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【神戸新聞杯】ロブチェン 威風堂々の秋初戦 春から格段にパワフル

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CWコースを併せ馬で追い切るロブチェン(手前)
 威風堂々。牡馬クラシック不動の主役がいよいよ秋初戦を迎える。菊花賞トライアル「第74回神戸新聞杯」の追い切りが16日、東西トレセンで行われ、2冠馬ロブチェン(牡=杉山晴)が栗東CWコースで夏を越しての成長を感じさせる文句なしの動きを披露。3冠制覇が懸かる菊花賞(10月25日、京都)へ、弾みをつける構えだ。

 「男子三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」(優れた人は3日もたてば見違えるほど成長しているもの)というが、競走馬の成長過程は人間の想像を大きく超える。春に皐月賞&ダービーを制したロブチェンだ。最終追いに目をむいた。

 元騎手の花田助手を背にしてコースに姿を現した2冠馬。前を走るキャピタルサックス(5歳3勝クラス)とは4〜5馬身の開きがあった。急追し、前を捉えに動く。直線、外に併せてからは持ち前の地をはう低いフォームで半馬身先着。ゴーサインを出せば地の果てまで、かっ飛んでいきそうな手応えだった。花田助手は満足げだ。

 「いつも通りCWコースで半マイルから。テーマは折り合いと反応の確認でした。道中、我慢が利いた走りで、課題の反応も確かめられた。休み明けは気にならないし、まだ良くなる余地を残す中で、しっかり動けた。この馬の成長を感じることができました」

 4F53秒0〜1F11秒5。一見、平凡に映る時計の中に状態の良さと成長を確認できた。春より明らかに鋭く、格段にパワフル。文句なしの内容で春に2冠を制した不動の王者がさらなる成長と進化を遂げている。担当の房野助手も愛馬の成長に目を細める。

 「今朝は引いた弓を放す感じ。普段の調教では引いて我慢させているので、ちょっと解放した感じ。他の馬も良くなっていると思うけど、ロブチェンも良くなっていますよ」

 皐月賞を1分56秒5という驚異的なコースレコードで駆け抜け、ダービーは一転、控える競馬で叩き合いを制した。スピードと自在性が武器に思えるが房野助手いわく“この馬はスタミナの馬”だと断言する。

 「ダービーは外枠の分、あの競馬に。理想は好位から。強みを生かすなら、前めでペースを落とさず、押し切る競馬がいい」

 父ワールドプレミアは19年の菊花賞馬。芝3000メートルの舞台が最もポテンシャルを発揮できる舞台だとしたら空恐ろしい。20年コントレイル以来、史上9頭目の3冠制覇へ。視界を遮る馬はいない。前哨戦から格の違いを見せつける。
(C)スポーツニッポン