【2026年最新】春古馬三冠の歴史|大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念を連勝した馬は?

春古馬三冠の歴史|大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念を連勝した馬は?

「春古馬三冠」は、大阪杯、天皇賞(春)、宝塚記念の春の古馬GⅠ3競走を対象とした王道路線です。2017年に大阪杯がGⅠへ昇格したことで三冠体系が成立しましたが、現在まで3競走すべてを制覇した馬は存在していません。ここでは春古馬三冠に挑戦した歴代の名馬たちと、大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念のうち2競走を制した馬を一覧で紹介します。

「春古馬三冠」対象レース

競走名コース条件1着賞金
1大阪杯阪神芝2000m4歳以上3億円
2天皇賞(春)京都芝3200m4歳以上3億円
3宝塚記念阪神芝2200m3歳以上3億円


初戦の大阪杯は中距離の2000m、トリッキーな内回りコースとあって先行力と高速決着に対応できるスピードが問われ、翻って中3週の天皇賞(春)では日本のG1で最長距離となる3200mを克服するスタミナが必要となります。ここから中5週で最終戦となる春のグランプリレース・宝塚記念を迎え、2200mという字面よりもタフなレースが繰り広げられます(時期もあり、渋った馬場の適性が問われるケースも)。同一年度に大阪杯、天皇賞(春)、宝塚記念の3レースを全て制した馬には褒賞金として内国産馬3億円、外国産馬1億5000万円が交付されます(2026年時点)が、大阪杯がG1に昇格した2017年以降のみならず、3レースのうち最も歴史の浅い宝塚記念が創設された1960年以降でも達成馬は存在しません。

(参考)「春古馬三冠」を同一年度に2勝した馬

年度馬名大阪杯(※1)天皇賞(春)(※2)宝塚記念
1964ヒカルポーラ6着1着1着
1968ヒカルタカイ不出走1着1着
1969ダテホーライ1着4着1着
1971メジロムサシ不出走1着1着
1982モンテプリンス不出走1着1着
1984年 グレード制導入
1984カツラギエース1着不出走1着
1988タマモクロス不出走1着1着
1989イナリワン不出走1着1着
1990スーパークリーク1着1着不出走
1993メジロマックイーン1着2着1着
1994ビワハヤヒデ不出走1着1着
1997マーベラスサンデー1着3着1着
2000テイエムオペラオー不出走1着1着
2003ヒシミラクル7着1着1着
2006ディープインパクト不出走1着1着
2007メイショウサムソン1着1着2着
2009ドリームジャーニー1着3着1着
2011ヒルノダムール1着1着不出走
2017年 大阪杯がGⅠ昇格、「春古馬三冠」体系が成立
2017キタサンブラック1着1着9着
2022タイトルホルダー不出走1着1着
2026クロワデュノール1着1着

※1 1964~1988年は「サンケイ大阪杯」、1989年~2016年は「産経大阪杯」。1984~2016年は
※2 1980年まで勝ち抜け制度があり、春秋どちらかの天皇賞を制した馬は以降出走資格を失った


1960年の宝塚記念創設以降、現在の「春古馬三冠」レースを同一年度に2勝した馬は多数存在します。古馬芝中長距離路線における当時の格(と、それに応じた定番ローテーションの存在)もあり、天皇賞(春)と宝塚記念を制した馬が多数を占めています。ヒカルポーラ、タマモクロス、テイエムオペラオー、ディープインパクト、タイトルホルダーなど、ステイヤー色の強い名馬たちが並んでいます。
最も三冠に近づく結果が出ているのは大阪杯と宝塚記念を制した馬で、メジロマックイーンは1993年に産経大阪杯と宝塚記念を制しましたが、3連覇がかかった天皇賞(春)でライスシャワーの2着に敗れ(とはいえ1991年、1992年に同レースを制しており、キャリアを通してみれば「春古馬三冠」を達成)、1997年のマーベラスサンデーや2009年のドリームジャーニーもそれぞれ天皇賞(春)でマヤノトップガン、マイネルキッツの3着。また大阪杯と天皇賞(春)の二冠を達成したスーパークリーク、メイショウサムソン、ヒルノダムール、キタサンブラックなども宝塚記念への不出走や敗戦によって完全制覇には至りませんでした。

「春古馬三冠」を皆勤した馬の成績一覧(2017年以降)

年度馬名大阪杯天皇賞(春)宝塚記念
2017キタサンブラック1着1着9着
2018スマートレイアー9着7着10着
2025ジャスティンパレス6着6着3着


「春古馬三冠」はわずか約3か月ほどの間に距離適性の異なるGIを3戦こなす必要があり、馬の状態管理やローテーションの面でも極めて過酷な日程。そもそも「三冠を狙う」以前に3戦すべてへ出走すること自体が容易ではありません。大阪杯がG1に昇格し、春古馬三冠路線が確立した2017年以降の皆勤馬は初年度のキタサンブラック、2018年に8歳牝馬ながら古馬中長距離路線を走ったスマートレイアー、2023年の天皇賞(春)を勝ったステイヤーで、最終戦の宝塚記念では10番人気の低評価を覆し3着に激走した2025年のジャスティンパレスしかいません。