2026年日本ダービー(G1)特集

東京11R/芝2400m/(国際) 牡・牝 (指)
2025日本ダービー_クロワデュノール

出走予定注目馬

牡3 栗東・杉山晴紀 厩舎
ロブチェン

たった1頭で父ワールドプレミアの名を上げた孝行息子。11月京都の新馬戦は前半5ハロン通過が64秒0、そこからペースが上がらず2ハロン勝負で平凡な内容だったが、次走のホープフルSでは中団追走からタフな中山をしぶとく伸びる味のある内容で勝利、わずかキャリア2戦目にして2歳中距離路線の頂点に立った。共同通信杯3着から挑んだ皐月賞は1番人気に応える見事な逃げ切りでG1・2勝目を挙げ、文句なしの主役として夢の舞台へ歩を進める。

産駒数は少ないものの走る若駒が次々と現れ、俄然注目を集めているポエティックフレアを父に持つ快速馬。新馬戦を大楽勝して臨んだ新潟2歳ステークスでは番手からの競馬、直線では豊かな持続力を発揮して2着タイセイボーグに0秒7差で圧勝し、朝日杯FS5着から挑んだ共同通信杯でもスピードを生かし切る見事な先行策で重賞2勝目を勝ち取った。皐月賞は外枠からポジションを取る強気の運びで、勝ち馬ロブチェンとの叩き合いには遅れをとったが内容の濃い2着。近親にルルーシュがいるなど、牝系的に距離はもちそうで、得意の左回りなら逆転もある。

牡3 栗東・斉藤崇史 厩舎
出走回避となりました
べレシート

女傑クロノジェネシスが送り出したスター候補。精神面の幼さやレースぶりの荒さをもって余りある世代屈指の爆発力で、共同通信杯では皐月賞でワンツーを決めたロブチェン、リアライズシリウスと接戦を繰り広げた。誰がどう見ても東京芝2400mは向くタイプだが、前走の京都新聞杯ではハイペース先行と距離延長を控えるステップレースとしては疑問符がつく運びで、賞金加算には成功したものの次走には課題を残した。持っている才能は世代最高レベルで、フルに能力を発揮できるかどうかが最大のカギ。

シングスピール肌にスワーヴリチャードを配してデザイン通りに誕生した才能あふれる中距離馬。毎年素質馬が集結する6月東京の芝1800m戦は3着に敗れたが、立て直した秋の東京芝2000mで上がり3ハロン32秒9を計時する完勝を決め、年明けの京成杯では4角10番手から極上の末脚を繰り出して重賞初制覇を飾った。皐月賞は2番人気の支持を受けたが、当日のトラックバイアスからタイプ的にノーチャンスで大敗はノーカウントでいい。父が届かなかったダービー馬の称号を勝ち取る可能性は十分にある。

アメリカのG1・5勝馬ターンバックジアラーム牝系と愛2000ギニー覇者シスキンのカップリングで、キャリア4戦で勝利は新馬戦のみにとどまるものの、東スポ杯2歳S、弥生賞、皐月賞とハイレベルな重賞で一度も馬券圏内を外していない。特に皐月賞は内前が連対圏を独占する中で外からしぶとく追い込む3着で、出走メンバー中最も中身の濃い走りとみてよい。高性能なフレームに精神面での成長が追い付いてきた印象で、2勝目がこの舞台になっても驚かない。

その他青葉賞を2分23秒0の好時計で勝ったコントレイル産駒・ゴーイントゥスカイ、京都新聞杯を無傷の3連勝で制したスター候補・コンジェスタス、皐月賞では競馬にならなかったパントルナイーフバステールなどの馬力型も見直しが必要。実力伯仲の戦国ダービー、細かな有利不利で容易に着順が変わるメンバー構成だけに、枠の並びや当日の芝傾向などにも十分気を配りたい。

日本ダービー(G1)出馬表

馬名性齢重量騎手
1ライヒスアドラー牡357佐々木大輔
2マテンロウゲイル牡357横山和生
3ケントン牡357丹内祐次
4アルトラムス牡357横山武史
5バステール牡357川田将雅
6コンジェスタス牡357西村淳也
7メイショウハチコウ牡357M.ディー
8ショウナンガルフ牡357浜中俊
9アウダーシア牡357D.レーン
10ジャスティンビスタ牡357坂井瑠星
11リアライズシリウス牡357津村明秀
12アスクエジンバラ牡357岩田康誠
13パントルナイーフ牡357C.ルメール
14ゴーイントゥスカイ牡357武豊
15フォルテアンジェロ牡357荻野極
16グリーンエナジー牡357戸崎圭太
17ロブチェン牡357松山弘平
18エムズビギン牡357F.ゴンサルベス

トライアル他結果

2026.03.28 阪神11R 芝1800m 16頭 晴 良
毎日杯

1着 アルトラムス (1人気)
2着 ローベルクランツ (3人気)
3着 カフジエメンタール (2人気)
2026毎日杯_アルトラムス

2026.04.19 中山11R 芝2000m 18頭 晴 良
皐月賞5着以内優先出走

1着 ロブチェン (1人気)
2着 リアライズシリウス (4人気)
3着 ライヒスアドラー (9人気)
4着 アスクエジンバラ (12人気)
5着 フォルテアンジェロ (10人気)
2026皐月賞_ロブチェン

2026.04.25 東京11R 芝2400m 18頭 晴 良
青葉賞2着以内優先出走

2026.05.03 東京11R 芝2000m 15頭 晴 良
プリンシパルSL1着優先出走

1着 メイショウハチコウ (10人気)
2着 ジャスティンシカゴ (5人気)
3着 エーデルゼーレ (2人気)
2026プリンシパルS_メイショウハチコウ

2026.05.09 京都11R 芝2200m 16頭 晴 良
京都新聞杯

1着 コンジェスタス (6人気)
2着 ベレシート (1人気)
3着 ラディアントスター (9人気)
2026京都新聞杯_コンジェスタス

出走予定馬の「調教後の馬体重」

出走予定馬の「調教後の馬体重」は下記となります。

馬名馬体重計量日計量
場所
前走
馬体重
ライヒスアドラー5245/28(木)美浦510
マテンロウゲイル5005/27(水)栗東494
ケントン4965/27(水)美浦494
アルトラムス4745/27(水)栗東468
バステール4605/27(水)栗東460
コンジェスタス5185/28(木)栗東518
メイショウハチコウ5165/27(水)栗東510
ショウナンガルフ4885/27(水)栗東480
アウダーシア5005/28(木)美浦500
ジャスティンビスタ5185/28(木)栗東516
リアライズシリウス5325/28(木)美浦528
アスクエジンバラ4725/28(木)栗東458
パントルナイーフ5145/27(水)美浦510
ゴーイントゥスカイ5085/28(木)美浦504
フォルテアンジェロ4585/28(木)美浦450
グリーンエナジー4825/28(木)美浦490
ロブチェン5305/27(水)栗東520
エムズビギン5125/28(木)栗東508
  • 馬体重の数値は「kg」。
  • 開催場以外で計量した競走馬については、計量後に開催場へ「輸送」しています。
  • 馬体重は、「調教」「輸送」「飼付」「排糞」等により、常に大きく変動します。
  • 上記馬体重は、あくまでも計量時のデータであり、レース当日の馬体重とは異なります。
  • レース当日に発表する馬体重は、発走時刻の概ね70分前に計量しています。
  • 前走が海外の競馬であっても馬体重を計量している場合には、「前走馬体重」を表記しています。

詳細については、JRAのHPをご確認ください。

日本ダービープレレーティング

馬名2025年度
JPN
ランキング
2026年度
レーティング
最高値
2026年
レーティング該当レース
(2025年該当レース)
アウダーシア113 MスプリングS1着
アスクエジンバラ112115 I皐月賞4着
(ホープフルS3着)
アルトラムス109 M毎日杯1着
エムズビギン110 Mきさらぎ賞2着
カフジエメンタール102 M毎日杯3着
グリーンエナジー111 I京成杯1着
ケントン
コンジェスタス113 L京都新聞杯1着
ゴーイントゥスカイ109113 L青葉賞1着
(京都2歳S3着)
ジャスティンビスタ111(京都2歳S1着)
ショウナンガルフ109(札幌2歳S1着)
バステール114 Iディープ記念1着
パントルナイーフ111(東京スポ杯2歳S1着)
フォルテアンジェロ113113 I皐月賞5着
(ホープフルS2着)
ベレシート112 M,L共同通信杯2着
京都新聞杯2着
マテンロウゲイル111 I若葉S1着
メイショウハチコウ107 IプリンシパルS1着
ライヒスアドラー108116 I皐月賞3着
(東京スポ杯2歳S3着)
リアライズシリウス110117 I皐月賞2着
(新潟2歳S1着)
ロブチェン115119 I皐月賞1着
(ホープフルS1着)

【プレレーティング表の見かた】
(1)レーティングとは、競走馬の能力を示す客観的な指標となるもので、着差・負担重量・過去の勝馬との比較などをもとに、国際的に統一された基準により、数値化したものです。
(2)ここに示すプレレーティング表は、登録各馬が本年度のレースで獲得した最高値(原則として、G1・Jpn1競走は6着まで、その他の重賞・オープン競走は4着までが対象)と、昨年度のJPNサラブレッドランキングの数値を掲載しています。
(3)空欄の馬は、上記(2)の基準を満たしていない馬です。
(4)レーティングに付随するアルファベット(SMILE)は、そのレーティングを獲得したレースの競走距離を示すもので、区分は以下のとおりです。
S 【Sprint】 1,000m-1,300m [1,000m-1,599m(CAN/USA)]
M 【Mile】 1,301m-1,899m [1,600m-1,899m(CAN/USA)]
I 【Intermediate】 1,900m-2,100m
L 【Long】 2,101m-2,700m
E 【Extended】 2,701m-
※詳細については、JRAのHPをご確認ください。

日本ダービー(G1)歴代優勝馬

2025.06.01 東京11R 芝2400m 18頭 晴 良
日本ダービー

クロワデュノール
単勝 2.1倍 (1人気)
2:23.7 (34.2)
北村友一騎手
牡3 栗東・斉藤崇史厩舎
2025日本ダービー_クロワデュノール

2024.05.26 東京11R 芝2400m 18頭 晴 良
日本ダービー

ダノンデサイル
単勝 46.6倍 (9人気)
2:24.3 (33.5)
横山典弘騎手
牡3 栗東・安田翔伍厩舎
2024日本ダービー_ダノンデサイル

2023.05.28 東京11R 芝2400m 18頭 晴 良
日本ダービー

タスティエーラ
単勝 8.3倍 (4人気)
2:25.2 (33.5)
D.レーン騎手
牡3 美浦・堀宣行厩舎
2023日本ダービー_タスティエーラ

2022.05.29 東京11R 芝2400m 18頭 晴 良
日本ダービー

ドウデュース
単勝 4.2倍 (3人気)
2:21.9 (33.7)
武豊騎手
牡3 栗東・友道康夫厩舎
2022日本ダービー_ドウデュース

2021.05.30 東京11R 芝2400m 17頭 晴 良
日本ダービー

シャフリヤール
単勝 11.7倍 (4人気)
2:22.5 (33.4)
福永祐一騎手
牡3 栗東・藤原英昭厩舎
2021日本ダービー_シャフリヤール

データ分析

脚質

脚質成績勝率連対率3着内率
逃げ0-1-0-100.0%9.1%9.1%
先行7-2-3-2518.9%24.3%32.4%
差し2-6-7-702.4%9.4%17.6%
追込1-1-0-422.3%4.5%4.5%

人気

人気成績勝率連対率3着内率
1番人気2-3-2-320.0%50.0%70.0%
2番人気1-3-1-510.0%40.0%50.0%
3番人気2-3-0-520.0%50.0%50.0%
4番人気2-1-0-720.0%30.0%30.0%
5番人気1-0-0-910.0%10.0%10.0%
6-9番人気1-0-5-342.5%2.5%15.0%
10番人気以下1-0-2-851.1%1.1%3.4%

枠番

枠番成績勝率連対率3着内率
1枠1-1-2-165.0%10.0%20.0%
2枠1-1-1-175.0%10.0%15.0%
3枠2-1-1-1610.0%15.0%20.0%
4枠0-2-1-170.0%10.0%15.0%
5枠1-0-0-195.0%5.0%5.0%
6枠2-2-2-1410.0%20.0%30.0%
7枠2-1-2-246.9%10.3%17.2%
8枠1-2-1-253.4%10.3%13.8%

前走着順

前走着順成績勝率連対率3着内率
1着3-4-4-386.1%14.3%22.4%
2着4-2-2-2512.1%18.2%24.2%
3着1-3-1-510.0%40.0%50.0%
4着0-0-0-130.0%0.0%0.0%
5着1-0-2-89.1%9.1%27.3%
6-9着1-1-1-283.2%6.5%9.7%
10着以下0-0-0-310.0%0.0%0.0%

ステップレース

レース成績勝率連対率3着内率
毎日杯1-0-0-910.0%10.0%10.0%
皐月賞7-10-6-767.1%17.2%23.2%
青葉賞0-0-2-180.0%0.0%10.0%
プリンシパルS0-0-1-90.0%0.0%10.0%
京都新聞杯1-0-1-155.9%5.9%11.8%
NHKマイルC0-0-0-110.0%0.0%0.0%
その他1-0-0-109.1%9.1%9.1%

所属

所属成績勝率連対率3着内率
関東馬2-6-4-533.1%12.3%18.5%
関西馬8-4-6-957.1%10.6%15.9%

騎手

順位騎手成績勝率連対率3着内率
1福永祐一3-0-0-442.9%42.9%42.9%
2ルメール1-2-1-511.1%33.3%44.4%
3レーン1-1-0-320.0%40.0%40.0%
4川田将雅1-0-1-810.0%10.0%20.0%
5武豊1-0-0-910.0%10.0%10.0%
6横山典弘1-0-0-811.1%11.1%11.1%
7浜中俊1-0-0-516.7%16.7%16.7%
8北村友一1-0-0-150.0%50.0%50.0%
9戸崎圭太0-3-0-50.0%37.5%37.5%
10横山武史0-2-0-30.0%40.0%40.0%

調教師

順位調教師成績勝率連対率3着内率
1友道康夫3-1-1-725.0%33.3%41.7%
2堀宣行1-1-0-612.5%25.0%25.0%
3藤原英昭1-1-0-225.0%50.0%50.0%
4矢作芳人1-0-1-514.3%14.3%28.6%
5角居勝彦1-0-0-325.0%25.0%25.0%
5斉藤崇史1-0-0-325.0%25.0%25.0%
7藤沢和雄1-0-0-233.3%33.3%33.3%
8安田翔伍1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
9手塚貴久0-2-0-20.0%50.0%50.0%
10池江泰寿0-1-1-110.0%7.7%15.4%

馬主

順位馬主成績勝率連対率3着内率
1キャロット2-1-0-916.7%25.0%25.0%
2サンデーR2-0-2-1212.5%12.5%25.0%
3金子真人HD2-0-1-622.2%22.2%33.3%
4ダノックス1-1-0-320.0%40.0%40.0%
5前田晋二1-0-0-150.0%50.0%50.0%
5キーファーズ1-0-0-150.0%50.0%50.0%
7猪熊広次1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
8シルクR0-2-0-40.0%33.3%33.3%
9社台RH0-2-0-10.0%66.7%66.7%
10三木正浩0-1-0-20.0%33.3%33.3%

生産者

順位生産者成績勝率連対率3着内率
1ノーザンF7-6-6-688.0%14.9%21.8%
2社台F1-2-1-135.9%17.6%23.5%
3ノースヒルズ1-0-0-150.0%50.0%50.0%
4飛野牧場1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
5三嶋牧場0-1-0-20.0%33.3%33.3%
6田上徹0-1-0-00.0%100.0%100.0%
7Ecurie Des Monceaux0-0-1-00.0%0.0%100.0%
7ハシモトF0-0-1-00.0%0.0%100.0%
7服部牧場0-0-1-00.0%0.0%100.0%

種牡馬

順位種牡馬成績勝率連対率3着内率
1ディープインパクト5-2-3-2315.2%21.2%30.3%
2ハーツクライ1-2-1-126.3%18.8%25.0%
3キタサンブラック1-2-0-125.0%75.0%75.0%
4エピファネイア1-1-0-225.0%50.0%50.0%
5キングカメハメハ1-0-1-612.5%12.5%25.0%
6サトノクラウン1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
7キズナ0-1-0-100.0%9.1%9.1%
8ドゥラメンテ0-1-0-80.0%11.1%11.1%
9オルフェーヴル0-1-0-30.0%25.0%25.0%
10ジャスタウェイ0-0-1-10.0%0.0%50.0%
10サートゥルナーリア0-0-1-10.0%0.0%50.0%

※過去10年の日本ダービー集計

レースガイド

■全てのホースマンの夢!クラシック最高峰レース!

繁殖馬選定レースとしての意味合いを持つイギリスのクラシック競走の中で、3歳牡馬・牝馬限定戦のダービーステークス(エプソム・12ハロン10ヤード)を模範として1932年に「東京優駿大競走」(芝2400m・目黒競馬場)の名で創設。日本のクラシック競走の中で一番初めに施行されたレースであり、歴史・伝統が最も深い。後の1939年創設「横浜農林省賞典四歳呼馬(現在の皐月賞)」および1938年創設「京都農林省賞典四歳呼馬(現在の菊花賞)」と併せて日本のクラシック三冠が形成された。

1934年第3回より開催を東京競馬場へ移し、1938年には名称を「東京優駿競走」に変更。その後、さらにレース名・負担重量がそれぞれ何度か変更され、1950年に現在の名称である「東京優駿」となり、同時に副称として「日本ダービー」が追加された。

1984年グレード制施行によりG1に格付けされ、1995年に地方馬、2001年からは外国産馬の出走が可能となり、2010年に国際G1競走に認定。現在は外国産馬・海外調教馬をあわせて最大9頭まで出走可能である。三冠レースの格言では皐月賞の「速い馬」、菊花賞の「強い馬」に対し、日本ダービーは「最も運のある馬が勝つ」と言われている。過去には出走頭数が30頭を超えたことがあり、勝利のためには第1コーナー10番手以内(通称ダービーポジション)が必須とされた。その時代には全てにおいて「運」が最も重要とされていたが、フルゲート18頭になってからは、多頭数による不利などが減少しており、現在は菊花賞に替わり「全てにおいて最も強い馬が勝つ」と言っても差し支えないだろう。

また、本競走は別名『競馬の祭典』とも呼ばれ、これは日本競馬に関わる全ての人々にとって最も特別なレースであることを表している。ダービーを制することが競馬サークルでは最高の名誉とされ、特に勝利した騎手は「ダービージョッキー」、調教師は「ダービートレーナー」、馬主は「ダービーオーナー」と呼ばれて賞賛を受ける。

それ故ダービーにまつわる名言は数多い。1977年当時無敗の外国産馬マルゼンスキーは持込馬のため出走制限があり、主戦の中野渡清一騎手は「枠順は大外で構わない。他馬の邪魔は一切しない。賞金もいらない。この馬の能力を確かめるだけでいい。」とダービー出走を懇願した。1993年にウイニングチケットで本競走を制した柴田政人騎手は、喜びをまず誰に伝えたいかと問われ「世界のホースマンに第60回の日本ダービーを獲った柴田ですと報告したい。」と語っており、その重みが伝わってくる。1997年に11番人気で皐月賞を制したサニーブライアンにはレース前にフロックであるとの声が上っていたが、その中で主戦の大西直宏騎手は「一番人気はいらない。一着が欲しい。」と発言をしており、並々ならぬダービーへの執念を見せた(結果二冠を達成している)。

血統を紡ぐという点からは「ダービー馬はダービー馬から」との言葉も良く知られている。過去1984年父シンボリルドルフ・1991年仔トウカイテイオーの親仔制覇はあまりに有名である。近年では、2002年父タニノギムレット<・2007年娘ウオッカ、2003年父ネオユニヴァース・2009年仔ロジユニヴァース、2005年父ディープインパクト・2012年仔ディープブリランテ・2013年仔キズナの例などが挙げられる。特に2007年のウオッカに関しては、64年ぶりの牝馬によるダービー制覇の偉業であり、当日レースを台覧した皇太子徳仁親王に対し、馬上から脱帽し最敬礼をした四位洋文騎手の姿は多くの競馬ファンの目に焼き付いている。

なお、クラシック第1弾の皐月賞および本競走を制し、後の三冠馬となった馬は日本競馬史上で僅かに8頭である(1941年セントライト、1964年シンザン、1983年ミスターシービー、1984年シンボリルドルフ、1994年ナリタブライアン、2005年ディープインパクト、2011年オルフェーヴル、2020年コントレイル)。