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ジャックルマロワ賞公式会見「はるか遠方からお越しいただいた皆さまに心より感謝」フランスギャロ副理事長

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14日のジャックルマロワ賞公式会見に臨んだ(左から)田中博康師、武井亮師、アガ・カーン・スタッズのレーシングマネジャーを務めるネモネ・ルース氏、フランスギャロのアンリ・プーレ副理事長、武豊(C)France Galop
 16日にフランスのドーヴィル競馬場で発走を迎えるジャックルマロワ賞(G1、芝直線1600メートル)を前に14日、現地でフランスギャロ主催の公式会見が開かれた。

 会見にはフランスギャロのアンリ・プーレ副理事長をはじめ、スポンサーのアガ・カーン・スタッズを代表してネモネ・ルース氏、フランス場外馬券発売公社アジア地域担当マネジャーのメリッサ・レイモン氏ら主催・関係者が出席。さらに、日本から遠征したシックスペンス陣営(田中博師・武豊騎手)、シュトラウス陣営(武井亮師)が出席し、レースに向けた意気込みを熱く語った。

 会見の冒頭、プーレ副理事長は直線1600メートルというドーヴィル特有の舞台設定や同時期に開催される世界的なセリ「アルカナ・イヤリングセール」に触れ、レースの圧倒的なブランド力を誇示した。

 「今年は日本から2頭の出走馬を迎えることで、このレースの国際的な影響力はより一層、強固なものとなりました。はるか遠方からお越しいただいた馬主、調教師、騎手、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます」

 さらにプーレ氏はJRAとの長年にわたる緊密な関係性に言及。両国の競馬界が築いてきた友好の歴史を称えた。

 続いてマイクを握ったレイモン氏はビジネス的側面から日仏の絆の深さを数字で裏付けた。「日本は世界最大の馬券市場です。昨年はフランスの3レースが日本向けに発売され、90億円以上の売り上げを記録しました。そして今回、発売対象レースが3レースから16レースへと大幅に拡大されたことは私たちの戦略的パートナーシップを象徴する相互信頼の証です」

 昨年から始まったジャックルマロワ賞ミーティングにおけるパートナーシップの一環として、アガ・カーン・スタッズのルース氏も登壇した。

 ルース氏は同スタッズの勝負服を背負ったカランダガンが昨年ジャパンCを制した記憶に触れ「G1で競い合うために、これほどの長距離を馬とともに移動させる挑戦がいかに大変なことか、私たちはよく理解しています。両馬の健闘を心から祈り、持てる力を最大限に発揮できることを願っています」と日本陣営を手厚く歓迎した。

 なお、アガ・カーン・スタッズからは今年の仏2000ギニーを制した3歳牡馬ライフがジャックルマロワ賞に参戦。「現在は非常に良好な状態で、素晴らしい走りを見せてくれるはずです」と力強く送り出した。

 シックスペンスを管理する田中博師は「輸送は非常に順調でした。木曜にドーヴィルの直線コースで追い切りを行うことができ、全てが極めてスムーズに進んでいます。時折、少し体が硬く見えることがあるけど動きは非常に良かったです。初の直線競馬になるけど問題はないと考えています」と期待を寄せた。

 シュトラウスを管理する武井師は「シュトラウスにとって今回は4度目の海外遠征ですが、シックスペンスと一緒に移動できたことが大きな助けになりました。彼は単独での移動が苦手だからです。木曜に追い切りを行いました。芝コースは天候条件から予想されたほど硬くなく、馬場自体も非常に良かったと思います」と当日を見据えた。

 ジャックルマロワ賞の歴史を語る上で欠かせないのが、日本調教馬のパイオニアである98年覇者タイキシャトル、そしてレジェンド武豊の存在だ。

 ドーヴィルは武豊にとって欧州で初めて勝利を挙げた記念すべき地。98年にはシーキングザパールとのコンビでモーリスドゲスト賞を制すなど数々の歴史的瞬間をこの地で刻んだ。

 武豊は「初めてドーヴィルに来たのは36年前のことです。田中博康師と私がともに騎手だった頃、一緒にドーヴィルで乗る機会があり、この場所の知識があったので彼を少しサポートしました。その滞在中に親交を深め、夕食に誘ったことを覚えています。それがいい結果をもたらしたようです。なぜなら、日曜に私は彼の管理馬に乗りますから(笑い)」と会見の場を和ませた。

 また、田中博師はドーヴィルの街の美しさや建築、風景、レストランの質の高さを絶賛。「本当に素晴らしいリゾート地ですね」と魅力を語った。

 タイキシャトルの挑戦によって、日本のファンにも広く、その高い格調が知れ渡ったジャックルマロワ賞。四半世紀以上の時を経て、再び日本から精鋭2頭が送り込まれ、フランスの空の下で歴史の新たな1ページを刻もうとしている。発走は現地時間16日午後3時50分(日本時間午後10時50分)。欧州、そして日本の熱き思いを乗せたゲートが、まもなく開く。
(C)スポーツニッポン