2026年秋華賞(G1)特集

京都11R/芝2000m/(国際)牝(指)
2024秋華賞_エンブロイダリー

出走予定注目馬

牝3 美浦・田中博康 厩舎
ドリームコア

ヴィクトリアマイル、香港カップを制した名牝ノームコアにキズナを配した良血馬。2歳秋のベゴニア賞からクイーンカップを連勝し、桜花賞こそ9着に敗れたが、距離を延ばしたオークスでは好位から早めに抜け出して勝利目前、最後はジュウリョクピエロの強襲にクビ差屈したものの世代トップクラスの総合力を証明した。秋初戦の紫苑ステークスは重馬場で1番人気に支持され3着。決してベストとはいえない条件でも優先出走権を確保した。2000mへの距離短縮は歓迎材料で、春の雪辱を果たして母に続くG1タイトルをつかみたい。

牝3 栗東・杉山晴紀 厩舎
ギャラボーグ

NHKマイルカップ覇者ダノンスコーピオンの全妹で、父ロードカナロア、母はカナダの名牝レキシールーという華やかな血統。阪神ジュベナイルフィリーズではスターアニスの2着、春の桜花賞でも再び同馬の2着と、G1で二度続けてあと一歩のところまで迫った。桜花賞後は右前脚のフレグモーネを発症したためオークスを見送り、春はそこで終了。じっくり立て直して秋華賞へ直行する。今回は初の2000mとなるだけに距離克服がポイントだが、1800mの未勝利戦を勝っているだけに守備範囲であっても不思議はない。

ここまで4戦4勝、底を見せていないキズナ産駒の新星。2歳夏の新馬戦を勝った後は長期休養となったが、復帰した函館の八雲特別を快勝すると、重馬場のかもめ島特別では後続を3馬身半突き放して3連勝。初重賞挑戦となったローズステークスでも1番人気に応え、好位2番手から危なげなく抜け出してエンネに3馬身差をつける完勝を収めた。良馬場の1800mを1分44秒5で走破したスピード性能は世代でも屈指。無敗のまま一気にG1まで駆け上がるか注目される。

わずか3戦のキャリアで秋華賞への切符をつかんだ素質馬。父は愛2000ギニーなどG1・2勝のシスキン、母父ダイワメジャーという配合で、昨秋の東京新馬戦では上がり3ハロン32秒8の末脚を繰り出して快勝した。2戦目のクイーンカップはレース前にテンションが上がりながらも4着と力を示し、その後は成長を促して約6カ月半休養。久々となった紫苑ステークスでは重馬場の2000mを中団から力強く差し切り、重賞初制覇を飾った。キャリアの浅さはそのまま伸びしろともいえ、折り合い面に進境を見せた今なら京都でも楽しみは大きい。

牝3 栗東・吉岡辰弥 厩舎
エンネ

デビューからわずか4戦ながら、重賞で二度の2着があるキズナ産駒の素質馬。3月の阪神芝1800mで既走馬を相手に初出走初勝利を飾ると、格上挑戦となったフローラステークスでは後方から上がり3ハロン32秒8の末脚を繰り出し、ラフターラインズに1馬身1/4差の2着。続くオークスは7着に敗れたものの、勝ったジュウリョクピエロとは0秒3差に食い下がった。秋初戦のローズステークスでも中団から伸びてモンローウォークの2着に入り、改めて重賞級の力を示した。半兄に共同通信杯を制し皐月賞3着のファントムシーフがいる良血馬でもあり、フローラステークスで好走した2000mに戻る本番で初の重賞タイトル、そしてG1制覇を狙う。

その他、紫苑ステークス2着のサムシングスイート、フラワーカップ覇者スマートプリエール、三面川特別を鮮やかな末脚で制したラベルセーヌらが控える粒ぞろいのメンバー。春の実績馬だけでなく、夏から秋にかけて力をつけてきた上がり馬も顔をそろえ、牝馬三冠最終戦にふさわしい激戦が期待される。

秋華賞(G1)出馬表

番馬名性齢重量騎手
1ギャラボーグ牝355横山和生
2テイエムアイラン牝355富田暁
3マスターソアラ牝355武豊
4エンネ牝355坂井瑠星
5タイセイボーグ牝355西村淳也
6ラベルセーヌ牝355荻野極
7バースデイフライト牝355田山旺佑
8モンローウォーク牝355戸崎圭太
9スウィートハピネス牝355佐々木大輔
10ナイスプレーアスク牝355岩田康誠
11ガーネットフレア牝355北村友一
12カナルサンマルタン牝355岩田望来
13ドリームコア牝355C.ルメール
14サムシングスイート牝355松山弘平
15フェスティバルヒル牝355浜中俊
16ハヤブササキチャン牝355吉田隼人
17ロザーンジュ牝355今村聖奈

トライアル他結果

2026.05.24 東京11R 芝2400m 18頭 曇 良
オークス

1着 ジュウリョクピエロ (5人気)
2着 ドリームコア (3人気)
3着 ラフターラインズ (2人気)
2025オークス_ジュウリョクピエロ

2026.09.06 中山11R 芝2000m 11頭 雨 重
紫苑S3着以内優先出走

1着 マスターソアラ (6人気)
2着 サムシングスイート (4人気)
3着 ドリームコア (1人気)
2026紫苑S_マスターソアラ

2026.09.13 阪神11R 芝1800m 12頭 雨 良
ローズS3着以内優先出走

1着 モンローウォーク (1人気)
2着 エンネ (3人気)
3着 イクシード (2人気)
2026ローズS_モンローウォーク

出走予定馬の「調教後の馬体重」

出走予定馬の「調教後の馬体重」は下記となります。

馬名馬体重計量日計量
場所
前走
馬体重
エンネ52810/15(木)栗東522
カナルサンマルタン46010/14(水)美浦448
ガーネットフレア44810/15(木)栗東446
ギャラボーグ50510/14(水)栗東490
サムシングスイート51010/15(木)美浦498
スウィートハピネス45610/14(水)栗東444
タイセイボーグ50210/14(水)栗東498
テイエムアイラン42410/14(水)栗東414
ドリームコア52310/15(木)美浦502
ナイスプレーアスク44410/15(木)美浦438
ハヤブササキチャン42410/14(水)栗東430
バースデイフライト46510/15(木)栗東462
フェスティバルヒル46010/15(木)栗東466
マスターソアラ49410/14(水)美浦492
モンローウォーク45210/15(木)栗東450
ラベルセーヌ44010/14(水)美浦436
ロザーンジュ44610/14(水)栗東438
  • 馬体重の数値は「kg」。
  • 開催場以外で計量した競走馬については、計量後に開催場へ「輸送」しています。
  • 馬体重は、「調教」「輸送」「飼付」「排糞」等により、常に大きく変動します。
  • 上記馬体重は、あくまでも計量時のデータであり、レース当日の馬体重とは異なります。
  • レース当日に発表する馬体重は、発走時刻の概ね70分前に計量しています。
  • 前走が海外の競馬であっても馬体重を計量している場合には、「前走馬体重」を表記しています。

詳細については、JRAのHPをご確認ください。

秋華賞・馬体診断

秋華賞プレレーティング

馬名2026年度
レーティング
最高値
2026年
レーティング該当レース
エンネ108 MローズS2着
カナルサンマルタン104 MスイートピーS1着
ガーネットフレア-
ギャラボーグ110 M桜花賞2着
サムシングスイート106 I紫苑S2着
スウィートハピネス110 L優駿牝馬5着
スマートプリエール106 MフラワーC1着
タイセイボーグ109 Mチューリップ賞1着
テイエムアイラン-
ドリームコア111 L優駿牝馬2着
ナイスプレーアスク-
ハヤブササキチャン-
バースデイフライト96 M白百合S4着
フェスティバルヒル-
マスターソアラ107 I紫苑S1着
モンローウォーク114 MローズS1着
ラベルセーヌ-
ロザーンジュ-

【プレレーティング表の見かた】
(1)レーティングとは、競走馬の能力を示す客観的な指標となるもので、着差・負担重量・過去の勝馬との比較などをもとに、国際的に統一された基準により、数値化したものです。
(2)ここに示すプレレーティング表は、登録各馬が本年度のレースで獲得した最高値(原則として、GⅠ・JpnⅠ競走は6着まで、その他の重賞・オープン競走は4着までが対象)を掲載しています。
(3)空欄の馬は、上記(2)の基準を満たしていない馬です。
(4)レーティングに付随するアルファベット(SMILE)は、そのレーティングを獲得したレースの競走距離を示すもので、区分は以下のとおりです。
S 【Sprint】 1,000m-1,300m [1,000m-1,599m(CAN/USA)]
M 【Mile】 1,301m-1,899m [1,600m-1,899m(CAN/USA)]
I 【Intermediate】 1,900m-2,100m
L 【Long】 2,101m-2,700m
E 【Extended】 2,701m-
※詳細については、JRAのHPをご確認ください。

秋華賞(G1)歴代優勝馬

2025.10.19 京都11R 芝2000m 18頭 曇 良
秋華賞

エンブロイダリー
単勝 5.5倍 (2人気)
1:58.3 (35.2)
C.ルメール騎手
牝3 美浦・森一誠厩舎
2025秋華賞_エンブロイダリー

2024.10.13 京都11R 芝2000m 15頭 晴 良
秋華賞

チェルヴィニア
単勝 2.3倍 (1人気)
1:57.1 (34.2)
C.ルメール騎手
牝3 美浦・木村哲也厩舎
2024秋華賞_チェルヴィニア

2023.10.15 京都11R 芝2000m 18頭 晴 稍重
秋華賞

リバティアイランド
単勝 1.1倍 (1人気)
2:01.1 (33.6)
川田将雅騎手
牝3 栗東・中内田充正厩舎
2022秋華賞_リバティアイランド

2022.10.16 阪神11R 芝2000m 16頭 晴 良
秋華賞

スタニングローズ
単勝 5.7倍 (3人気)
1:58.6 (34.3)
坂井瑠星騎手
牝3 栗東・高野友和厩舎
2022秋華賞_スタニングローズ

2021.10.17 阪神11R 芝2000m 16頭 晴 良
秋華賞

アカイトリノムスメ
単勝 8.9倍 (4人気)
2:01.2 (35.9)
戸崎圭太騎手
牝3 美浦・国枝栄厩舎
2021秋華賞_アカイトリノムスメ

データ分析

脚質

脚質成績勝率連対率3着内率
逃げ0-2-0-80.0%20.0%20.0%
先行4-0-1-2911.8%11.8%14.7%
差し6-6-8-548.1%16.2%27.0%
追込0-2-1-500.0%3.8%5.7%

人気

人気成績勝率連対率3着内率
1番人気4-0-1-540.0%40.0%50.0%
2番人気1-3-2-410.0%40.0%60.0%
3番人気3-1-2-430.0%40.0%60.0%
4番人気2-2-0-620.0%40.0%40.0%
5番人気0-3-1-60.0%30.0%40.0%
6-9番人気0-0-3-370.0%0.0%7.5%
10番人気以下0-1-1-790.0%1.2%2.5%

枠番

枠番成績勝率連対率3着内率
1枠0-0-2-160.0%0.0%11.1%
2枠0-1-1-170.0%5.3%10.5%
3枠3-0-0-1715.0%15.0%15.0%
4枠2-4-1-1310.0%30.0%35.0%
5枠0-1-2-170.0%5.0%15.0%
6枠3-2-0-1515.0%25.0%25.0%
7枠2-2-2-217.4%14.8%22.2%
8枠0-0-2-250.0%0.0%7.4%

前走着順

前走着順成績勝率連対率3着内率
1着6-3-4-4011.3%17.0%24.5%
2着2-0-2-198.7%8.7%17.4%
3着1-4-1-164.5%22.7%27.3%
4着0-1-1-90.0%9.1%18.2%
5着0-1-0-90.0%10.0%10.0%
6-9着1-0-2-243.7%3.7%11.1%
10着以下0-1-0-240.0%4.0%4.0%

ステップレース

レース成績勝率連対率3着内率
オークス7-1-3-1428.0%32.0%44.0%
クイーンS0-0-0-60.0%0.0%0.0%
紫苑S3-5-0-386.5%17.4%17.4%
ローズS0-2-6-480.0%3.6%14.3%
夕月特別0-0-1-60.0%0.0%14.3%
その他0-2-0-290.0%6.5%6.5%

所属

所属成績勝率連対率3着内率
関東馬4-4-2-546.3%12.5%15.6%
関西馬6-6-8-875.6%11.2%18.7%

騎手

順位騎手成績勝率連対率3着内率
1ルメール4-1-2-340.0%50.0%70.0%
2川田将雅1-2-0-710.0%30.0%30.0%
3福永祐一1-0-1-416.7%16.7%33.3%
3戸崎圭太1-0-1-416.7%16.7%33.3%
5松山弘平1-0-0-712.5%12.5%12.5%
6北村友一1-0-0-516.7%16.7%16.7%
7坂井瑠星1-0-0-420.0%20.0%20.0%
8武豊0-3-1-50.0%33.3%44.4%
9岩田望来0-1-0-40.0%20.0%20.0%
9横山武史0-1-0-40.0%20.0%20.0%

調教師

順位調教師成績勝率連対率3着内率
1国枝栄2-2-1-228.6%57.1%71.4%
2中内田充正1-2-0-89.1%27.3%27.3%
3杉山晴紀1-1-0-416.7%33.3%33.3%
4高野友和1-1-0-320.0%40.0%40.0%
5友道康夫1-0-1-416.7%16.7%33.3%
6木村哲也1-0-0-325.0%25.0%25.0%
7斉藤崇史1-0-0-233.3%33.3%33.3%
8森一誠1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
8橋田満1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
10手塚貴久0-1-0-40.0%20.0%20.0%

馬主

順位馬主成績勝率連対率3着内率
1サンデーR4-0-1-733.3%33.3%41.7%
2シルクR2-0-0-918.2%18.2%18.2%
3金子真人HD1-0-0-516.7%16.7%16.7%
4ノルマンディー1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
4佐々木主浩1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
4森田藤治1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
7社台RH0-2-2-80.0%16.7%33.3%
8キャロット0-2-0-70.0%22.2%22.2%
9シェイク・ファハド0-1-0-10.0%50.0%50.0%
9三木正浩0-1-0-10.0%50.0%50.0%

生産者

順位生産者成績勝率連対率3着内率
1ノーザンF9-4-3-4913.8%20.0%24.6%
2長谷川牧場1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
3社台F0-4-2-230.0%13.8%20.7%
4三嶋牧場0-2-1-30.0%33.3%50.0%
5ダーレーJF0-0-1-10.0%0.0%50.0%
6岡田スタツド0-0-1-00.0%0.0%100.0%
6天羽牧場0-0-1-00.0%0.0%100.0%
6目黒牧場0-0-1-00.0%0.0%100.0%

種牡馬

順位種牡馬成績勝率連対率3着内率
1ディープインパクト2-3-2-236.7%16.7%23.3%
2ハービンジャー2-1-1-328.6%42.9%57.1%
3エピファネイア1-1-1-512.5%25.0%37.5%
4ドゥラメンテ1-0-1-416.7%16.7%33.3%
4キングカメハメハ1-0-1-416.7%16.7%33.3%
6ロードカナロア1-0-0-420.0%20.0%20.0%
7アドマイヤマーズ1-0-0-150.0%50.0%50.0%
8バゴ1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
9キズナ0-1-1-140.0%6.3%12.5%
10ハーツクライ0-1-1-60.0%12.5%25.0%

※過去10年の秋華賞集計

レースガイド

■3歳牝馬による秋の頂上決戦

1995年までの牝馬3冠最終レースであるエリザベス女王杯が古牝馬に解放されることとなったため、新たな3歳牝馬限定G1「秋華賞」(京都・芝2000m)として1996年に創設された。創設当初より混合・指定競走で外国産馬・地方所属馬も出走可能である。その後2003年に負担重量が定量から馬齢に変更され、2009年には国際競走となり現在に至る。なお、繁殖馬選定レースであるイギリスの5大クラシック競走には本競走のようなレースは存在せず牝馬3冠はないが、わが国では牡馬3冠に対して便宜的に牝馬3冠レースの1つとして扱われている。

NHKマイルCと同年に誕生した本競走はここまで20回を重ねており、その名は定着したと言える。また京都内回り2000mという小回りコースで開催されるため、基本的には立ち回りが上手い先行馬が有利。それ故実力馬が本来の力を発揮できず、時に大波乱が起きるレースとしても良く知られている。また2013年のメイショウマンボや2007年のダイワスカーレットはその後のエリザベス女王杯を制しており、近年はステップレースとしても注視されている。

その中において、本競走を制し牝馬三冠を達成した馬は、メジロラモーヌ(1986年・旧エリザベス女王杯)、スティルインラブ(2003年)、アパパネ(2010年)、ジェンティルドンナ(2012年)、アーモンドアイ(2018年)、デアリングタクト(2020年)、リバティアイランド(2023年)の7頭に留まる。桜花賞(阪神1600m)、オークス(東京2400m)、そして秋華賞と全く異なる距離・コースに適応するのは並大抵ではないことを物語っている。

京都内回り2000mという、小回りコースでの枠順、スタート、位置取り、仕掛けどころなど様々な要素を全てクリアしてこそ世代No1の秋華のヒロインと言えるだろう。