2024年エリザベス女王杯(G1)特集

京都11R/芝2200m/(国際)牝(指)
2023エリザベス女王杯_ブレイディヴェーグ

出走予定注目馬

牝3 美浦・木村哲也 厩舎
レガレイラ

牝馬ながらホープフルSを制し、3歳クラシックでは牡馬路線に進んだ女傑(皐月賞1番人気6着、日本ダービー2番人気5着)。牝馬路線に舵を切ったローズSでは断然人気を裏切る5着も、4角15番手ではノーチャンスだった。G1・2勝目が望めそうなメンバー構成だけに同じ轍は踏まない。

牝4 美浦・竹内正洋 厩舎
シンリョクカ

阪神ジュベナイルフィリーズで12番人気を覆して2着に好走したものの、桜花賞6着、オークス5着と牝馬クラシックではあと一歩及ばず。明け4歳シーズンは中山牝馬Sで僅差の3着に入り復活の兆しを見せると、牡馬相手の新潟記念では番手からしぶとい脚を伸ばして重賞初制覇を飾った。返す刀で久々のG1参戦、サトノダイヤモンド産駒初のビッグタイトルなるか。

クラシックには縁がなかったものの、4歳時の阪神牝馬S3着を皮切りに牝馬重賞路線で安定した実績を積み重ね、福島牝馬Sでは先行押し切りの堂々たる競馬で悲願のタイトルをつかんだ。瞬発力勝負ではなく持続力勝負を土俵とするだけに少しでも消耗戦になれば出番がありそうだ。

スターズオンアース、ナミュールを従えて秋華賞を制したG1ウィナー。重馬場に苦しんで大敗した昨年のエリザベス女王杯以来6戦連続で馬券圏外の現状だが、中山記念、クイーンSでは勝ち馬から0秒2差で走破するなど内容は悪くない。操縦性の高さはピカイチだけに、ロスの少ない競馬ができる好枠が欲しい。

その他昨年の牝馬クラシックでリバティアイランドと接戦を繰り広げたハーパー、中山牝馬S覇者コンクシェル、鋭い決め手が武器のモリアーナ、エリザベス女王杯2着の実績があるライラックらがエントリー。牝馬最強の座をかけた決戦が始まる。

エリザベス女王杯(G1)出馬表

馬名性齢重量騎手
1ホールネス牝456坂井瑠星
2ライラック牝556石川裕紀人
3ルージュリナージュ牝556池添謙一
4コンクシェル牝456岩田望来
5モリアーナ牝456岩田康誠
6ピースオブザライフ牝456団野大成
7レガレイラ牝354C.ルメール
8シンリョクカ牝456木幡初也
9キミノナハマリア牝456鮫島克駿
10エリカヴィータ牝556藤岡佑介
11スタニングローズ牝556C.デムーロ
12シンティレーション牝556T.マーカンド
13サリエラ牝556R.ムーア
14ハーパー牝456武豊
15ゴールドエクリプス牝556田口貫太
16ラヴェル牝456川田将雅
17コスタボニータ牝556松山弘平

前哨戦・重賞結果

2024.07.28 札幌11R 芝1800m 14頭 晴 稍重
クイーンS

1着 コガネノソラ (5人気)
2着 ボンドガール (2人気)
3着 アルジーヌ (7人気)
2024クイーンS_コガネノソラ

2024.09.01 新潟11R 芝2000m 12頭 晴 良
新潟記念

1着 シンリョクカ (8人気)
2024新潟記念_シンリョクカ

2024.10.14 東京11R 芝1800m 15頭 晴 良
府中牝馬S1着優先出走

2024.10.20 新潟11R 芝2200m 13頭 晴 良
新潟牝馬SL

1着 ホールネス (1人気)
2着 エリダヌス (3人気)
3着 ミスフィガロ (5人気)
2024新潟牝馬S_ホールネス

出走予定馬の「調教後の馬体重」

出走予定馬の「調教後の馬体重」は下記となります。

馬名馬体重計量日計量
場所
前走
馬体重
エリカヴィータ47611/7(木)美浦472
キミノナハマリア51211/6(水)栗東508
コスタボニータ48811/7(木)栗東478
コンクシェル48611/7(木)栗東482
ゴールドエクリプス50811/7(木)栗東496
サリエラ42611/7(木)美浦424
シンティレーション49111/6(水)美浦480
シンリョクカ46611/7(木)美浦458
スタニングローズ50411/7(木)栗東492
ハーパー49211/7(木)栗東488
ピースオブザライフ50011/6(水)栗東482
ホールネス54011/7(木)栗東536
モリアーナ49311/6(水)美浦482
ライラック45611/7(木)美浦458
ラヴェル47411/7(木)栗東474
ルージュリナージュ45011/7(木)美浦448
レガレイラ47211/6(水)美浦468
  • 馬体重の数値は「kg」。
  • 開催場以外で計量した競走馬については、計量後に開催場へ「輸送」しています。
  • 馬体重は、「調教」「輸送」「飼付」「排糞」等により、常に大きく変動します。
  • 上記馬体重は、あくまでも計量時のデータであり、レース当日の馬体重とは異なります。
  • レース当日に発表する馬体重は、発走時刻の概ね70分前に計量しています。
  • 前走が海外の競馬であっても馬体重を計量している場合には、「前走馬体重」を表記しています。

詳細については、JRAのHPをご確認ください。

特別登録 日本馬のレーティング順位

レーティング順位の上位5頭は他の日本馬より優先して出走できます。

順位馬名レーティング
1レガレイラ113
2ハーパー110
3サリエラ110
4モリアーナ109
5ライラック109
6シンティレーション108
7ルージュリナージュ107
  • 10/28(月)JRA発表。
    11/5(火)までに他のレースに出走した場合、レーティング順位は変更となる場合があります。詳細については、JRAのHPをご確認ください。

エリザベス女王杯プレレーティング

馬名2024年度
レーティング
最高値
2024年
レーティング該当レース
エリカヴィータ
キミノナハマリア95 L札幌日経OP3着
コスタボニータ105 I愛知杯3着
小倉記念2着
コンクシェル103 M中山牝馬S1着
ゴールドエクリプス
サリエラ107 EダイヤモンドS2着
シランケド
シンティレーション108 M阪神牝馬S2着
シンリョクカ104 M,I中山牝馬S3着
新潟記念1着
スタニングローズ
ハーパー
ピースオブザライフ
フェアエールング
ホールネス99 L新潟牝馬S1着
モリアーナ109 M阪神牝馬S3着
ライラック
ラヴェル
ルージュリナージュ107 MヴィクトリアM5着
レガレイラ109 I,L皐月賞6着
東京優駿5着

【プレレーティング表の見かた】
(1)レーティングとは、競走馬の能力を示す客観的な指標となるもので、着差・負担重量・過去の勝馬との比較などをもとに、国際的に統一された基準により、数値化したものです。
(2)ここに示すプレレーティング表は、登録各馬が本年度のレースで獲得した最高値(原則として、G1・Jpn1競走は6着まで、その他の重賞・オープン競走は4着までが対象)を掲載しています。
(3)空欄の馬は、上記(2)の基準を満たしていない馬です。
(4)レーティングに付随するアルファベット(SMILE)は、そのレーティングを獲得したレースの競走距離を示すもので、区分は以下のとおりです。
S 【Sprint】 1,000m-1,300m [1,000m-1,599m(CAN/USA)]
M 【Mile】 1,301m-1,899m [1,600m-1,899m(CAN/USA)]
I 【Intermediate】 1,900m-2,100m
L 【Long】 2,101m-2,700m
E 【Extended】 2,701m-
※詳細については、JRAのHPをご確認ください。

エリザベス女王杯(G1)歴代優勝馬

2023.11.12 京都11R 芝2200m 15頭 曇 良
エリザベス女王杯

ブレイディヴェーグ
単勝 2.4倍 (1人気)
2:12.6 (34.4)
C.ルメール騎手
牝3 美浦・宮田敬介厩舎
2023エリザベス女王杯_ブレイディヴェーグ

2022.11.13 阪神11R 芝2200m 18頭 曇 重
エリザベス女王杯

ジェラルディーナ
単勝 8.1倍 (4人気)
2:13.0 (35.4)
C.デムーロ騎手
牝4 栗東・斉藤崇史厩舎
2022エリザベス女王杯_ジェラルディーナ

2021.11.14 阪神11R 芝2200m 17頭 晴 良
エリザベス女王杯

アカイイト
単勝 64.9倍 (10人気)
2:12.1 (35.7)
幸英明騎手
牝4 栗東・中竹和也厩舎
2021エリザベス女王杯_アカイイト

2020.11.15 阪神11R 芝2200m 18頭 晴 良
エリザベス女王杯

ラッキーライラック
単勝 3.3倍 (1人気)
2:10.3 (33.9)
C.ルメール騎手
牝5 栗東・松永幹夫厩舎
2020エリザベス女王杯_ラッキーライラック

2019.11.10 京都11R 芝2200m 18頭 晴 良
エリザベス女王杯

ラッキーライラック
単勝 5.4倍 (3人気)
2:14.1 (32.8)
C.スミヨン騎手
牝4 栗東・松永幹夫厩舎
2019エリザベス女王杯_ラッキーライラック

データ分析

脚質

脚質成績勝率連対率3着内率
逃げ0-2-0-80.0%20.0%20.0%
先行2-4-2-285.6%16.7%22.2%
差し8-4-7-6010.1%15.2%24.1%
追込0-1-0-460.0%2.1%2.1%

人気

人気成績勝率連対率3着内率
1番人気2-2-2-420.0%40.0%60.0%
2番人気0-0-1-90.0%0.0%10.0%
3番人気4-0-3-340.0%40.0%70.0%
4番人気1-0-1-810.0%10.0%20.0%
5番人気1-3-0-610.0%40.0%40.0%
6-9番人気1-4-2-332.5%12.5%17.5%
10番人気以下1-2-0-791.2%3.7%3.7%

枠番

枠番成績勝率連対率3着内率
1枠3-0-2-1316.7%16.7%27.8%
2枠1-2-1-165.0%15.0%20.0%
3枠1-3-0-165.0%20.0%20.0%
4枠0-0-2-180.0%0.0%10.0%
5枠0-2-1-170.0%10.0%15.0%
6枠2-0-2-1610.0%10.0%20.0%
7枠0-3-1-220.0%11.5%15.4%
8枠3-1-0-2410.7%14.3%14.3%

前走着順

前走着順成績勝率連対率3着内率
1着2-2-2-354.9%9.8%14.6%
2着3-3-1-1712.5%25.0%29.2%
3着3-1-4-1811.5%15.4%30.8%
4着0-0-0-120.0%0.0%0.0%
5着1-2-1-107.1%21.4%28.6%
6-9着1-2-1-322.8%8.3%11.1%
10着以下0-1-0-180.0%5.3%5.3%

ステップレース

レース成績勝率連対率3着内率
札幌記念1-1-1-125.0%50.0%75.0%
オールカマー3-1-0-1317.6%23.5%23.5%
京都大賞典0-0-0-120.0%0.0%0.0%
府中牝馬S4-6-2-388.0%20.0%24.0%
秋華賞1-3-2-213.7%14.8%22.2%
新潟牝馬S0-0-0-90.0%0.0%0.0%
その他1-0-4-481.9%1.9%9.4%

年齢

年齢成績勝率連対率3着内率
3歳馬2-3-3-265.9%14.7%23.5%
4歳馬7-4-5-4411.7%18.3%26.7%
5歳馬1-3-1-561.6%6.6%8.2%
6歳馬0-1-0-120.0%7.7%7.7%
7歳上0-0-0-40.0%0.0%0.0%

所属

所属成績勝率連対率3着内率
関東馬2-5-0-424.1%14.3%14.3%
関西馬8-6-9-996.6%11.5%18.9%
外国馬0-0-0-10.0%0.0%0.0%

騎手

順位騎手成績勝率連対率3着内率
1M.デムーロ2-1-3-225.0%37.5%75.0%
2ルメール2-1-1-620.0%30.0%40.0%
3川田将雅1-0-1-612.5%12.5%25.0%
4幸英明1-0-0-516.7%16.7%16.7%
5蛯名正義1-0-0-420.0%20.0%20.0%
6C.デムーロ1-0-0-233.3%33.3%33.3%
7モレイラ1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
7スミヨン1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
9岩田康誠0-3-0-30.0%50.0%50.0%
10松山弘平0-2-0-60.0%25.0%25.0%

調教師

順位調教師成績勝率連対率3着内率
1松永幹夫2-0-0-166.7%66.7%66.7%
2斉藤崇史1-1-0-416.7%33.3%33.3%
3矢作芳人1-0-2-316.7%16.7%50.0%
4角居勝彦1-0-1-416.7%16.7%33.3%
5鮫島一歩1-0-1-050.0%50.0%100.0%
6吉村圭司1-0-0-325.0%25.0%25.0%
7中竹和也1-0-0-233.3%33.3%33.3%
8久保田貴士1-0-0-150.0%50.0%50.0%
9宮田敬介1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
10西浦勝一0-3-0-00.0%100.0%100.0%

馬主

順位馬主成績勝率連対率3着内率
1サンデーR4-0-1-1223.5%23.5%29.4%
2キャロット2-0-2-1212.5%12.5%25.0%
3キャピタルS1-0-1-050.0%50.0%100.0%
4吉田千津1-0-0-325.0%25.0%25.0%
5岡浩二1-0-0-150.0%50.0%50.0%
5大島昌也1-0-0-150.0%50.0%50.0%
7大塚亮一0-3-0-00.0%100.0%100.0%
8社台RH0-2-0-60.0%25.0%25.0%
9ウイン0-1-0-70.0%12.5%12.5%
10シルクR0-1-0-60.0%14.3%14.3%

生産者

順位生産者成績勝率連対率3着内率
1ノーザンF7-1-8-4910.8%12.3%24.6%
2社台F1-4-0-184.3%21.7%21.7%
3目黒牧場1-0-1-050.0%50.0%100.0%
4辻牧場1-0-0-420.0%20.0%20.0%
5小島牧場0-3-0-00.0%100.0%100.0%
6コスモヴューF0-1-0-70.0%12.5%12.5%
6社台C白老F0-1-0-70.0%12.5%12.5%
8杵臼牧場0-1-0-10.0%50.0%50.0%

種牡馬

順位種牡馬成績勝率連対率3着内率
1ディープインパクト2-1-5-315.1%7.7%20.5%
2オルフェーヴル2-1-0-333.3%50.0%50.0%
3ハーツクライ1-2-1-97.7%23.1%30.8%
4マンハッタンカフェ1-1-0-99.1%18.2%18.2%
5キズナ1-1-0-320.0%40.0%40.0%
6ハービンジャー1-0-1-810.0%10.0%20.0%
7モーリス1-0-0-233.3%33.3%33.3%
8ロードカナロア1-0-0-150.0%50.0%50.0%
9ステイゴールド0-3-0-40.0%42.9%42.9%
10スクリーンヒーロー0-1-0-30.0%25.0%25.0%

※過去10年のエリザベス女王杯集計

レースガイド

■秋の牝馬頂上決戦!

1970年から1975年まで牝馬三冠最終レースとして施行さてきた「ビクトリアカップ」(京都・芝2400m)を前身とする。1975年のエリザベス女王来日を記念し、1976年から第1回「エリザベス女王杯」として施行されてきた。その後、1995年のレース体系整備に伴いその任を「秋華賞」に移し、出走資格が3歳以上牝馬、距離が2200mに変更されて古馬もあわせた最強牝馬決定戦へ生まれ変わった。また、1984年グレード制施行によりG1に格付けされ、1995年に地方馬、2003年からは国際競走となり外国馬の出走が可能となった。なお、2008年に創設の「ジャパン・オータムインターナショナル」に指定されている。

春のヴィクトリアマイルよりもその歴史は深く、過去には数々の名牝が通過してきたレースでもある。旧エリザベス女王杯時代では、1995年に地方馬ライデンリーダーが当時笠松所属の安藤勝己騎手と参戦したことはオールドファンには懐かしい話。史上初の連覇(1998年・1999年)を果たしたメジロドーベルは牝馬限定では着外なしの名牝として君臨した。母にエアグルーヴをもつ良血アドマイヤグルーヴは宿敵の3冠馬スティルインラブを本競走で破り、その後連覇(2003年・2004年)を果たした。近年では外国馬のスノーフェアリーが連覇(2010年・2011年)し、その強さを見せつけたのは記憶に新しい。

今年も名勝負が期待される秋の最強牝馬決定戦にて、秋の連続G1開催は幕を開ける。競馬ファンにとって一年で一番盛り上がるシーズンの始まりといっていいだろう。