2023年チャンピオンズC(G1)特集

中京11R/ダ1800m/(国際)(指)
2022チャンピオンズカップ_ジュンライトボルト

出走予定注目馬

デビュー以来無傷の5連勝でG1の舞台にたどり着いた砂の怪物候補。みやこSは4角11番手から外差し一閃、上がり3ハロン36秒1の剛脚で初タイトルを勝ち取った。コースロスが命取りとなる中京コースとは全く合わないレーススタイルは懸念だが、ここを軽々突破するとなると世界の舞台が見えてくる。

牡5 美浦・田中博康 厩舎
モンポップ

今春のフェブラリーS覇者。ドバイゴールデンシャヒーン以来半年休で挑んだマイルCS南部杯では、次走でJBCスプリントを制すイグナイターに2秒0差をつけての大楽勝を決めた。ただ例年スピード質となる盛岡の馬場にジャストフィットした形の好走であることは否めない。未経験の1800mを克服できるか。

一昨年の同レース覇者。前走のJBCクラシックは番手追走の正攻法で挑んだものの、砂の入れ替えでタフ化が進んだ大井の馬場に体力を削られる形で伸び負けの3着に終わった。1ハロン短縮の中京替わりは条件好転で、万全のコンディションなら外枠に泣いた昨年以上の着順が期待できる。

今年の古馬Jpn1を2勝した中距離界のトップランナー。前走のJBCクラシックはいつもの伸びが見られず4着に敗れたものの、好走を続けていた昨年の東京大賞典以降初の休み明けであり、能力に疑念を持つ必要はないだろう。叩き2走目での上昇と左回り替わりによるパフォーマンス変化を吟味したい。

前走のJBCレディスクラシックは王道の競馬で4馬身差の快勝、ダート転向3戦目にして牝馬ダート界の頂点をつかみ、河内洋厩舎に待望の初G1級タイトルをもたらした。ハギノアレグリアスに1 1/4馬身差2着だったシリウスSの内容から牡馬相手でも通用の素地はあり、軽視は禁物だろう。

その他コリアカップで日本馬ワンツーを決めたクラウンプライドグロリアムンディ、春の帝王賞で4着に健闘し、秋初戦のシリウスSを勝ったハギノアレグリアスなども参戦。伸び盛りの新興勢力を迎え撃つ古豪勢といった構図で、秋の中央ダート王決定戦を飾るにふさわしい好メンバーが出揃った。

チャンピオンズC(G1)出馬表

馬名性齢重量騎手
1メイクアリープ牡458幸英明
2メイショウハリオ牡658浜中俊
3ジオグリフ牡458W.ビュイック
4テーオーケインズ牡658松山弘平
5ドゥラエレーデ牡357B.ムルザバエフ
6グロリアムンディ牡558C.ルメール
7ウィルソンテソーロ牡458原優介
8アーテルアストレア牝456横山武史
9クラウンプライド牡458川田将雅
10ノットゥルノ牡458松若風馬
11ハギノアレグリアス牡658岩田望来
12セラフィックコール牡357M.デムーロ
13ケイアイシェルビー牡558藤懸貴志
14アイコンテーラー牝556J.モレイラ
15レモンポップ牡558坂井瑠星

前哨戦・重賞結果

2023.09.30 阪神11R ダ2000m 14頭 曇 良
シリウスS

1着 ハギノアレグリアス (1人気)
2着 アイコンテーラー (2人気)
3着 ヴァンヤール (3人気)
2023シリウスS_ハギノアレグリアス

2023.10.09 盛岡12R ダ1600m 14頭 曇 稍重
南部杯

1着 レモンポップ (1人気)
2着 イグナイター (4人気)
3着 レディバグ (7人気)

2023.11.03 大井11R ダ2000m 10頭 晴 良
JBCクラシック

1着 キングズソード (4人気)
2着 ノットゥルノ (5人気)
3着 テーオーケインズ (2人気)

2023.11.05 京都11R ダ1800m 16頭 晴 良
みやこS1着優先出走

2023.11.11 東京11R ダ1600m 16頭 曇 良
武蔵野S1着優先出走

1着 ドライスタウト (2人気)
2着 タガノビューティー (6人気)
3着 レッドルゼル (5人気)
2023武蔵野S_ドライスタウト

出走予定馬の「調教後の馬体重」

出走予定馬の「調教後の馬体重」は下記となります。

馬名馬体重計量日計量
場所
前走
馬体重
メイクアリープ49011/29(水)栗東480
メイショウハリオ51611/29(水)栗東503
ジオグリフ51211/29(水)美浦515
テーオーケインズ51411/29(水)栗東496
ドゥラエレーデ52811/30(木)栗東524
グロリアムンディ51011/30(木)栗東512
ウィルソンテソーロ49011/30(木)美浦486
アーテルアストレア47011/30(木)栗東458
クラウンプライド51511/30(木)栗東497
ノットゥルノ52811/30(木)栗東511
ハギノアレグリアス50011/30(木)栗東490
セラフィックコール53811/30(木)栗東536
ケイアイシェルビー47811/30(木)栗東468
アイコンテーラー48611/29(水)栗東477
レモンポップ52711/30(木)美浦517
  • 馬体重の数値は「kg」。
  • 開催場以外で計量した競走馬については、計量後に開催場へ「輸送」しています。
  • 馬体重は、「調教」「輸送」「飼付」「排糞」等により、常に大きく変動します。
  • 上記馬体重は、あくまでも計量時のデータであり、レース当日の馬体重とは異なります。
  • レース当日に発表する馬体重は、発走時刻の概ね70分前に計量しています。
  • 前走が海外の競馬であっても馬体重を計量している場合には、「前走馬体重」を表記しています。

詳細については、JRAのHPをご確認ください。

チャンピオンズCプレレーティング

馬名2023年度
レーティング
最高値
2023年
レーティング該当レース
アイコンテーラー111 MJBCLクラシック1着
アーテルアストレア106 MLプレリュード1着
ウィルソンテソーロ109 I白山大賞典1着
クラウンプライド117 MコリアC1着
クリノドラゴン98 IJBCクラシック6着
グロリアムンディ115 I平安S1着
ケイアイシェルビー104 M武蔵野S4着
ジオグリフ118 MサウジC4着
ゼットリアン105 MヒヤシンスS2着
セラフィックコール113 MみやこS1着
テーオーケインズ117 IドバイワールドC4着
ドゥラエレーデ111 IUAEダービー2着
ノットゥルノ111 IJBCクラシック2着
ハギノアレグリアス110 I帝王賞4着
シリウスS1着
パンサラッサ120 MサウジC1着
プロミストウォリア113 M東海S1着
アンタレスS1着
メイクアリープ106 MみやこS2着
メイショウハリオ117 I帝王賞1着
レモンポップ120 M南部杯1着

【プレレーティング表の見かた】
(1)レーティングとは、競走馬の能力を示す客観的な指標となるもので、着差・負担重量・過去の勝馬との比較などをもとに、国際的に統一された基準により、数値化したものです。
(2) ここに示すプレレーティング表は、登録各馬が本年度のレースで獲得した最高値(原則として、G1・Jpn1競走は6着まで、その他の重賞・オープン競走は4着までが対象)を掲載しています。
(3)空欄の馬は、上記(2)の基準を満たしていない馬です。
(4)レーティングに付随するアルファベット(SMILE)は、そのレーティングを獲得したレースの競走距離を示すもので、区分は以下のとおりです。
S 【Sprint】 1,000m-1,300m [1,000m-1,599m(CAN/USA)]
M 【Mile】 1,301m-1,899m [1,600m-1,899m(CAN/USA)]
I 【Intermediate】 1,900m-2,100m
L 【Long】 2,101m-2,700m
E 【Extended】 2,701m-
※詳細については、JRAのHPをご確認ください。

チャンピオンズカップ(G1)歴代優勝馬

2022.12.04 中京11R ダ1800m 16頭 晴 良
チャンピオンズカップ

ジュンライトボルト
単勝 7.9倍 (3人気)
1:51.9 (36.2)
石川裕紀人騎手
牡5 栗東・友道康夫厩舎
2022チャンピオンズカップ_ジュンライトボルト

2021.12.05 中京11R ダ1800m 16頭 曇 良
チャンピオンズカップ

テーオーケインズ
単勝 3.3倍 (1人気)
1:49.7 (35.5)
松山弘平騎手
牡4 栗東・高柳大輔厩舎
2021チャンピオンズカップ_テーオーケインズ

2020.12.06 中京11R ダ1800m 16頭 晴 良
チャンピオンズカップ

チュウワウィザード
単勝 13.3倍 (4人気)
1:49.3 (36.4)
戸崎圭太騎手
牡5 栗東・大久保龍志厩舎
2020チャンピオンズカップ_チュウワウィザード

2019.12.01 中京11R ダ1800m 16頭 晴 良
チャンピオンズカップ

クリソベリル
単勝 4.4倍 (2人気)
1:48.5 (35.4)
川田将雅騎手
牡3 栗東・音無秀孝厩舎
2019チャンピオンズカップ_クリソベリル

2018.12.02 中京11R ダ1800m 15頭 晴 良
チャンピオンズカップ

ルヴァンスレーヴ
単勝 1.9倍 (1人気)
1:50.1 (35.6)
M.デムーロ騎手
牡3 美浦・萩原清厩舎
2018チャンピオンズカップ_ルヴァンスレーヴ

データ分析

脚質

脚質成績勝率連対率3着内率
逃げ0-0-3-80.0%0.0%27.3%
先行4-4-5-2510.5%21.1%34.2%
差し4-3-1-497.0%12.3%14.0%
追込2-3-1-453.9%9.8%11.8%

人気

人気成績勝率連対率3着内率
1番人気2-3-1-420.0%50.0%60.0%
2番人気2-0-0-820.0%20.0%20.0%
3番人気2-3-3-220.0%50.0%80.0%
4番人気1-1-0-810.0%20.0%20.0%
5番人気0-0-1-90.0%0.0%10.0%
6-9番人気2-3-2-335.0%12.5%17.5%
10番人気以下1-0-3-631.5%1.5%6.0%

枠番

枠番成績勝率連対率3着内率
1枠0-2-2-140.0%11.1%22.2%
2枠2-2-2-1410.0%20.0%30.0%
3枠3-0-2-1515.0%15.0%25.0%
4枠1-1-0-185.0%10.0%10.0%
5枠2-1-1-1610.0%15.0%20.0%
6枠2-1-2-1510.0%15.0%25.0%
7枠0-3-1-160.0%15.0%20.0%
8枠0-0-0-190.0%0.0%0.0%

前走着順

前走着順成績勝率連対率3着内率
1着4-3-2-329.8%17.1%22.0%
2着1-2-2-116.3%18.8%31.3%
3着2-3-2-159.1%22.7%31.8%
4着2-0-1-1213.3%13.3%20.0%
5着1-0-0-165.9%5.9%5.9%
6-9着0-2-1-230.0%7.7%11.5%
10着以下0-0-2-180.0%0.0%10.0%

ステップレース

レース成績勝率連対率3着内率
シリウスS1-0-0-614.3%14.3%14.3%
南部杯2-2-1-618.2%36.4%45.5%
JBCクラシック4-4-3-319.5%19.0%26.2%
その他JBC1-0-1-711.1%11.1%22.2%
みやこS0-2-4-330.0%5.1%15.4%
武蔵野S1-2-0-243.7%11.1%11.1%
その他1-0-1-204.5%4.5%9.1%

※旧ジャパンカップダートを含む

年齢

年齢成績勝率連対率3着内率
3歳馬2-2-1-1311.1%22.2%27.8%
4歳馬2-0-2-325.6%5.6%11.1%
5歳馬4-2-3-2711.1%16.7%25.0%
6歳馬2-4-2-265.9%17.6%23.5%
7歳上0-2-2-290.0%6.1%12.1%

所属

所属成績勝率連対率3着内率
関東馬2-1-2-208.0%12.0%20.0%
関西馬8-9-8-1026.3%13.4%19.7%
地方馬0-0-0-10.0%0.0%0.0%
外国馬0-0-0-40.0%0.0%0.0%

性別

性別成績勝率連対率3着内率
牡馬・セン馬9-10-10-1226.0%12.6%19.2%
牝馬1-0-0-516.7%16.7%16.7%

騎手

順位騎手成績勝率連対率3着内率
1M.デムーロ2-0-0-528.6%28.6%28.6%
2ルメール1-2-0-512.5%37.5%37.5%
3戸崎圭太1-1-0-514.3%28.6%28.6%
4幸英明1-0-1-514.3%14.3%28.6%
5大野拓弥1-0-1-320.0%20.0%40.0%
6松山弘平1-0-0-614.3%14.3%14.3%
7ムーア1-0-0-516.7%16.7%16.7%
8川田将雅1-0-0-325.0%25.0%25.0%
9石川裕紀人1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
10武豊0-2-2-50.0%22.2%44.4%

調教師

順位調教師成績勝率連対率3着内率
1平田修1-2-0-125.0%75.0%75.0%
2大久保龍志1-1-1-316.7%33.3%50.0%
3高木登1-0-2-220.0%20.0%60.0%
4西浦勝一1-0-1-133.3%33.3%66.7%
5音無秀孝1-0-0-910.0%10.0%10.0%
6角居勝彦1-0-0-233.3%33.3%33.3%
6松田国英1-0-0-233.3%33.3%33.3%
8高柳大輔1-0-0-150.0%50.0%50.0%
9萩原清1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
9友道康夫1-0-0-0100.0%100.0%100.0%

馬主

順位馬主成績勝率連対率3着内率
1吉田勝己1-2-0-125.0%75.0%75.0%
2中西忍1-1-0-133.3%66.7%66.7%
3山田弘1-0-1-133.3%33.3%66.7%
4社台RH1-0-0-614.3%14.3%14.3%
5キャロット1-0-0-420.0%20.0%20.0%
6小笹公也1-0-0-233.3%33.3%33.3%
7ヒダカBU1-0-0-150.0%50.0%50.0%
7矢部道晃1-0-0-150.0%50.0%50.0%
9G1レーシング1-0-0-0100.0%100.0%100.0%
9河合純二1-0-0-0100.0%100.0%100.0%

生産者

順位生産者成績勝率連対率3着内率
1ノーザンF4-4-0-1815.4%30.8%30.8%
2社台F1-2-1-155.3%15.8%21.1%
3岡田スタツド1-0-2-316.7%16.7%50.0%
4ヤナガワ牧場1-0-1-108.3%8.3%16.7%
5市川F1-0-1-133.3%33.3%66.7%
6社台C白老F1-0-0-516.7%16.7%16.7%
7グランド牧場1-0-0-150.0%50.0%50.0%
8フクダF0-1-0-20.0%33.3%33.3%
9North Hills0-1-0-10.0%50.0%50.0%
9いとう牧場0-1-0-10.0%50.0%50.0%

種牡馬

順位種牡馬成績勝率連対率3着内率
1キングカメハメハ4-1-1-1321.1%26.3%31.6%
2ゴールドアリュール2-2-1-169.5%19.0%23.8%
3シンボリクリスエス1-0-1-320.0%20.0%40.0%
4フレンチデピュティ1-0-1-133.3%33.3%66.7%
5シニスターミニスター1-0-0-614.3%14.3%14.3%
6スズカマンボ1-0-0-150.0%50.0%50.0%
7トワイニング0-1-0-30.0%25.0%25.0%
8カリズマティック0-1-0-20.0%33.3%33.3%
8ネオユニヴァース0-1-0-20.0%33.3%33.3%
10Jungle Pocket0-1-0-10.0%50.0%50.0%
10ゼンノロブロイ0-1-0-10.0%50.0%50.0%
10クロフネ0-1-0-10.0%50.0%50.0%

※過去10年のチャンピオンズカップ集計

レースガイド

■2014年リニューアルされたダート最強馬決定戦!

中央・地方競馬の交流が大幅に拡大された開放元年(1995年)から、多くのダートグレード競走が交流レースとして施行されるようになった。その開放元年よりライブリマウント(中央地方重賞6連勝)やホクトベガ(エンプレス杯18馬身差勝ち)などのスターホースが出現。中央馬の地方での活躍が目立っていたが、1999年には水沢競馬所属のメイセイオペラがフェブラリーSを制し、地方所属馬初の中央G1制覇を果たした。次第にダートグレード競走の認知度が高まり、活躍馬はドバイワールドカップなどの世界に目を向けるようになる。このような時代背景の中、ダート競走にも「ジャパンカップ」と同様の気運が高まり、2000年に日本初のダート国際招待競走「ジャパンカップダート(東京・ダ2100m)」として創設された。

ジャパンカップとは異なり、創設当初より日本馬が外国馬を圧倒し、過去の外国馬の優勝は2003年第4回のフリートストリートダンサー1頭のみ。もともと海外一線級のダートホースの参戦は少なかったが、舞台が阪神となってからは輸入検疫場所などの問題もあり、参戦する外国馬がいない年も立つようになってきた。

そこで2014年より本競走を「日本馬を中心としたダート最高峰競走」としての位置付けに変更。国際招待を廃止し、通常の国際レースとして施行場を中京ダ1800mに移し、レース名を「チャンピオンズカップ」に改称して開催されることとなった。なお、ダート有力馬の出走を促す為、本競走で3着までに入った過去1年間のダートG1(Jpn1含む)優勝馬には褒賞金が支給される。

中京競馬場開催の2つ目のG1として生まれ変わった本競走。地元の競馬ファンにとっては、暮れの中京開催の新たな楽しみとなるに違いない。高松宮記念のように中京を代表するレースとして認められるためにも、今後のメンバーレベル、レース内容とも重要であると言える。