初の春古馬三冠が懸かった宝塚記念では、重馬場を苦にせず好位から力強く脚を伸ばしたが、メイショウタバルをクビ差捉え切れず2着。それでも春の3戦で底力とスタミナを存分に示した。東京コースは昨年の日本ダービーを制した舞台で、距離短縮にもまったく不安はない。父キタサンブラックも2017年の天皇賞(秋)を制しており、父子制覇とG1・5勝目を懸けて秋の大一番に臨む。

2024年の日本ダービー馬で、翌年のドバイシーマクラシックでは後の世界王者カランダガンを撃破したエピファネイア産駒。国内外の一線級を相手に安定した走りを続けているが、昨秋のジャパンカップから有馬記念、今年の大阪杯、宝塚記念とG1で4戦連続3着、あと一歩のところで勝利を逃している。前走の宝塚記念では道中後方から外を回って追い上げ、メイショウタバル、クロワデュノールに続く3着。重馬場でも確かな末脚を発揮し、能力の衰えがないことを証明した。東京コースは一昨年のダービーを制した相性のいい舞台で、距離2000mへの短縮も守備範囲。2年ぶりとなる国内G1制覇を目指す。

牝5 美浦・木村哲也 厩舎
レガレイラ

2歳時にホープフルステークスで牡馬を撃破し、翌年の有馬記念、昨年のエリザベス女王杯と3年連続でG1タイトルを獲得したスワーヴリチャード産駒の女傑。豪快なフットワークから繰り出す末脚を最大の武器としているが、今年は宝塚記念で7着、秋初戦のオールカマーでも1番人気を裏切る4着と本来の走りを見せられていない。ただ、いずれも雨の影響を受けた馬場で、前走も直線では伸び切れず、良馬場での巻き返しを期待したいところ。東京コースの長い直線を使ってじっくり加速できる条件は歓迎材料。牡馬の強豪がそろう中、牝馬としての盾制覇という新たな勲章を狙う。

7歳を迎えてなお充実ぶりが際立つシルバーステート産駒。2023年の七夕賞で重賞初制覇を飾ると、昨年のエプソムカップでは東京芝1800mを1分43秒9のコースレコードで駆け抜け、類いまれな高速持続能力を証明した。今年の安田記念でもG1の強豪を相手に4着と健闘し、秋初戦の毎日王冠では好位3番手からしぶとく脚を伸ばしてホウオウビスケッツをハナ差捉え、重賞3勝目を挙げた。東京コースの重賞を2勝している実績は大きく、先行して簡単には止まらないレースぶりも府中2000mでは強力な武器。G1タイトルにはまだ手が届いていないが、キャリアを重ねて完成度が増した今なら歴戦のG1馬をまとめて負かす可能性も十分にある。

その他、今年の皐月賞2着で共同通信杯覇者のリアライズシリウス、毎日王冠で勝ち馬にハナ差まで迫ったホウオウビスケッツ、金鯱賞、札幌記念を制したシェイクユアハート、前走チャレンジカップで重賞初制覇を飾ったジョバンニ、札幌記念2着の上がり馬サクラファレルらが控える豪華メンバー。歴戦のG1馬に勢いのある重賞勝ち馬や3歳の新興勢力が加わり、東京芝2000mを舞台に世代を超えた激しい頂上決戦が期待される。

天皇賞(秋)(G1)出馬表

番馬名性齢重量騎手
1クロワデュノール牡458C.デムーロ
2エルトンバローズ牡658松若風馬
3レガレイラ牝556岩田望来
4レディネス牡458横山典弘
5シャンパンカラー牡658内田博幸
6セイウンハーデス牡758幸英明
7マスカレードボール牡458C.ルメール
8ジュンブロッサム牡758杉原誠人
9ホウオウビスケッツ牡658岩田康誠
10ネブラディスク牡458川田将雅
11シェイクユアハート牡658古川吉洋
12コスモキュランダ牡558丹内祐次
13リアライズシリウス牡356津村明秀
14タガノデュード牡558M.デムーロ
15サクラファレル牡458佐々木大輔
16ジョバンニ牡458松山弘平
17ダノンデサイル牡558戸崎圭太

前哨戦・重賞結果

2026.06.14 阪神11R 芝2200m 18頭 雨 重
宝塚記念

1着 メイショウタバル (2人気)
2着 クロワデュノール (1人気)
3着 ダノンデサイル (3人気)
2026宝塚記念_メイショウタバル

2026.08.16 札幌11R 芝2000m 16頭 晴 良
札幌記念

1着 シェイクユアハート (3人気)
2着 サクラファレル (5人気)
3着 レディネス (10人気)
2026札幌記念_シェイクユアハート

2026.09.12 阪神11R 芝2000m 16頭 晴 良
チャレンジC

1着 ジョバンニ (3人気)
2着 クカラマティアノス (9人気)
3着 ジーティーアダマン (5人気)
2026チャレンジC_ジョバンニ

2026.09.20 中山11R 芝2200m 13頭 雨 重
オールカマー1着優先出走

1着 メイショウゲキリン (9人気)
2着 キャントウェイト (6人気)
3着 ヴーレヴー (3人気)
2026オールカマー_メイショウゲキリン

2026.10.04 東京11R 芝1800m 17頭 曇 良
毎日王冠1着優先出走

1着 セイウンハーデス (5人気)
2着 ホウオウビスケッツ (9人気)
3着 レディネス (7人気)
2026毎日王冠_セイウンハーデス

出走予定馬の「調教後の馬体重」

出走予定馬の「調教後の馬体重」は下記となります。

馬名馬体重計量日計量
場所
前走
馬体重
クロワデュノール  52010/28(水)栗東514
エルトンバローズ 52310/28(水)栗東516
レガレイラ  49410/29(木)美浦490
レディネス50610/29(木)栗東494
シャンパンカラー52210/29(木)美浦514
セイウンハーデス   49010/29(木)栗東480
マスカレードボール48610/29(木)美浦海外
ジュンブロッサム   48010/29(木)栗東474
ホウオウビスケッツ51210/29(木)美浦502
ネブラディスク46410/29(木)栗東456
シェイクユアハート46210/29(木)栗東450
コスモキュランダ52610/28(水)美浦514
リアライズシリウス53410/29(木)美浦538
タガノデュード51610/29(木)栗東508
サクラファレル52310/29(木)美浦514
ジョバンニ48210/28(水)栗東478
ダノンデサイル52210/29(木)栗東520
  • 馬体重の数値は「kg」。
  • 開催場以外で計量した競走馬については、計量後に開催場へ「輸送」しています。
  • 馬体重は、「調教」「輸送」「飼付」「排糞」等により、常に大きく変動します。
  • 上記馬体重は、あくまでも計量時のデータであり、レース当日の馬体重とは異なります。
  • レース当日に発表する馬体重は、発走時刻の概ね70分前に計量しています。
  • 前走が海外の競馬であっても馬体重を計量している場合には、「前走馬体重」を表記しています。

詳細については、JRAのHPをご確認ください。

天皇賞(秋)・馬体診断

特別登録 日本馬のレーティング順位

出馬投票を行ったレーティング順位の上位10頭は他の日本馬より優先して出走できます。

順位馬名レーティング備考
1マスカレードボール128
2ダノンデサイル124
3クロワデュノール122
4レガレイラ117牝馬
5コスモキュランダ119
6シェイクユアハート117
7リアライズシリウス117
8タガノデュード117
9セイウンハーデス116
10ジョバンニ116
11エルトンバローズ115
12ホウオウビスケッツ114
13シャンパンカラー113
14サクラファレル112
15レディネス112
  • 10/19(月)JRA発表。
    10/27(火)までに他のレースに出走した場合、レーティング順位は変更となる場合があります。詳細については、JRAのHPをご確認ください。

天皇賞(秋)プレレーティング

馬名2026年度
レーティング
最高値
2026年
レーティング該当レース
エルトンバローズ111 MしらさぎS1着
クロワデュノール122 I,L大阪杯1着
宝塚記念2着
コスモキュランダ118 L宝塚記念4着
サクラファレル112 I札幌記念2着
シェイクユアハート117 I札幌記念1着
シャンパンカラー113 M東京新聞杯4着
ジュンブロッサム107 IオクトーバーS3着
ジョバンニ116 IQエリザベス2世C5着
セイウンハーデス116 M,I大阪杯5着
安田記念4着
タガノデュード117 I大阪杯4着
ダノンデサイル118 I,L大阪杯3着
宝塚記念3着
ネブラディスク-
ホウオウビスケッツ114 M毎日王冠2着
マスカレードボール122 IQエリザベス2世C2着
リアライズシリウス117 I皐月賞2着
レガレイラ104 Lオールカマー4着
レディネス112 M毎日王冠3着

【プレレーティング表の見かた】
(1)レーティングとは、競走馬の能力を示す客観的な指標となるもので、着差・負担重量・過去の勝馬との比較などをもとに、国際的に統一された基準により、数値化したものです。
(2)ここに示すプレレーティング表は、登録各馬が本年度のレースで獲得した最高値(原則として、G1・Jpn1競走は6着まで、その他の重賞・オープン競走は4着までが対象)を掲載しています。
(3)空欄の馬は、上記(2)の基準を満たしていない馬です。
(4)レーティングに付随するアルファベット(SMILE)は、そのレーティングを獲得したレースの競走距離を示すもので、区分は以下のとおりです。
S 【Sprint】 1,000m-1,300m [1,000m-1,599m(CAN/USA)]
M 【Mile】 1,301m-1,899m [1,600m-1,899m(CAN/USA)]
I 【Intermediate】 1,900m-2,100m
L 【Long】 2,101m-2,700m
E 【Extended】 2,701m-
※詳細については、JRAのHPをご確認ください。

天皇賞(秋)(G1)歴代優勝馬

2025.11.02 東京11R 芝2000m 14頭 曇 良
天皇賞(秋)

マスカレードボール
単勝 2.7倍 (1人気)
1:58.6 (32.3)
C.ルメール騎手
牡3 美浦・手塚貴久厩舎
2025天皇賞(秋)_マスカレードボール

2024.10.27 東京11R 芝2000m 15頭 曇 良
天皇賞(秋)

ドウデュース
単勝 3.8倍 (2人気)
1:57.3 (32.5)
武豊騎手
牡5 栗東・友道康夫厩舎
2024天皇賞(秋)_ドウデュース

2023.10.29 東京11R 芝2000m 11頭 晴 良
天皇賞(秋)

イクイノックス
単勝 1.3倍 (1人気)
R1:55.2 (34.2)
C.ルメール騎手
牡4 美浦・木村哲也厩舎
2023天皇賞(秋)_イクイノックス

2022.10.30 東京11R 芝2000m 15頭 晴 良
天皇賞(秋)

イクイノックス
単勝 2.6倍 (1人気)
1:57.5 (32.7)
C.ルメール騎手
牡3 美浦・木村哲也厩舎
2022天皇賞(秋)_イクイノックス

2021.10.31 東京11R 芝2000m 16頭 曇 良
天皇賞(秋)

エフフォーリア
単勝 3.4倍 (3人気)
1:57.9 (33.2)
横山武史騎手
牡3 美浦・鹿戸雄一厩舎
2021天皇賞(秋)_エフフォーリア

データ分析

脚質

脚質成績勝率連対率3着内率
逃げ0-1-3-60.0%10.0%40.0%
先行4-2-1-3010.8%16.2%18.9%
差し5-5-2-429.3%18.5%22.2%
追込1-2-4-362.3%7.0%16.3%

人気

人気成績勝率連対率3着内率
1番人気7-1-0-270.0%80.0%80.0%
2番人気2-1-2-520.0%30.0%50.0%
3番人気1-2-1-610.0%30.0%40.0%
4番人気0-1-1-80.0%10.0%20.0%
5番人気0-1-0-90.0%10.0%10.0%
6-9番人気0-4-5-310.0%10.0%22.5%
10番人気以下0-0-1-530.0%0.0%1.9%

枠番

枠番成績勝率連対率3着内率
1枠1-2-0-107.7%23.1%23.1%
2枠0-1-0-150.0%6.3%6.3%
3枠1-1-3-125.9%11.8%29.4%
4枠4-0-1-1322.2%22.2%27.8%
5枠2-2-2-1310.5%21.1%31.6%
6枠1-3-1-145.3%21.1%26.3%
7枠1-1-2-174.8%9.5%19.0%
8枠0-0-1-200.0%0.0%4.8%

前走着順

前走着順成績勝率連対率3着内率
1着2-4-2-216.9%20.7%27.6%
2着5-1-3-1421.7%26.1%39.1%
3着1-2-2-145.3%15.8%26.3%
4着0-0-1-130.0%0.0%7.1%
5着0-0-2-80.0%0.0%20.0%
6-9着2-1-0-306.1%9.1%9.1%
10着以下0-2-0-140.0%12.5%12.5%

ステップレース

レース成績勝率連対率3着内率
日本ダービー3-0-1-160.0%60.0%80.0%
安田記念2-2-1-325.0%50.0%62.5%
宝塚記念3-2-3-1513.0%21.7%34.8%
札幌記念1-2-1-155.3%15.8%21.1%
オールカマー1-0-0-156.3%6.3%6.3%
京都大賞典0-0-0-80.0%0.0%0.0%
毎日王冠0-0-4-280.0%0.0%12.5%
その他0-4-0-290.0%12.1%12.1%

年齢

年齢成績勝率連対率3着内率
3歳馬3-1-1-530.0%40.0%50.0%
4歳馬3-6-4-356.3%18.8%27.1%
5歳馬4-3-4-388.2%14.3%22.4%
6歳馬0-0-1-230.0%0.0%4.2%
7歳上0-0-0-130.0%0.0%0.0%

所属

所属成績勝率連対率3着内率
関東馬8-3-4-4214.0%19.3%26.3%
関西馬2-7-6-722.3%10.3%17.2%

性別

性別成績勝率連対率3着内率
牡馬・セン馬8-10-7-1026.3%14.2%19.7%
牝馬2-0-3-1211.8%11.8%29.4%

騎手

順位騎手成績勝率連対率3着内率
1ルメール6-0-1-360.0%60.0%70.0%
2武豊2-0-0-528.6%28.6%28.6%
3横山武史1-1-0-225.0%50.0%50.0%
4ムーア1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
5福永祐一0-2-0-50.0%28.6%28.6%
6M.デムーロ0-2-0-40.0%33.3%33.3%
7川田将雅0-1-4-50.0%10.0%50.0%
8モレイラ0-1-0-10.0%50.0%50.0%
9松山弘平0-1-0-30.0%25.0%25.0%
9C.デムーロ0-1-0-30.0%25.0%25.0%

調教師

順位調教師成績勝率連対率3着内率
1国枝栄2-0-0-166.7%66.7%66.7%
1木村哲也2-0-0-166.7%66.7%66.7%
3堀宣行1-2-1-88.3%25.0%33.3%
4手塚貴久1-1-0-320.0%40.0%40.0%
5藤沢和雄1-0-1-320.0%20.0%40.0%
6友道康夫1-0-0-118.3%8.3%8.3%
7清水久詞1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
7鹿戸雄一1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
9矢作芳人0-3-0-20.0%60.0%60.0%
10中内田充正0-1-1-30.0%20.0%40.0%

馬主

順位馬主成績勝率連対率3着内率
1シルクR4-0-0-266.7%66.7%66.7%
2キャロット2-1-1-816.7%25.0%33.3%
3社台RH1-0-1-612.5%12.5%25.0%
4キーファーズ1-0-0-150.0%50.0%50.0%
5吉田和美1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
6大野商事1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
7サンデーR0-3-3-80.0%21.4%42.9%
8ダノックス0-1-1-40.0%16.7%33.3%
9三木正浩0-1-1-10.0%33.3%66.7%
10前田晋二0-1-0-10.0%50.0%50.0%
10G1レーシング0-1-0-10.0%50.0%50.0%
10サトミホースC0-1-0-10.0%50.0%50.0%

生産者

順位生産者成績勝率連対率3着内率
1ノーザンF7-6-7-4810.3%19.1%29.4%
2社台F1-0-1-117.7%7.7%15.4%
3ヤナガワ牧場1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
3戸川牧場1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
5ノースヒルズ0-1-0-30.0%25.0%25.0%
6ケイアイF0-1-0-20.0%33.3%33.3%
6追分F0-1-0-20.0%33.3%33.3%
8木村秀則0-1-0-00.0%100.0%100.0%
9下河辺牧場0-0-1-30.0%0.0%25.0%
10岡田スタツド0-0-1-10.0%0.0%50.0%

種牡馬

順位種牡馬成績勝率連対率3着内率
1ロードカナロア2-1-0-622.2%33.3%33.3%
2キタサンブラック2-0-0-340.0%40.0%40.0%
3ハーツクライ1-0-1-99.1%9.1%18.2%
4キングカメハメハ1-0-0-127.7%7.7%7.7%
5ドゥラメンテ1-0-0-150.0%50.0%50.0%
5ブラックタイド1-0-0-150.0%50.0%50.0%
5スクリーンヒーロー1-0-0-150.0%50.0%50.0%
8エピファネイア1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
9ディープインパクト0-6-4-320.0%14.3%23.8%
10Marju0-1-0-10.0%50.0%50.0%
10サトノクラウン0-1-0-10.0%50.0%50.0%

※過去10年の天皇賞(秋)集計

レースガイド

■歴史と伝統を誇る古馬の国内最高峰レース

1905年(明治38年)5月6日に創設された「エンペラーズカップ」(横浜・日本レースクラブ)を前身とする。翌1906年からは東京、阪神、福島、札幌、函館、小倉の各競馬倶楽部で「帝室御賞典競走」の名称で施行されていた。1936年(昭和11年)に「日本競馬会」(JRAの前身)が創設され、翌1937年にそれぞれの競馬倶楽部が「日本競馬会」へ統合されたことにより年2回(春・阪神、秋・東京)の開催となった。なお同年12月3日の「第1回帝室御賞典競走」(東京・芝2600m)から施行回数が起算されている。

距離・出走条件に関しては、1938年の第2回(春)に芝2700m(3歳以上)に変更されて、第3回(秋)から芝3200m(4歳以上)となり、1944年に(春)の競走が京都競馬場へ変更となった。以後、長年この条件で施行されてきたが、1984年の番組改編に伴い(秋)の施行距離が2000mに短縮、更に1987年からは3歳以上に変更された。これにより、(春)は古馬による長距離No.1決定戦、(秋)は3歳以上馬の中距離No.1決定戦とする現在の体系が確立された。

レース名に関しては、第二次世界大戦の影響により中止となった1944年(秋)~46年(秋)の翌年(春)に「平和賞」に変更されて再開し、同年(秋)から現在の名称である「天皇賞」に改名された。なお、(春)は1957~89年の間、昭和天皇誕生日(4月29日)にて施行されており、レースの格があまりに偉大であることから、優勝馬はその名を汚さないように、以後の出走が制限されていた(いわゆる勝ち抜き制、1981年廃止)。

天皇賞(秋)の距離が短縮された1984年にグレード制導入によりG1に格付けされた後、1995年には地方所属馬が出走可能に。クラシック競走同様に優秀な繁殖馬の選定レースの意味合いが強かった為、内国産の牡馬・牝馬にしか出走資格が与えられなかったが、競馬の国際化に伴い、2000年からは外国産馬の出走が可能となり、2005年には国際G1競走に認定された。なお、国際競走として広く外国馬を受け入れる意味でも2008年からセン馬の出走も可能となっている。

また、「エンペラーズカップ」や「帝室御賞典競走」の名からもわかるとおり、当時の明治天皇より御賞典(菊花御紋付銀製花盛器)が下賜されてきた。しかし戦時中の貴金属不足により、以後1941年からは菊花御紋入りの木製楯に変更された。天皇賞を通称「盾」と呼ぶのはこの天皇盾に由来しており、春・秋合計で11勝を誇る武豊騎手が「平成の盾男」と呼ばれるのもこの為である。

京都の3200mで争われるステイヤー決定戦の天皇賞(春)に対し、上述の通り天皇賞(秋)は中距離の東京2000mにて行われる。しかし、この東京の2000mはスタート直後に第2コーナーを向かえ、外枠不利のコースと言われておりこれまでに物議を醸してきた。「競馬の神様」と呼ばれた大川慶次郎氏は「大レースは枠順による有利不利が起こらない条件で行うべき。2000メートルで施行するなら中山競馬場にすべきだ。」との発言を残している。それを示すかのように1991年第104回では、外枠発走だった圧倒的1番人気のメジロマックイーンがスタート直後に内側に斜行し、結果1位入線も18着に降着した。これは日本競馬史上、初の重賞1着馬の降着であり当時の大きな話題となったことは有名である。なお、2003年の東京競馬場コース改修によりスタート直後のカーブが緩やかになり、影響は少なくなったと言われている。

そのような中、この舞台で誕生した名馬やエピソードも多い。皇帝シンボリルドルフを差し切った後の安田記念馬ギャロップダイナ、「白い稲妻」タマモクロス、女帝エアグルーヴ、獲得賞金王テイエムオペラオー、連覇を果たしたシンボリクリスエス、ダービー馬ウオッカなど、過去には数々の時の名馬が名を連ねる。また、1998年第118回で悲運の最後を遂げた逃亡者サイレンススズカは、強烈にファンの心に残っているだろう。