2024年ジャパンカップ(G1)特集

東京12R/芝2400m/(国際)(指)
2023ジャパンカップ_イクイノックス

出走予定注目馬

牡5 栗東・友道康夫 厩舎
ドウデュース

現役屈指のスーパーホース。復帰初戦の天皇賞(秋)では、道中ほぼ最後方追走から上がり3ハロン32秒5の豪脚で全馬を撫で切り、2歳シーズンから4年連続となるG1・4勝目を挙げた。今年秋での引退が明言されており、ダービーを勝った思い出の舞台で昨年のリベンジを果たし、秋古馬三冠へ希望をつなげたい。

名門ハッピーパス牝系が新たに送り出した才媛。大外枠からリズムを崩した桜花賞こそ大敗したが、オークス、秋華賞とスケールの違いを見せて牝馬二冠を達成し、世代の代表として頂上決戦に駒を進めた。古牡馬に比して4kg軽い斤量は大きなアドバンテージで、鞍上を含めて楽しみな1頭。

昨年は天皇賞(春)でG1初制覇を飾り、怪物イクイノックス相手にしのぎを削った5歳牡馬。昨年の有馬記念以降4戦連続で馬券圏内を外しているが、力負けといえる敗戦はひとつもない。明らかに距離が短かった天皇賞(秋)を叩き、適距離に近づく今回が最大の買い時とみる。

牡4 美浦・尾関知人 厩舎
ドゥレッツァ

未勝利戦から怒涛の5連勝で菊花賞を勝ち、現4歳世代最強に名乗りを上げたドゥラメンテ産駒。天皇賞(春)では軽度の熱中症、剥離骨折とアクシデントが重なっての大敗、インターナショナルSはひとえに芝が合わなかった。早々とこのレース目標を明言していただけに、万全に戻っていれば要警戒。

二冠を制して以降は未勝利だが、前残りを強引に差してきた大阪杯、イクイノックス、リバティアイランドに食らいついたジャパンC、鬼門中の鬼門である有馬記念の16番枠から連対など、脚力と根性に磨きをかけてきた名牝。キャリア初の凡走となったドバイSCから8ヶ月の休み明けだが、見送りは禁物だ。

海外勢は名伯楽エイダン・オブライエンの至宝、ディープインパクト産駒のオーギュストロダン、”キングジョージ”を楽勝したゴリアット、ドイツのダービー馬・ファンタスティックムーンが参戦を表明。ここ10年ではナンバーワンのラインナップだけに、強力な日本勢の一角崩しがあってもおかしくない。

ジャパンカップ(G1)出馬表

馬名性齢重量騎手
1ゴリアットセ458C.スミヨン
2ブローザホーン牡558菅原明良
3ドウデュース牡558武豊
4ジャスティンパレス牡558C.デムーロ
5シュトルーヴェセ558鮫島克駿
6ダノンベルーガ牡558松山弘平
7シンエンペラー牡356坂井瑠星
8オーギュストロダン牡458R.ムーア
9チェルヴィニア牝354C.ルメール
10ドゥレッツァ牡458W.ビュイック
11カラテ牡858杉原誠人
12ソールオリエンス牡458横山武史
13ファンタスティックムーン牡458R.ピーヒュレク
14スターズオンアース牝556川田将雅

前哨戦・重賞結果

2024.06.23 京都11R 芝2200m 13頭 曇 重
宝塚記念

1着 ブローザホーン (3人気)
2着 ソールオリエンス (7人気)
3着 ベラジオオペラ (5人気)
2024宝塚記念_ブローザホーン

2024.10.06 京都11R 芝2400m 11頭 晴 良
京都大賞典

1着 シュヴァリエローズ (8人気)
2着 ディープボンド (4人気)
3着 メイショウブレゲ (11人気)
2024京都大賞典_シュヴァリエローズ

2024.10.13 京都11R 芝2000m 15頭 晴 良
秋華賞

1着 チェルヴィニア (1人気)
2着 ボンドガール (5人気)
3着 ステレンボッシュ (2人気)
2024秋華賞_チェルヴィニア

2024.10.27 東京11R 芝2000m 15頭 晴 良
天皇賞(秋)

1着 ドウデュース (2人気)
2着 タスティエーラ (9人気)
3着 ホウオウビスケッツ (8人気)
2024天皇賞(秋)_ドウデュース

出走予定馬の「調教後の馬体重」

出走予定馬の「調教後の馬体重」は下記となります。

馬名馬体重計量日計量
場所
前走
馬体重
ゴリアット49511/21(木)東京海外
ブローザホーン43211/21(木)栗東426
ドウデュース51811/21(木)栗東504
ジャスティンパレス47211/20(水)栗東470
シュトルーヴェ48411/20(水)美浦470
ダノンベルーガ50211/20(水)美浦498
シンエンペラー49011/21(木)栗東海外
オーギュストロダン45211/21(木)東京海外
チェルヴィニア50211/20(水)美浦490
ドゥレッツァ47211/21(木)美浦海外
カラテ54211/21(木)栗東526
ソールオリエンス48411/21(木)美浦468
ファンタスティックムーン43811/21(木)東京海外
スターズオンアース51011/21(木)美浦海外
  • 馬体重の数値は「kg」。
  • 開催場以外で計量した競走馬については、計量後に開催場へ「輸送」しています。
  • 馬体重は、「調教」「輸送」「飼付」「排糞」等により、常に大きく変動します。
  • 上記馬体重は、あくまでも計量時のデータであり、レース当日の馬体重とは異なります。
  • レース当日に発表する馬体重は、発走時刻の概ね70分前に計量しています。
  • 前走が海外の競馬であっても馬体重を計量している場合には、「前走馬体重」を表記しています。

詳細については、JRAのHPをご確認ください。

特別登録 日本馬のレーティング順位

レーティング順位の上位5頭は他の日本馬より優先して出走できます。

順位馬名レーティング備考
1ドウデュース124
2スターズオンアース119牝馬
3ブローザホーン121
4ジャスティンパレス121
5シンエンペラー120
6チェルヴィニア115牝馬
7ダノンベルーガ118
8ソールオリエンス117
9プラダリア116
10シュトルーヴェ114
11ドゥレッツァ112
  • 11/11(月)JRA発表。
    11/19(火)までに他のレースに出走した場合、レーティング順位は変更となる場合があります。詳細については、JRAのHPをご確認ください。

ジャパンカッププレレーティング

馬名2024年度
レーティング
最高値
2024年
レーティング該当レース
カラテ
ジャスティンパレス118 Lドバイシーマ4着
シュトルーヴェ114 L目黒記念1着
シンエンペラー120 I愛チャンピオンS3着
スターズオンアース
ソールオリエンスス117 L宝塚記念2着
ダノンベルーガ118 Mドバイターフ3着
チェルヴィニア115 I,L優駿牝馬1着
秋華賞1着
ドウデュース122 I天皇賞(秋)1着
ドゥレッツァ112 I金鯱賞2着
プラダリア116 L京都記念1着
宝塚記念4着
ブローザホーン121 L宝塚記念1着

外国馬
馬名性齢レーティング調教国
オーギュストロダン牡4122 Iアイルランド
ゴリアットセ4125 Lフランス
ファンタスティックムーン牡4120 Lドイツ

【プレレーティング表の見かた】
(1)レーティングとは、競走馬の能力を示す客観的な指標となるもので、着差・負担重量・過去の勝馬との比較などをもとに、国際的に統一された基準により、数値化したものです。
(2)ここに示すプレレーティング表は、登録各馬が本年度のレースで獲得した最高値(原則として、GⅠ・JpnⅠ競走は6着まで、その他の重賞・オープン競走は4着までが対象)を掲載しています。
(3)空欄の馬は、上記(2)の基準を満たしていない馬です。
(4)レーティングに付随するアルファベット(SMILE)は、そのレーティングを獲得したレースの競走距離を示すもので、区分は以下のとおりです。
S 【Sprint】 1,000m-1,300m [1,000m-1,599m(CAN/USA)]
M 【Mile】 1,301m-1,899m [1,600m-1,899m(CAN/USA)]
I 【Intermediate】 1,900m-2,100m
L 【Long】 2,101m-2,700m
E 【Extended】 2,701m-
※詳細については、JRAのHPをご確認ください。

ジャパンカップ(G1)歴代優勝馬

2023.11.26 東京12R 芝2400m 18頭 曇 良
ジャパンカップ

イクイノックス
単勝 1.3倍 (1人気)
2:21.8 (33.5)
C.ルメール騎手
牡4 美浦・木村哲也厩舎
2023ジャパンカップ_イクイノックス

2022.11.27 東京12R 芝2400m 18頭 晴 良
ジャパンカップ

ヴェラアズール
単勝 4.5倍 (3人気)
2:23.7 (33.7)
R.ムーア騎手
牡5 栗東・渡辺薫彦厩舎
2022ジャパンカップ_ヴェラアズール

2021.11.28 東京12R 芝2400m 18頭 晴 良
ジャパンカップ

コントレイル
単勝 1.6倍 (1人気)
2:24.7 (33.7)
福永祐一騎手
牡4 栗東・矢作芳人厩舎
2021ジャパンカップ_コントレイル

2020.11.29 東京12R 芝2400m 15頭 曇 良
ジャパンカップ

アーモンドアイ
単勝 2.2倍 (1人気)
2:23.0 (34.7)
C.ルメール騎手
牝5 美浦・国枝栄厩舎
2020ジャパンカップ_アーモンドアイ

2019.11.24 東京11R 芝2400m 15頭 曇 重
ジャパンカップ

スワーヴリチャード
単勝 5.1倍 (3人気)
2:25.9 (36.5)
O.マーフィー騎手
牡5 栗東・庄野靖志厩舎
2019ジャパンカップ_スワーヴリチャード

データ分析

脚質

脚質成績勝率連対率3着内率
逃げ1-1-1-89.1%18.2%27.3%
先行5-3-3-2513.9%22.2%30.6%
差し4-6-5-595.4%13.5%20.3%
追込0-0-1-450.0%0.0%2.2%

人気

人気成績勝率連対率3着内率
1番人気5-1-2-250.0%60.0%80.0%
2番人気0-3-3-40.0%30.0%60.0%
3番人気2-2-1-520.0%40.0%50.0%
4番人気2-1-1-620.0%30.0%40.0%
5番人気1-2-1-610.0%30.0%40.0%
6-9番人気0-1-2-370.0%2.5%7.5%
10番人気以下0-0-0-780.0%0.0%0.0%

枠番

枠番成績勝率連対率3着内率
1枠5-4-1-729.4%52.9%58.8%
2枠2-0-4-1310.5%10.5%31.6%
3枠2-1-1-1610.0%15.0%20.0%
4枠0-2-0-180.0%10.0%10.0%
5枠0-1-0-190.0%5.0%5.0%
6枠0-1-0-190.0%5.0%5.0%
7枠1-1-2-214.0%8.0%16.0%
8枠0-0-2-250.0%0.0%7.4%

前走着順

前走着順成績勝率連対率3着内率
1着5-4-5-2213.9%25.0%38.9%
2着1-1-0-224.2%8.3%8.3%
3着1-1-1-89.1%18.2%27.3%
4着1-1-1-165.3%10.5%15.8%
5着0-1-1-100.0%8.3%16.7%
6-9着2-1-1-286.3%9.4%12.5%
10着以下0-1-1-320.0%2.9%5.9%

ステップレース

レース成績勝率連対率3着内率
オールカマー0-0-1-70.0%0.0%12.5%
凱旋門賞0-1-0-50.0%16.7%16.7%
京都大賞典3-1-0-1913.0%17.4%17.4%
秋華賞1-2-1-314.3%42.9%57.1%
菊花賞0-1-0-40.0%20.0%20.0%
天皇賞(秋)6-3-5-3412.5%18.8%29.2%
アルゼンチン共和国杯0-1-1-130.0%6.7%13.3%
その他0-1-2-530.0%1.8%5.4%

年齢

年齢成績勝率連対率3着内率
3歳馬1-4-2-174.2%20.8%29.2%
4歳馬5-3-4-3810.0%16.0%24.0%
5歳馬4-3-4-319.5%16.7%26.2%
6歳馬0-0-0-320.0%0.0%0.0%
7歳上0-0-0-200.0%0.0%0.0%

所属

所属成績勝率連対率3着内率
関東馬3-3-2-386.5%13.0%17.4%
関西馬7-7-8-717.5%15.1%23.7%
地方馬0-0-0-40.0%0.0%0.0%
外国馬0-0-0-250.0%0.0%0.0%

性別

性別成績勝率連対率3着内率
牡馬・セン馬7-8-8-1204.9%10.5%16.1%
牝馬3-2-2-1812.0%20.0%28.0%

騎手

順位騎手成績勝率連対率3着内率
1ルメール3-2-0-433.3%55.6%55.6%
2福永祐一1-2-1-120.0%60.0%80.0%
3ムーア1-1-0-612.5%25.0%25.0%
4武豊1-0-1-514.3%14.3%28.6%
5池添謙一1-0-0-233.3%33.3%33.3%
6スミヨン1-0-0-150.0%50.0%50.0%
7マーフィ1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
7ボウマン1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
9川田将雅0-2-3-40.0%22.2%55.6%
10M.デムーロ0-1-1-70.0%11.1%22.2%

調教師

順位調教師成績勝率連対率3着内率
1国枝栄2-1-0-240.0%60.0%60.0%
2矢作芳人1-1-0-514.3%28.6%28.6%
3木村哲也1-1-0-050.0%100.0%100.0%
4友道康夫1-0-2-136.3%6.3%18.8%
5庄野靖志1-0-1-050.0%50.0%100.0%
5清水久詞1-0-1-050.0%50.0%100.0%
7角居勝彦1-0-0-516.7%16.7%16.7%
8渡辺薫彦1-0-0-150.0%50.0%50.0%
9高野友和1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
10藤沢和雄0-1-1-50.0%14.3%28.6%

馬主

順位馬主成績勝率連対率3着内率
1シルクR3-2-0-433.3%55.6%55.6%
2キャロット2-1-0-428.6%42.9%42.9%
3前田晋二1-1-0-416.7%33.3%33.3%
4佐々木主浩1-0-1-225.0%25.0%50.0%
5NICKS1-0-1-050.0%50.0%100.0%
5大野商事1-0-1-050.0%50.0%100.0%
7国本哲秀1-0-0-233.3%33.3%33.3%
8サンデーR0-2-2-60.0%20.0%40.0%
9吉田照哉0-1-0-30.0%25.0%25.0%
10鈴木隆司0-1-0-20.0%33.3%33.3%
10石川達絵0-1-0-20.0%33.3%33.3%

生産者

順位生産者成績勝率連対率3着内率
1ノーザンF6-4-6-479.5%15.9%25.4%
2社台C白老F2-2-0-522.2%44.4%44.4%
3ノースヒルズ1-1-0-416.7%33.3%33.3%
4ヤナガワ牧場1-0-1-133.3%33.3%66.7%
5社台F0-2-2-110.0%13.3%26.7%
6下河辺牧場0-1-0-30.0%25.0%25.0%
7長谷川牧場0-0-1-10.0%0.0%50.0%

種牡馬

順位種牡馬成績勝率連対率3着内率
1ディープインパクト2-4-3-216.7%20.0%30.0%
2ハーツクライ2-1-2-188.7%13.0%21.7%
3ロードカナロア2-0-0-166.7%66.7%66.7%
4ブラックタイド1-0-1-050.0%50.0%100.0%
5エイシンフラッシュ1-0-0-150.0%50.0%50.0%
6シンボリクリスエス1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
6キタサンブラック1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
8キングカメハメハ0-1-1-100.0%8.3%16.7%
9ドゥラメンテ0-1-1-10.0%33.3%66.7%
10ルーラーシップ0-1-0-50.0%16.7%16.7%

※過去10年のジャパンカップ集計

レースガイド

■日本VS世界!中央競馬最高峰レース!

1970年代後半より「世界に通用する強い馬作り」の気運が高まり、1981年に日本初の国際招待競走「ジャパンカップ(東京・芝2400m)」として創設された。1993年に地方競馬所属も招待対象となり、1984年グレード制施行によりG1に格付、1992年に国際G1に認定された。その後、2008年に創設の「ジャパン・オータムインターナショナル」に指定されている。なお2023年から1着賞金は5億円となり、これは中央競馬では最高額の賞金である。

創設後、第1~3回まで外国馬が制覇。日本馬初の勝利となったのは1994年第4回のカツラギエースで、当時ミスターシービーとシンボリルドルフの三冠馬対決が注目される中、見事に逃げ切り勝ちを納めた。翌年1985年第5回はシンボリルドルフがリベンジを果たして本競走で6冠を達成。その後は、芦毛の怪物オグリキャップとの接戦で世界レコードを記録したホーリックス(1989年)、本競走で勝利し日本で種牡馬入りしたゴールデンフェザント(1991年)など第6~11回まで外国馬が勝利しており、日本馬の劣勢は否めない時代が続いていた。

しかし、1992年第12回でトウカイテイオーが本競走を制し、父シンボリルドルフ以来の日本馬の勝利を飾ると、レガシーワールド(1993年)、マーベラスクラウン(1994年)が立て続けに勝利し、日本馬が世界レベルに近づいていることが証明された。

さらに近年では日本馬のレベルアップが顕著であり、2006年第26回の英雄ディープインパクトの勝利からは日本馬が連続で本競走を制している。世界というよりは日本馬の敵は日本馬にあると言える時代になりつつある。逆に日本馬の実力が上っている為、招待レースとは言え、海外有力馬にもリスクが大きく、凱旋門賞やブリダーズカップなどのビッグレースからの参戦は減少しているとも取れる。