2025年ヴィクトリアマイル(G1)特集

東京11R/芝1600m/(国際)牝(指)
2024ヴィクトリアマイル_テンハッピーローズ

出走予定注目馬

デビュー3連勝で阪神ジュベナイルフィリーズを制し、桜花賞では僅差の2着、NHKマイルCでは最後の直線で致命的なロスがありながら連対を確保した。初の海外挑戦となったゴールデンイーグルでは特殊な馬場コンディションに泣いて大敗したものの、前走の1351ターフスプリントであっさり巻き返し。ここも最有力候補だ。

牝5 栗東・中内田充正 厩舎
アルジーヌ

名牝キャトルフィーユとロードカナロアのカップリングで誕生した才媛。3歳牝馬クラシックには縁がなかったものの、古馬になって以降メキメキと力をつけ、ターコイズSで重賞初制覇を飾ると阪神牝馬Sでも王道の競馬で2着と好走した。1600m~1800mが主戦場で、距離適性はメンバー中でも随一。いきなりのビッグタイトル奪取もあり得る。

牝4 美浦・国枝栄 厩舎舎
ステレンボッシュ

昨年の桜花賞馬ながら大箱の中長距離を得意とするタイプで、オークスの僅差2着と微妙なコンディションながら馬券圏内を確保した秋華賞3着、3歳の身で好走した香港ヴァーズ3着と実力は確か。前走の大阪杯は超高速馬場と抜群の操縦性が問われる展開に対応できず13着に敗れたが、ここなら地力で着をまとめるだろう。

牝4 栗東・池添学 厩舎
サフィラ

サラキア、サリオス、サリエラと才能を送り出してきたゴッドマザー・サロミナの娘。2~3歳シーズンはのちの二冠牝馬チェルヴィニアに迫ったアルテミスS2着が最大のハイライトに終わったが、3勝クラス3着から格上挑戦で挑んだ阪神牝馬Sを前めから押し切ってタイトルをゲット。メンバーレベルは一気に上がるが、楽しみはある。

クイーンCの衝撃的な差し切りでオークス候補と騒がれたが、春三冠はいずれも馬券圏内に入れず。特に秋華賞は後を引く可能性も十分あるような大敗だったが、小倉牝馬S6着を挟み、レベルが高かった金鯱賞を鮮やかに差し切って復活の重賞3勝目を決めた。桜花賞以来のマイル戦への対応がカギとなりそうだ。

その他福島牝馬S覇者アドマイヤマツリ、昨年のエリザベス女王杯で12番人気ながら2着に頑張り、チャレンジCを勝ったラヴェル、ミルコ・デムーロ騎手の手で3連勝を飾り、中山牝馬Sを制したシランケドらが参戦。毎年思わぬ伏兵が激走するシーンが見られる難解な一戦だけに、丁寧に予想を組み立てたいところ。

ヴィクトリアM(G1)出馬表

馬名性齢重量騎手
1クリスマスパレード牝456石川裕紀人
2ステレンボッシュ牝456戸崎圭太
3アルジーヌ牝556D.レーン
4サフィラ牝456松山弘平
5ラヴェル牝556津村明秀
6ミアネーロ牝456M.ディー
7ワイドラトゥール牝456北村友一
8シンリョクカ牝556木幡初也
9アドマイヤマツリ牝456田辺裕信
10ボンドガール牝456武豊
11シングザットソング牝556斎藤新
12シランケド牝556M.デムーロ
13ビヨンドザヴァレー牝556菱田裕二
14マサノカナリア牝456横山典弘
15ソーダズリング牝556坂井瑠星
16クイーンズウォーク牝456川田将雅
17アスコリピチェーノ牝456C.ルメール
18アリスヴェリテ牝556池添謙一

前哨戦・重賞結果

2025.03.08 中山11R 芝1800m 14頭 曇 良
中山牝馬S

1着 シランケド (3人気)
2着 ホーエリート (8人気)
3着 クリスマスパレード (1人気)
2025中山牝馬S_シランケド

2025.03.23 中京11R 芝1400m 18頭 晴 良
愛知杯

1着 ワイドラトゥール (10人気)
2着 シングザットソング (3人気)
3着 カピリナ (1人気)
2025愛知杯_ワイドラトゥール

2025.04.12 阪神11R 芝1600m 14頭 曇 良
阪神牝馬S1着優先出走

1着 サフィラ (9人気)
2着 アルジーヌ (3人気)
3着 ラヴァンダ (8人気)
2025阪神牝馬S_サフィラ

2025.04.20 福島11R 芝1800m 16頭 曇 良
福島牝馬S1着優先出走

出走予定馬の「調教後の馬体重」

出走予定馬の「調教後の馬体重」は下記となります。

馬名馬体重計量日計量
場所
前走
馬体重
アスコリピチェーノ4845/14(水)美浦海外
アドマイヤマツリ4645/14(水)美浦452
アリスヴェリテ4905/15(木)栗東472
アルジーヌ4705/14(水)栗東464
クイーンズウォーク5435/14(水)栗東534
クリスマスパレード4685/14(水)美浦458
サフィラ4725/15(木)栗東464
シランケド5165/14(水)栗東506
シングザットソング4645/15(木)栗東444
シンリョクカ4705/15(木)美浦464
ステレンボッシュ4715/15(木)美浦460
ソーダズリング4815/15(木)栗東468
ビヨンドザヴァレー4825/15(木)栗東474
ボンドガール4565/15(木)美浦448
マサノカナリア4725/15(木)栗東462
ミアネーロ4945/15(木)美浦492
ラヴェル4765/15(木)栗東478
ワイドラトゥール4305/15(木)栗東426
  • 馬体重の数値は「kg」。
  • 開催場以外で計量した競走馬については、計量後に開催場へ「輸送」しています。
  • 馬体重は、「調教」「輸送」「飼付」「排糞」等により、常に大きく変動します。
  • 上記馬体重は、あくまでも計量時のデータであり、レース当日の馬体重とは異なります。
  • レース当日に発表する馬体重は、発走時刻の概ね70分前に計量しています。
  • 前走が海外の競馬であっても馬体重を計量している場合には、「前走馬体重」を表記しています。

詳細については、JRAのHPをご確認ください。

特別登録 日本馬のレーティング順位

レーティング順位の上位5頭は他の日本馬より優先して出走できます。

順位馬名レーティング
1ステレンボッシュ114
2アスコリピチェーノ113
3クイーンズウォーク113
4ボンドガール111
5サフィラ109
6クリスマスパレード109
7ラヴェル109
8スウィープフィート109
9アルジーヌ108
10シンリョクカ108
11ドゥアイズ108
12ミアネーロ108
13シランケド107
14ワイドラトゥール107
15タガノエルピーダ107
16アドマイヤマツリ106
17ビヨンドザヴァレー106
18シングザットソング106
  • 5/5(月)JRA発表。
    5/13(火)までに他のレースに出走した場合、レーティング順位は変更となる場合があります。詳細については、JRAのHPをご確認ください。

ヴィクトリアMプレレーティング

馬名2024年度
JPN
ランキング
2025年度
レーティング
最高値
2025年
レーティング該当レース
(2024年該当レース)
アスコリピチェーノ113 M111 M1351TS1着
(京成杯AH1着)
アドマイヤマツリ106 M福島牝馬S1着
アリスヴェリテ107 M(D)102 M福島牝馬S4着
(BCディスタフ4着)
アルジーヌ108 M108 M阪神牝馬S2着
(ターコイズS1着)
クイーンズウォーク111 I,L113 I金鯱賞1着
(優駿牝馬4着
ローズS1着)
クリスマスパレード109 I109 M中山牝馬S3着
(紫苑S1着
秋華賞5着)
サフィラ109 M阪神牝馬S1着
シランケド107 M中山牝馬S1着
シングザットソング107 M106 M愛知杯2着
(阪神牝馬S4着)
シンリョクカ108 L(エリザベス女王杯4着)
スウィープフィート110 M(桜花賞4着)
ステレンボッシュ114 M,L(桜花賞1着
優駿牝馬2着)
ソーダズリング107 M104 M阪急杯3着
(京都牝馬S1着)
タガノエルピーダ107 I(ローズS4着)
ドゥアイズ108 M(ヴィクトリアM4着)
バウンシーステップ101 M(Fレビュー4着)
ビヨンドザヴァレー101 M106 M阪神牝馬S4着
(ターコイズS2着)
ヒルノローザンヌ
ボンドガール111 I107 M東京新聞杯2着
(秋華賞2着)
マサノカナリア
ミアネーロ108 I(紫苑S2着
秋華賞6着)
ラヴェル109 I,L(エリザベス女王杯2着
チャレンジC1着)
ワイドラトゥール109 M107 M愛知杯1着
(桜花賞6着)

【プレレーティング表の見かた】
(1)レーティングとは、競走馬の能力を示す客観的な指標となるもので、着差・負担重量・過去の勝馬との比較などをもとに、国際的に統一された基準により、数値化したものです。
(2)ここに示すプレレーティング表は、登録各馬が本年度のレースで獲得した最高値(原則として、G1・Jpn1競走は6着まで、その他の重賞・オープン競走は4着までが対象)と、昨年度のJPNサラブレッドランキングの数値を掲載しています。なお、(D)はダート競走のレーティングです。
(3)空欄の馬は、上記(2)の基準を満たしていない馬です。
(4)レーティングに付随するアルファベット(SMILE)は、そのレーティングを獲得したレースの競走距離を示すもので、区分は以下のとおりです。
S 【Sprint】 1,000m-1,300m [1,000m-1,599m(CAN/USA)]
M 【Mile】 1,301m-1,899m [1,600m-1,899m(CAN/USA)]
I 【Intermediate】 1,900m-2,100m
L 【Long】 2,101m-2,700m
E 【Extended】 2,701m-
※詳細については、JRAのHPをご確認ください。

ヴィクトリアM(G1)歴代優勝馬

2024.05.12 東京11R 芝1600m 15頭 曇 良
ヴィクトリアマイル

テンハッピーローズ
単勝 208.6倍 (14人気)
1:31.8 (33.9)
津村明秀騎手
牝6 栗東・高柳大輔厩舎
2024ヴィクトリアマイル_テンハッピーローズ

2023.05.14 東京11R 芝1600m 16頭 小雨 良
ヴィクトリアマイル

ソングライン
単勝 7.6倍 (4人気)
1:32.2 (33.2)
戸崎圭太騎手
牝5 美浦・林徹厩舎
2023ヴィクトリアマイル_ソングライン

2022.05.15 東京11R 芝1600m 18頭 曇 良
ヴィクトリアマイル

ソダシ
単勝 5.7倍 (4人気)
1:32.2 (33.4)
吉田隼人騎手
牝4 栗東・須貝尚介厩舎
2022ヴィクトリアマイル_ソダシ

2021.05.16 東京11R 芝1600m 18頭 曇 良
ヴィクトリアマイル

グランアレグリア
単勝 1.3倍 (1人気)
1:31.0 (32.6)
C.ルメール騎手
牝5 美浦・藤沢和雄厩舎
2021ヴィクトリアマイル_グランアレグリア

2020.05.17 東京11R 芝1600m 18頭 晴 良
ヴィクトリアマイル

アーモンドアイ
単勝 1.4倍 (1人気)
1:30.6 (32.9)
C.ルメール騎手
牝5 美浦・国枝栄厩舎
2020ヴィクトリアマイル_アーモンドアイ

データ分析

脚質

脚質成績勝率連対率3着内率
逃げ0-0-1-90.0%0.0%10.0%
先行2-4-3-285.4%16.2%24.3%
差し8-5-5-6010.3%16.7%23.1%
追込0-1-1-450.0%2.1%4.3%

人気

人気成績勝率連対率3着内率
1番人気2-2-2-420.0%40.0%60.0%
2番人気0-0-1-90.0%0.0%10.0%
3番人気0-2-0-80.0%20.0%20.0%
4番人気2-3-0-520.0%50.0%50.0%
5番人気2-0-2-620.0%20.0%40.0%
6-9番人気3-0-3-347.5%7.5%15.0%
10番人気以下1-3-2-761.2%4.9%7.3%

枠番

枠番成績勝率連対率3着内率
1枠0-0-2-170.0%0.0%10.5%
2枠2-1-2-1510.0%15.0%25.0%
3枠5-0-1-1425.0%25.0%30.0%
4枠0-2-2-150.0%10.5%21.1%
5枠1-3-0-155.3%21.1%21.1%
6枠1-1-0-185.0%10.0%10.0%
7枠1-0-1-253.7%3.7%7.4%
8枠0-3-2-230.0%10.7%17.9%

前走着順

前走着順成績勝率連対率3着内率
1着0-3-1-330.0%8.1%10.8%
2着1-3-3-233.3%13.3%23.3%
3着1-2-2-97.1%21.4%35.7%
4着1-1-0-514.3%28.6%28.6%
5着1-0-2-89.1%9.1%27.3%
6-9着4-1-1-3410.0%12.5%15.0%
10着以下2-0-1-306.1%6.1%9.1%

ステップレース

レース成績勝率連対率3着内率
京都牝馬S0-1-0-40.0%20.0%20.0%
中山牝馬S1-2-0-107.7%23.1%23.1%
高松宮記念1-0-2-165.3%5.3%15.8%
ダービー卿CT0-1-0-40.0%20.0%20.0%
大阪杯1-0-2-512.5%12.5%37.5%
阪神牝馬S4-3-5-575.8%10.1%17.4%
福島牝馬S0-1-1-180.0%5.0%10.0%
その他3-2-0-289.1%15.2%15.2%

年齢

年齢成績勝率連対率3着内率
4歳馬3-5-4-604.2%11.1%16.7%
5歳馬4-3-5-565.9%10.3%17.6%
6歳馬2-2-1-237.1%14.3%17.9%
7歳上1-0-0-325.0%25.0%25.0%

所属

所属成績勝率連対率3着内率
関東馬4-4-4-476.80%13.6%20.3%
関西馬6-6-6-955.30%10.6%15.9%

騎手

順位騎手成績勝率連対率3着内率
1ルメール3-2-1-333.3%55.6%66.7%
2戸崎圭太3-0-2-433.3%33.3%55.6%
3吉田隼人1-1-0-320.0%40.0%40.0%
4レーン1-1-0-225.0%50.0%50.0%
5幸英明1-0-1-133.3%33.3%66.7%
6津村明秀1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
7武豊0-1-0-80.0%11.1%11.1%
8福永祐一0-1-0-60.0%14.3%14.3%
9松山弘平0-1-0-40.0%20.0%20.0%
10浜中俊0-1-0-30.0%25.0%25.0%

調教師

順位調教師成績勝率連対率3着内率
1須貝尚介2-1-0-333.3%50.0%50.0%
2藤原英昭2-0-0-625.0%25.0%25.0%
3国枝栄1-1-1-316.7%33.3%50.0%
4西園正都1-0-1-133.3%33.3%66.7%
5萩原清1-0-1-050.0%50.0%100.0%
6藤沢和雄1-0-0-516.7%16.7%16.7%
7高柳大輔1-0-0-233.3%33.3%33.3%
8林徹1-0-0-150.0%50.0%50.0%
9木村哲也0-2-0-20.0%50.0%50.0%
10友道康夫0-1-0-60.0%14.3%14.3%

馬主

順位馬主成績勝率連対率3着内率
1サンデーR2-0-0-1313.3%13.3%13.3%
2シルクR1-1-0-514.3%28.6%28.6%
3金子真人HD1-1-0-225.0%50.0%50.0%
4G1レーシング1-0-1-225.0%25.0%50.0%
5池谷誠一1-0-1-050.0%50.0%100.0%
6廣崎利洋HD1-0-0-420.0%20.0%20.0%
7近藤利一1-0-0-150.0%50.0%50.0%
8廣崎利洋1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
8天白泰司1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
10社台RH0-1-3-80.0%8.3%33.3%

生産者

順位生産者成績勝率連対率3着内率
1ノーザンF6-5-3-4410.3%19.0%24.1%
2岡本牧場2-0-0-0100.0%100.0%100.0%
3社台F1-2-3-203.8%11.5%23.1%
4社台C白老F1-0-2-611.1%11.1%33.3%
5磯野牧場0-1-0-20.0%33.3%33.3%
6ダーレーJF0-1-0-00.0%100.0%100.0%
6松田牧場0-1-0-00.0%100.0%100.0%
8キヨタケ牧場0-0-1-00.0%0.0%100.0%
8小島牧場0-0-1-00.0%0.0%100.0%

種牡馬

順位種牡馬成績勝率連対率3着内率
1ディープインパクト2-5-4-354.3%15.2%23.9%
2フジキセキ2-0-0-0100.0%100.0%100.0%
3キズナ1-1-0-711.1%22.2%22.2%
4クロフネ1-1-0-320.0%40.0%40.0%
5ステイゴールド1-0-1-514.3%14.3%28.6%
6ハービンジャー1-0-1-225.0%25.0%50.0%
7ロードカナロア1-0-0-516.7%16.7%16.7%
8エピファネイア1-0-0-325.0%25.0%25.0%
9キングカメハメハ0-1-0-120.0%7.7%7.7%
10ハーツクライ0-1-0-90.0%10.0%10.0%

※過去10年のヴィクトリアマイル集計

レースガイド

■春の古馬マイル女王決定戦!

現在JRAのG1競走の中で最も新しいG1で2006年に設立された。それまでは古馬の牝馬限定G1は秋のエリザベス女王杯しか存在せず、一線級の牝馬は春シーズンには安田記念や宝塚記念など牡馬と対決する選択肢しかなかった。そのような状況の下、牝馬の活躍の場を求める多くの関係者やファンの声から生まれたレースである。距離などの条件を考慮し、タフなコースとして知られる東京の芝1600mがその舞台に選ばれた。同時期の東京には既にNHKマイルカップと安田記念の2つのマイルG1が存在しており、当初はあまり目新しさがないとの評価だったが、近年は本競走からの活躍馬も多く春シーズンを代表するレースに定着してきている。なお、2009年に国際G1に認定された。

施行回数も少なく、他のG1に比べればまだまだ歴史も浅い本競走であるが、これまでの優勝馬は数々の名牝が名を連ねる。第1回の優勝馬ダンスインザムードは桜花賞を制した良血馬。第4回優勝馬ウオッカは牝馬ながらダービーを制し、その後も天皇賞(秋)、安田記念、ジャパンCにも優勝した近年の女傑。第5回ブエナビスタもウオッカ同様に天皇賞(秋)、ジャパンCを制した牝馬クラシック2冠馬。そして、第6回アパパネは記憶に新しい牝馬3冠馬である。

本競走は本来春のマイル女王決定戦であるが、同時にその上の高見を目指す牝馬のステップレースとしての役割を担いつつある。前述のウオッカは本競走出走後に安田記念へ、ブエナビスタは宝塚記念へ出走しており、それぞれ好勝負を演じている。今後もこの流れは加速していくと思われ、確実にレースレベルが上がっていくに違いない。春の古馬G1シーズンを占う意味でも、競馬ファンには見逃せないレースであると言える。