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ジョセフ・オブライエン師「凱旋門賞は特別」英オークス馬サンダリングオンの出否「最終決定はまだ」

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ジョセフ・オブライエン師(右)とディラン・ブラウン・マクモナグル(C)Curragh/Inpho Photography
 10月4日にパリロンシャン競馬場で開催される芝12F路線、フランス最高峰の「凱旋門賞」(G1、芝2400メートル)。世界中が注目するこの大一番を前に24日、主催者のフランスギャロが記者会見を開き、アイルランドのジョセフ・オブライエン師(33)が今年の有力候補とされる3歳牝馬サンダリングオン(父フランケル)の現状と、凱旋門賞への特別な思いを語った。

 J・オブライエン師は、凱旋門賞2勝を誇るエイダン・オブライエン師を父に持ち、自身も33歳にして既に調教師として11シーズン目を迎える若き名伯楽。アイルランド南東部のキルケニー近郊を拠点に、約200頭もの管理馬を抱え、父譲りの手腕を発揮している。騎手時代には父の管理馬で活躍し、調教師としても24年にアルリファーを凱旋門賞に起用(11着)し、その経験は豊富。騎手としては11年セントニコラスアビーの5着が最高着順だった。

 J・オブライエン師は凱旋門賞に対する強い敬意を口にした。「凱旋門賞はもちろん、非常に特別なレースであり、歴史的なレースです。国際的な平地競馬シーズンにおける最大のイベントの一つであり、参加できることは本当に光栄なことです。騎手時代もそうでしたが、今もその気持ちは変わりません」と述べ、このレースがいかに重要であるかを強調した。さらに「毎年、一流の馬を送り出せる調教師は多くありません。世界最高峰の馬が集結し、非常に多くの馬が出走するため、極めて競争が激しいレースです。これほど多くの素晴らしい馬たちがしのぎを削る大舞台で結果を出すためには単に能力が高いだけでなく、そうした状況に対処できる精神力と気性を持ち合わせた馬が必要になります」と、凱旋門賞を勝ち抜くための条件を語った。

 今年、J・オブライエン厩舎から凱旋門賞に送り込まれる可能性があるとされているのが3歳牝馬サンダリングオンだ。英オークスを制し、その実力は折り紙つき。13日にカラ芝2000メートルの前走ブランドフォードS(G2)を1馬身半差で制している。師は会見で「まず、彼女の凱旋門賞出走に関する最終決定はまだ下されていないことを指摘しておかないといけません」と明言した。「関係者と協議する予定です。彼女には(凱旋門賞と同日、牝馬限定の)オペラ賞という選択肢がありますし、あるいはその2週後、アスコットの英チャンピオンズデーまで待つことも可能です」と述べ、まだいくつかの選択肢が検討されていることを明らかにした。能力的には非常に高く評価している。「彼女にはチャンスをつかむために必要な資質が備わっていると思います。スタミナだけでなく、スピードを持ち合わせています。レース中、非常にリラックスして走ることができ、素晴らしい瞬発力を持っています」とコメント。さらに、最適な馬場条件として「理想としては、重馬場より少し軽い馬場なら彼女が一番、力を発揮できると思います」と語り、通常は後方からの競馬を好み、どんな枠順でも大きな懸念にはならないだろう、との見解を示した。

 前走でライアン・ムーア(43)が騎乗したサンダリングオンの鞍上についても注目されるが、師は「まだ何も決めていません」と前置きしつつ、ある騎手の復帰を心待ちにしている様子をうかがわせた。それは、英オークスで勝利に導いたディラン・ブラウン・マクモナグル(23)だ。マクモナグルは8月25日の落馬負傷により現在休養中であり、復帰が待たれる状況となっている。「もちろん、ディラン(マクモナグル)が復帰できれば素晴らしいことですが、彼が医師の許可を得られるかどうか」と述べ、最終的な判断はメディカルチェックの結果次第であることを示唆した。

 英国の大手ブックメーカー、bet365社の凱旋門賞オッズは8.5倍で4番人気に設定されている。その大舞台に、未知の可能性を秘めたサンダリングオンが参戦するのか。そして、その手綱を、英オークスをともにしたマクモナグルが再び握ることができるのか。J・オブライエン厩舎の動向から目が離せない。
(C)スポーツニッポン