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【BCスプリント】テーオーエルビス衝撃V!米ダート短距離制圧 高柳大師「心臓が止まりそう」

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大外から差し切ってBCスプリントを制した坂井騎乗のテーオーエルビス(左)AP)
 目の覚めるような末脚で差し切った。米国競馬の祭典「ブリーダーズC」は31日(日本時間1日)、ケンタッキー州レキシントンのキーンランド競馬場で開催2日目を迎え、8R・BCスプリントで坂井瑠星(29)騎乗のテーオーエルビス(牡4=高柳大、父ヴォラタイル)が強襲V。前走チャーチルダウンズSに続く2度目のG1制覇で同レース日本調教馬初勝利を成し遂げた。高柳大輔師(49)は京都のファンタジーS(ニクスルーナ)を合わせ、日米で重賞制覇。12R・BCクラシックのフォーエバーヤング(牡5=矢作)は好位から直線、伸びを欠いて5着に敗れ、史上2頭目の連覇はならなかった。

 衝撃の米G1制覇から6カ月、再び地元ファンの度肝を抜いた。後方待機で末脚に懸けたテーオーエルビスが直線、外から勢い良く伸びてくる。次々と前を抜いてラスト1F、あともう一頭となった。1番人気に支持された地元の新星イングリッシュマンだ。前々の競馬で押し切り狙いもラスト100メートルで脚色が鈍ったところを見逃さなかった。ズバッと差し切って1馬身1/4差。前走チャーチルダウンズSに続き、米遠征で2度目のG1制覇を飾った。

 坂井は「状態が良く、一番強いと自信を持って乗りました。(距離は)忙しいだろうとは思っていました。ポジションを取ることもできたけどリズムを崩してまでは取らないように、この馬の持ち味を生かせるように、と思って乗りました」と回顧。「ペースが速かったですし、イングリッシュマンは結構早めにスパートして抜け出していたので、これで差せなかったら仕方ないかなと思ったけど強かったですね。BCスプリントを勝てるなんて信じられない。もちろん勝つつもりでしたけど、本当に凄いことをやってくれたなと思います」と絶賛した。

 開業9年目の高柳大師は開業前、技術調教師の頃に矢作厩舎で研修を受けた。偉大な先輩トレーナーの下で学び、吸収し、海外遠征にも同行。そのイズムを受け継いでいる。チャンスがあると判断すれば積極的に海を渡り、24年はテーオーパスワードがケンタッキーダービー5着。今春はワンダーディーンがサウジアラビア&ドバイ遠征でUAEダービーを制し、米国に転戦した。スタッフとともに異国で積み重ねた経験は確実に生きている。5カ月の休み明けでチャーチルダウンズSを制したノウハウがあるからこそ再度の直行ローテに迷いはなかった。高柳大師は「もう本当に夢のようで心臓が止まりそうでした。場所が変わっても、そんなに物おじしない馬なので状態は安心して見ていました。直線、外に出した時には“頑張れ”という気持ち。勝利した実感はまだありません。今後についてはオーナーと相談して決めたいと思います」と感無量の面持ち。まだ4歳。秘める可能性は無限大だ。
(C)スポーツニッポン