【2025年最新】フランスG1・凱旋門賞 賞金、距離、競馬場などレース概要まとめ クロワデュノール、アロヒアリイ、ビザンチンドリームの日本馬3頭が出走

フランスG1・凱旋門賞 賞金、距離、競馬場などレース概要まとめ クロワデュノール、アロヒアリイ、ビザンチンドリームの日本馬3頭が出走

フランス・パリロンシャン競馬場で行われるG1・凱旋門賞の賞金、距離、条件をまとめたページです。長年にわたり日本競馬の宿題として立ちはだかり続ける世界最高峰の舞台に、今年も日本馬が挑戦。プランスドランジュ賞を勝った日本ダービー馬クロワデュノール、フォワ賞を制したビザンチンドリーム、ギヨームドルナノ賞を逃げ切ったアロヒアリイの3頭はいずれもヨーロッパの前哨戦を勝ち切っており、悲願達成に向け視界は良好といえそうです。

凱旋門賞 賞金、距離などレース概要まとめ(2025年)

レース名凱旋門賞(The Qatar Prix de l’Arc de Triomphe)
日時2025年10月5日(日)16時05分(日本時間23時05分)
場所フランス・パリロンシャン競馬場
距離芝2400m(右回り)
出走条件3歳以上牡馬・牝馬
斤量3歳56.5kg、4歳以上59.5kg、牝馬1.5kg減
1着賞金285万7000ユーロ(約4億4860万円)
2着賞金114万3000ユーロ(約1億7950万円)
3着賞金57万1500ユーロ(約8970万円)
4着賞金28万5500ユーロ(約4480万円)
5着賞金14万3000ユーロ(約2240万円)
総賞金500万ユーロ(約7億8510万円)

世界最高峰の舞台として確固たる地位を築いている凱旋門賞ですが、中東の諸競走、アメリカのブリーダーズカップ、日本のジャパンカップ、香港国際競走、オーストラリアのメルボルンカップなど、世界各地で高額賞金レースが開催されるようになった状況における競争力の担保のため、フランス競馬としては破格の総賞金500万ユーロを提供しています。加えてフランスギャロは日本馬を招待するためにフォルスストレートの排水工事や前哨戦の前倒しといった「追い風」となる施策を行っており、恵まれた条件を味方につけて頂点に立てるか注目が集まります。

「凱旋門賞」出走予定の日本馬(2025年)

2022年01月18日生 牡3
美浦・田中博康 厩舎
騎手:C.ルメール 騎手
通算成績:5戦2勝(うち重賞1勝)
主な勝ち鞍:2025年ギヨームドルナノ賞(G2)
アロヒアリイ

父は二冠馬ドゥラメンテ、母エスポワールはグレースアドマイヤ牝系出身のオープン馬、母の父オルフェーヴルは三冠馬にして凱旋門賞2着2回。東京芝2000mの新馬戦を楽勝し、2戦目の中山芝2000m・3歳1勝クラスでは4コーナーで膨れて2着、3戦目の弥生賞では外8車線目を回る極大ロスがありながら3着と、粗削りな部分を残しながらも確かなポテンシャルを披露していた。皐月賞は勝ち馬ミュージアムマイルから0秒9離された8着に終わったもののフランス遠征を敢行し、夏のドーヴィルで施行されるG2・ギヨームドルナノ賞を逃げ切って一躍有力候補に躍り出た(なおギヨームドルナノ賞はG2だが1着賞金が1700万円あまりと安く、同レース終了時点では収得賞金が1250万円のため、同馬は3勝クラスの身である)。本番は格段にメンバーレベルが上がり、未知の部分を残すものの、陣営の工夫を凝らした調整が実ってほしいところだ。

2022年03月21日生 牡3
栗東・斉藤崇史 厩舎
騎手:北村友一 騎手
通算成績:6戦5勝(うちG1・2勝)
クロワデュノール

2歳6月の東京芝1800m・新馬戦で全体時計1分46秒7、ラスト5ハロン57秒3という衝撃的なラップを計時し、世代のトップランナーとして登場すると、次走の東スポ杯2歳Sでは仕上がりが今ひとつながらのちのダービー4着馬・サトノシャイニングを退けて重賞初制覇。続くホープフルSは1頭だけ古馬のような余裕綽々のレース運び、横綱相撲でG1タイトルを手に入れた。直行で挑んだ皐月賞は早め早めに踏む厳しい展開でミュージアムマイルの急襲に遭い2着に敗れたものの、続く日本ダービーではきっちり巻き返して頂点に立った。秋は菊花賞をパスして凱旋門賞に参戦、ステップレースとしてプランスドランジュ賞にエントリーし、重い馬場に明らかに苦しみながらも底力としか言いようがない粘りで勝利。日本総大将として大舞台へ挑む。

2021年01月28日生 牡4
栗東・坂口智康 厩舎
騎手:O.マーフィー 騎手
通算成績:10戦4勝(うち重賞3勝)
主な勝ち鞍:2025年フォワ賞(G2)
ビザンチンドリーム

ラスト3ハロン11秒7-11秒5-11秒3の加速ラップを後方から撫で切った新馬戦、同様のレース運びで連勝・重賞初制覇を飾ったきさらぎ賞はまぎれもなくG1級のインパクトがあったが、皐月賞、日本ダービーは13着、17着と大敗に終わり、菊花賞では意地の5着と巻き返すも勝利が遠かったが、3000m級の長距離路線に活路を見出すと、4歳で海外初挑戦となったサウジアラビア・レッドシーターフハンデキャップを勝って久々の凱歌を奏し、続く天皇賞(春)でも同期のヘデントールにこそ及ばずもアタマ差2着と健闘した。この勢いそのままに渡仏して臨んだフォワ賞ではマーフィー騎手の100点のエスコートに乗り、昨年の凱旋門賞1番人気にしてG1・3勝馬ソジーを下し、日本馬としてエルコンドルパサー、オルフェーヴル、ディープボンド以来4頭目となる同レース制覇を達成した。450kg台と小柄で、これまでの日本馬好走の歴史にも合致、初G1制覇で日本競馬史に名を刻む大仕事をやってのけても驚けない。

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