2025年NHKマイルC(G1)特集

東京11R/芝1600m/(国際) 牡・牝 (指)
2024NHKマイルC_ジャンタルマンタル

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出走予定注目馬

新馬戦は前残りを捉え切れず4着に敗れたものの、未勝利戦を好時計で圧勝して挑んだ朝日杯FSではうなるような先行力で番手につけ、そのまま上がり3ハロン最速の33秒6をマークして2歳マイル王に輝いた。前走のニュージーランドトロフィーは関東遠征の経験を積む意味合いが強く、2着なら上々の結果。ここも同様の運びで上位を狙う。

未勝利戦の勝ちっぷりやひいらぎ賞で強敵デンクマールと僅差の競馬を繰り広げるなど、早くから才能を見せていた同馬。前走のニュージーランドトロフィーでは中山マイルの鬼門といえる8枠を引かされたものの、後方待機から直線で弾けてアドマイヤズームを撃破。初の重賞タイトルとともに優先出走権をつかんだ。極上のキレを武器に本番でも末脚勝負に徹する。

京都芝1400mの新馬戦できわめて優秀なラップをマークし、朝日杯FSでもアドマイヤズーム、のちに皐月賞を勝つミュージアムマイルに続く3着に好走。きさらぎ賞でサトノシャイニング、リンクスティップの3着とした後、適距離に戻ったチャーチルダウンズCで人馬ともに重賞初制覇を飾った。ここまで底を見せたレースはひとつもない。楽しみな存在。

6月東京の芝マイル新馬を圧勝し、新潟2歳Sでは1番人気に支持された逸材(2着)。阪神JF6着、クイーンC4着は若干物足りない結果だが、ニュージーランドトロフィーを3着としてなんとか本番への切符を獲得した。様々な馬具を試すなど陣営の苦労がうかがえる難しい馬だが、才能はピカイチだけに、ハマればすべてを飲み込む可能性も。

札幌芝1500mの新馬戦、サウジアラビアRCを連勝して1番人気に支持された朝日杯FSでは差し遅れる形での5着に終わったが、続くシンザン記念、チャーチルダウンズCでともに2着と現3歳世代では上位のマイラーであることに変わりない。ライバルたちに比べて抜きんでた要素はないが総合点が高いタイプで、今回も着をまとめてくるだろう。

その他京成杯、チャーチルダウンズCで3着に入ったミニトランザット、フィリーズレビュー覇者ショウナンザナドゥ、ファルコンS勝ち馬ヤンキーバローズらが参戦を予定。例年難解なレースだけに、伏兵勢にも十分注意を払いたい。

NHKマイルC(G1)出馬表

枠順は5月9日(金) 9時すぎに確定。

前哨戦・重賞結果

2025.03.22 中京11R 芝1400m 18頭 晴 良
ファルコンS

1着 ヤンキーバローズ (3人気)
2着 モンドデラモーレ (6人気)
3着 リリーフィールド (13人気)
2024ファルコンS_ヤンキーバローズ

2025.04.05 阪神11R 芝1600m 11頭 晴 良
チャーチルダウンズC3着以内優先出走

2025.04.12 中山11R 芝1600m 14頭 晴 良
ニュージーランドT3着以内優先出走

2025.04.13 阪神11R 芝1600m 18頭 雨 稍重
桜花賞

2025.04.20 中山11R 芝2000m 18頭 曇 良
皐月賞

出走予定馬の「調教後の馬体重」

レース開催週の木曜日17時~発表予定。

NHKマイルCプレレーティング

レース開催週の月曜日発表予定。

NHKマイルC(G1)歴代優勝馬

2024.05.05 東京11R 芝1600m 18頭 晴 良
NHKマイルC

ジャンタルマンタル
単勝 2.9倍 (2人気)
1:32.4 (33.9)
川田将雅騎手
牡3 栗東・高野友和厩舎
2024NHKマイルC_ジャンタルマンタル

2023.05.07 東京11R 芝1600m 18頭 雨 稍重
NHKマイルC

シャンパンカラー
単勝 22.2倍 (9人気)
1:33.8 (34.4)
内田博幸騎手
牡3 美浦・田中剛厩舎
2023NHKマイルC_シャンパンカラー

2022.05.08 東京11R 芝1600m 18頭 曇 良
NHKマイルC

ダノンスコーピオン
単勝 7.1倍 (4人気)
1:32.3 (34.3)
川田将雅騎手
牡3 栗東・安田隆行厩舎
2022NHKマイルC_ダノンスコーピオン

2021.05.09 東京11R 芝1600m 18頭 晴 良
NHKマイルC

シュネルマイスター
単勝 3.7倍 (2人気)
1:31.6 (34.0)
C.ルメール騎手
牡3 美浦・手塚貴久厩舎
2021NHKマイルC_シュネルマイスター

2020.05.10 東京11R 芝1600m 18頭 晴 良
NHKマイルC

ラウダシオン
単勝 29.6倍 (9人気)
1:32.5 (34.4)
M.デムーロ騎手
牡3 栗東・斉藤崇史厩舎
2020NHKマイルC_ラウダシオン

データ分析

脚質

脚質成績勝率連対率3着内率
逃げ1-1-1-710.0%20.0%30.0%
先行3-3-1-347.3%14.6%17.1%
差し4-2-6-635.3%8.0%16.0%
追込2-4-2-443.8%11.5%15.4%

人気

人気成績勝率連対率3着内率
1番人気1-2-1-610.0%30.0%40.0%
2番人気4-2-1-340.0%60.0%70.0%
3番人気1-1-1-710.0%20.0%30.0%
4番人気1-1-0-810.0%20.0%20.0%
5番人気0-0-0-100.0%0.0%0.0%
6-9番人気3-2-4-317.5%12.5%22.5%
10番人気以下0-2-3-840.0%2.2%5.6%

枠番

枠番成績勝率連対率3着内率
1枠0-1-0-190.0%5.0%5.0%
2枠1-2-0-175.0%15.0%15.0%
3枠0-1-3-160.0%5.0%20.0%
4枠1-0-1-185.0%5.0%10.0%
5枠0-3-3-140.0%15.0%30.0%
6枠3-0-1-1515.8%15.8%21.1%
7枠1-2-0-273.3%10.0%10.0%
8枠4-1-2-2313.3%16.7%23.3%

前走着順

前走着順成績勝率連対率3着内率
1着1-1-1-392.4%4.8%7.1%
2着3-5-3-1910.0%26.7%36.7%
3着2-0-2-189.1%9.1%18.2%
4着2-2-0-522.2%44.4%44.4%
5着2-0-2-1014.3%14.3%28.6%
6-9着0-1-1-270.0%3.4%6.9%
10着以下0-1-1-310.0%3.0%6.1%

ステップレース

レース成績勝率連対率3着内率
ファルコンS1-0-2-194.5%4.5%13.6%
スプリングS0-0-1-80.0%0.0%11.1%
毎日杯0-2-0-60.0%25.0%25.0%
ニュージーランドT2-2-2-384.5%9.1%13.6%
桜花賞2-3-0-1311.1%27.8%27.8%
アーリントンC1-0-5-263.1%3.1%18.8%
皐月賞3-1-0-923.1%30.8%30.8%
その他1-2-0-303.0%9.1%9.1%

所属

所属成績勝率連対率3着内率
関東馬4-6-2-536.2%15.4%18.5%
関西馬6-4-8-965.3%8.8%15.8%

性別

性別成績勝率連対率3着内率
牡馬8-4-9-1195.7%8.6%15.0%
牝馬2-6-1-305.1%20.5%23.1%

騎手

順位騎手成績勝率連対率3着内率
1ルメール2-2-0-328.6%57.1%57.1%
2M.デムーロ2-1-0-525.0%37.5%37.5%
3横山典弘2-1-0-333.3%50.0%50.0%
4川田将雅2-0-1-428.6%28.6%42.9%
5内田博幸1-0-0-516.7%16.7%16.7%
6藤岡佑介1-0-0-420.0%20.0%20.0%
7池添謙一0-2-0-40.0%33.3%33.3%
8横山武史0-1-0-40.0%20.0%20.0%
8石橋脩0-1-0-40.0%20.0%20.0%
8吉田隼人0-1-0-40.0%20.0%20.0%

調教師

順位調教師成績勝率連対率3着内率
1友道康夫2-0-0-340.0%40.0%40.0%
2安田隆行1-1-0-416.7%33.3%33.3%
3手塚貴久1-0-0-325.0%25.0%25.0%
4高野友和1-0-0-233.3%33.3%33.3%
5田村康仁1-0-0-150.0%50.0%50.0%
5斉藤崇史1-0-0-150.0%50.0%50.0%
7平田修1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
7田中剛1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
7菊沢隆徳1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
10木村哲也0-2-0-30.0%40.0%40.0%

馬主

順位馬主成績勝率連対率3着内率
1サンデーR3-4-1-1215.0%35.0%40.0%
2社台RH1-1-0-225.0%50.0%50.0%
3シルクR1-0-1-612.5%12.5%25.0%
4ダノックス1-0-0-516.7%16.7%16.7%
5青山洋一1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
5杉山忠国1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
5近藤利一1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
5亀田和弘1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
9キャロット0-1-1-100.0%8.3%16.7%
10ロードHC0-1-0-20.0%33.3%33.3%

生産者

順位生産者成績勝率連対率3着内率
1ノーザンF3-5-5-524.6%12.3%20.0%
2社台F2-1-1-1014.3%21.4%28.6%
3社台C白老F1-0-0-811.1%11.1%11.1%
4ケイアイF1-0-0-420.0%20.0%20.0%
5Northern Farm1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
5パカパカF1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
5隆栄牧場1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
8Helen Alexander0-1-0-00.0%100.0%100.0%
8Oak Bluff Stables0-1-0-00.0%100.0%100.0%
8ムラカミF0-1-0-00.0%100.0%100.0%
8様似堀牧場0-1-0-00.0%100.0%100.0%

種牡馬

順位種牡馬成績勝率連対率3着内率
1ダイワメジャー2-3-1-715.4%38.5%46.2%
2クロフネ2-0-0-340.0%40.0%40.0%
3ロードカナロア1-2-0-136.3%18.8%18.8%
4ディープインパクト1-1-0-136.7%13.3%13.3%
5リアルインパクト1-0-0-150.0%50.0%50.0%
5ドゥラメンテ1-0-0-150.0%50.0%50.0%
5Palace Malice1-0-0-150.0%50.0%50.0%
8Kingman1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
9マツリダゴッホ0-1-0-40.0%20.0%20.0%
10キズナ0-1-0-10.0%50.0%50.0%

※過去10年のNHKマイルC集計

レースガイド

■ダービートライアルを内包する3歳マイル王決定戦!

1953年(昭和28年)から1995年(平成7年)まで43年の長い間、日本ダービーのトライアルレースとして施行さてきた「NHK杯」(東京・芝2000m)を前身とする。1990年代のレースレベルの低迷や当時の外国産馬の躍進から、トライアルとしての役目をプリンシパルSへ移し、外国産馬も出走可能なG1「NHKマイルカップ」(東京・芝1600m)として1996年に新設された。その後のレースレベルを鑑み、2009年に国際G1に認定されて現在に至る。なお、本競走もクラシック同様に出走資格は牡馬・牝馬のみでセン馬の出走は認められていない。

設立後の数年はその目的どおりに外国産馬が優勝を飾っており、第1回タイキフォーチュン(優勝タイム1:32.6は当時のレコードに0.2秒差)、第2回シーキングザパール(日本調教馬として海外G1初制覇)、第3回エルコンドルパサー(JCおよび仏G1制覇・凱旋門賞2着・顕彰馬)、第6回クロフネ(JCダートレコード優勝)など数々の実力馬が名を連ねる。

2005年に桜花賞を制し本競走でも優勝したラインクラフトはまさにマイル適正を重んじた結果として記憶に新しい。また近年、本競走から日本ダービーを目指す変則2冠路線が定着しつつある。その先駆けとなったのは前述のクロフネ(ダービー5着)であり、2002年本競走3着の後にダービーを制したタニノギムレット>に流れは受け継がれ、2004年のキングカメハメハ、2008年のディープスカイがこの変則2冠を達成している。しかしながら、日本ダービーまで中2週という過酷なローテーションはこの時期の3歳馬に想像以上の負荷をかけることが多く、ダービー後やその秋には戦線離脱を余儀なくされる場合が多く、賛否両論の声もある。

いずれにせよ、本競走が春のマイル路線とクラシックトライアルの狭間にあり、その両方の機能を満たすレースであるというのは間違ない。これから先も本競走の果たす意味は大きく、競馬ファンは固唾をのんで見守るレースの一つであると言えるだろう。