2025年阪神ジュベナイルF(G1)特集

阪神11R/芝1600m/(国際)牝(指)
2025阪神ジュベナイルF_アルマヴェローチェ

出走予定注目馬

牝2 栗東・斉藤崇史 厩舎
アランカール

オークス馬シンハライトが送り出した才媛。クラブの2歳牝馬としては異例といっていい福島芝1800mデビューとなったが、最後方待機から押し上げるとワンサイドゲーム、2着に4馬身差をつける楽勝で初陣を飾り、牡馬相手の野路菊ステークスも後方から鋭く伸び、上がり3ハロン33秒3(同2位が34秒5)の豪脚で連勝を決めた。初の多頭数替わりが最大のカギだが、スケール感は随一だ。

母ナスカザンは牝馬ながらダート1800m~2100mでJRA3勝を挙げた異色のダイワメジャー産駒。近親にはルースリンドなどの名が見え、砂の舞台が合いそうなプロフィールだが、芝1400mの新馬戦を4番手から押し切ると、初の重賞挑戦となったアルテミスSでもブービー人気に反発し、勝ち馬フィロステファニから0秒3差2着に粘った。先行力は大きな武器で、ここも積極的な競馬に期待したい。

近親に2010年代欧州の名ステイヤー・ヴァジラバド、フォレ賞(ロンシャン芝1400m)覇者ヴァレナールがいる活力ある牝系出身。芝1400mのデビューからダリア賞2着、新潟2歳S2着とコンスタントに使われながら堅実に好走し、3番人気の支持を受けたアルテミスSでもきっちり3着と結果を残した。ハイレベルなメンバーで揉まれて得た経験が強みで、タフな展開でも確実に脚を使ってくれそうだ。

牝2 栗東・高野友和 厩舎
スターアニス

小倉2歳SとセントウルSを制したエピセアロームの子で、バルサムノート、シトラスノートの妹にあたるドレフォン産駒。この母らしく小倉芝1200mの未勝利戦で2着に1秒1差をつけて派手に勝ち上がり、初の1400mとなった中京2歳Sでも好時計の2着に頑張った。もうひとハロンの延長は少なくともプラスには働かないだろうが、2歳馬どうしのレースならこなせる範囲。警戒が必要だろう。

重賞を勝った馬たちが軒並み戦線離脱する異例の年となり、このまま出走メンバーにJRAの重賞ウィナー不在となれば阪神3歳牝馬S時代の1997年以来(勝ち馬アインブライド)28年ぶりのレアケース。かつてない混戦ムードの中で2歳女王の称号を勝ち取るのは果たしてどの馬か。
2025年阪神JF_AI予想

阪神JF(G1)出馬表

馬名性齢重量騎手
1アンヘリータス牝255F.ジェルー
2レディーゴール牝255松若風馬
3ミツカネベネラ牝255津村明秀
4アランカール牝255北村友一
5ギャラボーグ牝255川田将雅
6アルバンヌ牝255坂井瑠星
7マーゴットラヴミー牝255武豊
8ヒズマスターピース牝255藤岡佑介
9スターアニス牝255松山弘平
10イヌボウノウタゴエ牝255酒井学
11スウィートハピネス牝255高杉吏麒
12メイプルハッピー牝255岩田康誠
13フロムレイブン牝255吉村誠之助
14スタニングレディ牝255和田竜二
15ラスティングスノー牝255菱田裕二
16ローズカリス牝255田口貫太
17タイセイボーグ牝255西村淳也
18ショウナンカリス牝255池添謙一

参考レース結果

2025.10.25 東京11R 芝1600m 10頭 雨 稍重
アルテミスS

1着 フィロステファニ (2人気)
2着 ミツカネベネラ (9人気)
3着 タイセイボーグ (3人気)
2025アルテミスS_フィロステファニ

2025.11.01 京都11R 芝1400m 12頭 晴 良
ファンタジーS

出走予定馬の「調教後の馬体重」

出走予定馬の「調教後の馬体重」は下記となります。

馬名馬体重計量日計量
場所
前走
馬体重
アランカール43612/10(水)栗東438
アルバンヌ47212/10(水)栗東480
アンヘリータス42812/11(木)栗東428
イヌボウノウタゴエ47612/11(木)美浦478
ギャラボーグ50212/10(水)栗東500
ショウナンカリス42012/10(水)美浦418
スウィートハピネス44412/10(水)栗東442
スタニングレディ46212/10(水)美浦456
スターアニス48012/11(木)栗東478
タイセイボーグ48812/11(木)栗東470
ヒズマスターピース49212/11(木)美浦496
フロムレイブン47012/10(水)栗東472
マーゴットラヴミー43812/11(木)栗東434
ミツカネベネラ44712/10(水)美浦444
メイプルハッピー48212/11(木)栗東488
ラスティングスノー47412/10(水)美浦464
レディーゴール46412/11(木)栗東456
ローズカリス44012/10(水)栗東433
  • 馬体重の数値は「kg」。
  • 開催場以外で計量した競走馬については、計量後に開催場へ「輸送」しています。
  • 馬体重は、「調教」「輸送」「飼付」「排糞」等により、常に大きく変動します。
  • 上記馬体重は、あくまでも計量時のデータであり、レース当日の馬体重とは異なります。
  • レース当日に発表する馬体重は、発走時刻の概ね70分前に計量しています。
  • 前走が海外の競馬であっても馬体重を計量している場合には、「前走馬体重」を表記しています。

詳細については、JRAのHPをご確認ください。

阪神JFプレレーティング

馬名2025年度
レーティング
最高値
2025年
レーティング該当レース
アランカール107野路菊S1着
アルバンヌ
アンヘリータス93ひまわり賞1着
イヌボウノウタゴエ
ウィングブルー
ギャラボーグ
コスモレッド
サンブライト
ショウナンカリス106ファンタジーS2着
スウィートハピネス
スタニングレディ
スターアニス107中京2歳S2着
タイセイフレッサ92(D)エーデルワイス賞3着
タイセイボーグ104アルテミスS3着
ノアールビーナス
バースデイフライト
ヒズマスターピース
フロムレイブン
ホワイトオーキッド
マルガ
マーゴットラヴミー
ミツカネベネラ105アルテミスS2着
メイプルハッピー
ラスティングスノー
レディーゴール
ローズカリス

【プレレーティング表の見かた】
(1)レーティングとは、競走馬の能力を示す客観的な指標となるもので、着差・負担重量・過去の勝馬との比較などをもとに、国際的に統一された基準により、数値化したものです。
(2)ここに示すプレレーティング表は、登録各馬が本年度のレースで獲得した最高値(原則として、G1・Jpn1競走は6着まで、その他の重賞・オープン競走は4着までが対象)を掲載しています。なお、(D)はダート競走のレーティングです。
(3)空欄の馬は、上記(2)の基準を満たしていない馬です。
※詳細については、JRAのHPをご確認ください。

阪神ジュベナイルF(G1)歴代優勝馬

2024.12.08 京都11R 芝1600m 18頭 曇 良
阪神ジュベナイルF

アルマヴェローチェ
単勝 10.5倍 (5人気)
1:33.4 (34.3)
岩田望来騎手
牝2 栗東・上村洋行厩舎
2024阪神ジュベナイルF_アルマヴェローチェ

2023.12.10 阪神11R 芝1600m 18頭 晴 良
阪神ジュベナイルF

アスコリピチェーノ
単勝 5.9倍 (3人気)
1:32.6 (33.7)
北村宏司騎手
牝2 美浦・黒岩陽一厩舎
2023阪神ジュベナイルF_アスコリピチェーノ

2022.12.11 阪神11R 芝1600m 18頭 晴 良
阪神ジュベナイルF

リバティアイランド
単勝 2.6倍 (1人気)
1:33.1 (35.5)
川田将雅騎手
牝2 栗東・中内田充正厩舎
2022阪神ジュベナイルF_リバティアイランド

2021.12.12 阪神11R 芝1600m 18頭 晴 良
阪神ジュベナイルF

サークルオブライフ
単勝 5.6倍 (3人気)
1:33.8 (33.9)
M.デムーロ騎手
牝2 美浦・国枝栄厩舎
2021阪神ジュベナイルF_サークルオブライフ

2020.12.13 阪神11R 芝1600m 18頭 曇 良
阪神ジュベナイルF

ソダシ
単勝 3.2倍 (1人気)
1:33.1 (34.2)
吉田隼人騎手
牝2 栗東・須貝尚介厩舎
2020阪神ジュベナイルF_ソダシ

データ分析

脚質

脚質成績勝率連対率3着内率
逃げ1-0-0-910.0%10.0%10.0%
先行3-1-1-367.3%9.8%12.2%
差し5-7-8-507.1%17.1%28.6%
追込1-2-1-531.8%5.3%7.0%

人気

人気成績勝率連対率3着内率
1番人気5-0-0-550.0%50.0%50.0%
2番人気1-3-1-510.0%40.0%50.0%
3番人気2-1-3-420.0%30.0%60.0%
4番人気1-0-3-610.0%10.0%40.0%
5番人気1-1-0-810.0%20.0%20.0%
6-9番人気0-3-2-350.0%7.5%12.5%
10番人気以下0-2-1-850.0%2.3%3.4%

枠番

枠番成績勝率連対率3着内率
1枠2-1-1-1610.0%15.0%20.0%
2枠1-1-2-165.0%10.0%20.0%
3枠1-1-0-185.0%10.0%10.0%
4枠1-2-0-175.0%15.0%15.0%
5枠2-2-2-1410.0%20.0%30.0%
6枠2-1-3-1410.0%15.0%30.0%
7枠1-1-2-253.4%6.9%13.8%
8枠0-1-0-280.0%3.4%3.4%

前走着順

前走着順成績勝率連対率3着内率
1着7-8-4-747.5%16.1%20.4%
2着3-0-4-269.1%9.1%21.2%
3着0-1-1-80.0%10.0%20.0%
4着0-0-0-80.0%0.0%0.0%
5着0-1-0-70.0%12.5%12.5%
6-9着0-0-1-150.0%0.0%6.3%
10着以下0-0-0-100.0%0.0%0.0%

ステップレース

レース成績勝率連対率3着内率
新潟2歳S1-0-0-516.7%16.7%16.7%
札幌2歳S1-0-1-225.0%25.0%50.0%
アルテミスS5-2-2-2116.7%23.3%30.0%
ファンタジーS2-0-2-305.9%5.9%11.8%
京王杯2歳S0-1-2-20.0%20.0%60.0%
その他重賞0-0-1-120.0%0.0%7.7%
オープン特別1-1-1-117.1%14.3%21.4%
1勝クラス0-5-1-470.0%9.4%11.3%
新馬・未勝利0-1-0-180.0%5.3%5.3%

所属

所属成績勝率連対率3着内率
関東馬4-6-4-417.3%18.2%25.5%
関西馬6-4-6-1064.9%8.2%13.1%
外国馬0-0-0-10.0%0.0%0.0%

騎手

順位騎手成績勝率連対率3着内率
1ルメール2-2-0-328.6%57.1%57.1%
2北村友一1-1-0-320.0%40.0%40.0%
3川田将雅1-1-0-225.0%50.0%50.0%
4M.デムーロ1-0-2-125.0%25.0%75.0%
5吉田隼人1-0-1-133.3%33.3%66.7%
6岩田望来1-0-0-325.0%25.0%25.0%
7C.デムーロ1-0-0-150.0%50.0%50.0%
7北村宏司1-0-0-150.0%50.0%50.0%
7石橋脩1-0-0-150.0%50.0%50.0%
10戸崎圭太0-1-1-20.0%25.0%50.0%

調教師

順位調教師成績勝率連対率3着内率
1中内田充正2-0-1-240.0%40.0%60.0%
2国枝栄1-2-0-033.3%100.0%100.0%
3松下武士1-1-0-225.0%50.0%50.0%
4黒岩陽一1-1-0-050.0%100.0%100.0%
5須貝尚介1-0-0-325.0%25.0%25.0%
6藤沢和雄1-0-0-150.0%50.0%50.0%
6上村洋行1-0-0-150.0%50.0%50.0%
8松永幹夫1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
8田村康仁1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
10手塚貴久0-1-2-20.0%20.0%60.0%

馬主

順位馬主成績勝率連対率3着内率
1サンデーR4-2-0-1025.0%37.5%37.5%
2キャロット1-1-0-416.7%33.3%33.3%
3金子真人HD1-0-1-050.0%50.0%100.0%
4社台RH1-0-0-614.3%14.3%14.3%
5ダノックス1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
5大野照旺1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
5飯田正剛1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
8ウイン0-1-0-30.0%25.0%25.0%
9由井健太郎0-1-0-10.0%50.0%50.0%
9吉田勝己0-1-0-10.0%50.0%50.0%

生産者

順位生産者成績勝率連対率3着内率
1ノーザンF8-6-3-3415.7%27.5%33.3%
2社台F1-1-0-165.6%11.1%11.1%
3千代田牧場1-0-0-233.3%33.3%33.3%
4下河辺牧場0-1-2-00.0%33.3%100.0%
5コスモヴューF0-1-0-20.0%33.3%33.3%
6天羽禮治0-1-0-00.0%100.0%100.0%
7ビッグレッドF0-0-2-20.0%0.0%50.0%
8ノースヒルズ0-0-1-30.0%0.0%25.0%
9フジワラF0-0-1-00.0%0.0%100.0%
9伏木田牧場0-0-1-00.0%0.0%100.0%

種牡馬

順位種牡馬成績勝率連対率3着内率
1ダイワメジャー3-0-1-1021.4%21.4%28.6%
2ディープインパクト1-1-2-88.3%16.7%33.3%
3エピファネイア1-1-0-416.7%33.3%33.3%
4クロフネ1-0-1-133.3%33.3%66.7%
5オルフェーヴル1-0-0-420.0%20.0%20.0%
6ハービンジャー1-0-0-233.3%33.3%33.3%
6ドゥラメンテ1-0-0-233.3%33.3%33.3%
8Frankel1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
9サトノダイヤモンド0-2-0-00.0%100.0%100.0%
10ハーツクライ0-1-1-50.0%14.3%28.6%

※過去10年の阪神ジュベナイルF集計

レースガイド

■若き2歳牝馬による女王決定戦!

関西所属3歳馬(現2歳)によるチャンピオン決定戦である1948年創設の「阪神3歳ステークス(芝1200m)」を前身とする。当時より活躍を多く輩出する出世レースとして知られ、過去優勝馬にはコダマ(皐月賞・ダービー2冠)、タニノムーテイエ(皐月賞・ダービー2冠)、キタノカチドキ(皐月賞・菊花賞2冠)、テンポイント(TTG時代の1頭・顕彰馬)、サッカーボーイ(マイルCS等・種牡馬)などが名を馳せる。

距離に関しては1960年に1400mに延長され、1962年からは1600mとなり、以後長い間同条件で親しまれてきた。その後、関東馬チャンピオン(朝日杯3歳S)と関西馬チャンピオンを別々に決定する方式を見直し「牡馬」と「牝馬」のカテゴリーでのチャンピオンを決定する方式に変更することとなり、1991年に「阪神3歳牝馬ステークス」として生まれ変わり現在の原型となる。なお、1984年グレード制施行によりG1に格付されており、1995年に特別指定競走に指定され地方馬が出走可能になった。そして、2001年の馬齢表示の国際基準への変更に伴い「阪神ジュベナイルフィリーズ」と名称を変更されて現在のレース名に。2010年に国際G1競走に認定されて外国馬も出走可能な国際競走となっている。

2歳牝馬チャンピオン決定戦に変更後もクラシック競走やその他のG1競走に直結するレースとして重要な一戦であることは変わらず、特に桜花賞は同条件で行われる為、本競走の優勝馬は春の有力馬として扱われることが多い。本競走を制した後の活躍馬は、ニシノフラワー(桜花賞・スプリンターS)、ヒシアマゾン(エリザベス女王杯・ジャパンC2着)、メジロドーベル(オークス・ エリザベス女王杯)、テイエムオーシャン(桜花賞・秋華賞)などがあげられる。また、近年では2006年第58回優勝馬ウオッカは後のダービー馬となり、2008年第60回<ブエナビスタは牝馬2冠を達成。2009年第61回のアパパネは牝馬3冠馬となるなど、本競走の重要度はますます高まっていると言えるだろう。

本競走は2歳戦とあって、新馬勝ちから直行する1戦1勝馬や、500万勝ちの馬、既に重賞勝ちのある実績馬など、他のG1とは全くメンバー構成が異なるのも特徴。若駒ゆえに未知の要素が多く予想も難しいが、競馬ファンにとっては宝の原石を見つけるチャンスレースであるとも言える。