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日々トレセンや競馬場など現場で取材を続ける記者がテーマを考え、自由に書く東西リレーコラム「書く書くしかじか」。今週は栗東取材班の坂田高浩(41)が担当する。札幌記念にゼンダンハヤブサを送り出す橋田宜長師(37)を取材。今年3月に開業して早くも重賞2勝。活躍の要因、目指すべき厩舎像などについて迫った。
今年3月の開業から5カ月余り。開業19日目の愛知杯で12番人気アイサンサンで重賞初Vを飾ると、先月19日の小倉記念を10番人気ゼンダンハヤブサで制し、再びファンの度肝を抜いた。指揮官は「(定年となった)佐々木先生から2頭ともいい状態で引き継がせていただきました」と感謝しきり。「さまざまなことがかみ合い、うまくいきました」と謙虚にかみしめる。
ゼンダンハヤブサは前走が初の10F戦起用。それまではマイル中心に使われていた。「いろいろな人と話して距離を延ばそうと。コミュニケーションを取って適性を判断しました」と振り返り、今週の札幌記念参戦についても「小回りの2000メートルで結果を出してくれたので。サマー2000シリーズは念頭にあり、新潟よりはコースの形状が合うのかなと」と説明した。意見交換を重要視して、最善の選択を追求している。
厩舎のエンブレムは調教助手時代に所属した中竹厩舎と同じ四つ葉のマークだ。「中竹厩舎のマークは奇麗な四つ葉なんですけど、うちは葉っぱが3枚。1枚、空けているデザインにしました」と言う。「最初から完璧な四つ葉ではなく、最後の1枚はチームとしてお互いの長所を生かしながら、いい作業をして埋めていければ幸運もやってくるのかなと。厩舎づくりは自分一人じゃできないですから」と続けた。
祖父の俊三氏、父の満氏に続く父子3代でのJRA調教師となり「父に似て、知的好奇心は強い方だと思います」と自己分析する。満氏の厩舎所属時には17年秋華賞馬ディアドラの長期にわたる海外遠征に同行した。欧州を転戦する中で「ヨーロッパの馬になっているという感触がありました。調教を重ねるごとに馬場にフィットする感じがあって」と変化を感じていた。それに関連して21年英オークスでレース史上最大着差の16馬身差で圧勝したスノーフォールの走りが印象に残っているという。「エプソムのコースで馬場が悪かった中、ディープインパクト産駒が圧勝したのに驚きました。日本馬でもヨーロッパでトレーニングをすれば違うのかな、という感覚になりました」と回顧。「近くでその変化を感じられ、凄く財産になりました。ディアドラには頭が上がらないですね」と笑みがこぼれた。
先週6日にはディアドラを母に持つバーイード産駒の2歳牡馬ミシナフがゲート試験に合格した。自身が管理する喜びや責任感も相まって「(母とは)考えている時の顔が似ている気がします。あとは目の動かし方とか」と重ね合わせた。「他の馬もそうですけど、それぞれの馬の才能を引き出せる厩舎になりたいです。スタッフにも個性がありますので、うまく照らし合わせてコミュニケーションを取れればと思います」と理想の厩舎像を掲げた。チーム全体で管理馬の適性を見極めながら、素質開花に導いていく。
◇橋田 宜長(はしだ・よしたけ)1988年(昭63)10月4日生まれ、滋賀県出身の37歳。早大では国際政治を専攻。栗東の調教師だった父・満氏の下で15年から調教助手。ディアドラの海外7カ国転戦(19年春から20年秋)にも携わった。23年、父の定年引退による厩舎解散に伴って中竹厩舎へ。24年に調教師試験合格。今年3月に開業した。JRA通算93戦6勝、うち重賞2勝。
◇坂田 高浩(さかた・たかひろ)1984年(昭59)11月5日生まれ、三重県出身の41歳。07年入社で09年4月から16年3月まで中央競馬担当。その後6年半、写真映像部で経験を積み、22年10月から再び競馬担当に。
今年3月の開業から5カ月余り。開業19日目の愛知杯で12番人気アイサンサンで重賞初Vを飾ると、先月19日の小倉記念を10番人気ゼンダンハヤブサで制し、再びファンの度肝を抜いた。指揮官は「(定年となった)佐々木先生から2頭ともいい状態で引き継がせていただきました」と感謝しきり。「さまざまなことがかみ合い、うまくいきました」と謙虚にかみしめる。
ゼンダンハヤブサは前走が初の10F戦起用。それまではマイル中心に使われていた。「いろいろな人と話して距離を延ばそうと。コミュニケーションを取って適性を判断しました」と振り返り、今週の札幌記念参戦についても「小回りの2000メートルで結果を出してくれたので。サマー2000シリーズは念頭にあり、新潟よりはコースの形状が合うのかなと」と説明した。意見交換を重要視して、最善の選択を追求している。
厩舎のエンブレムは調教助手時代に所属した中竹厩舎と同じ四つ葉のマークだ。「中竹厩舎のマークは奇麗な四つ葉なんですけど、うちは葉っぱが3枚。1枚、空けているデザインにしました」と言う。「最初から完璧な四つ葉ではなく、最後の1枚はチームとしてお互いの長所を生かしながら、いい作業をして埋めていければ幸運もやってくるのかなと。厩舎づくりは自分一人じゃできないですから」と続けた。
祖父の俊三氏、父の満氏に続く父子3代でのJRA調教師となり「父に似て、知的好奇心は強い方だと思います」と自己分析する。満氏の厩舎所属時には17年秋華賞馬ディアドラの長期にわたる海外遠征に同行した。欧州を転戦する中で「ヨーロッパの馬になっているという感触がありました。調教を重ねるごとに馬場にフィットする感じがあって」と変化を感じていた。それに関連して21年英オークスでレース史上最大着差の16馬身差で圧勝したスノーフォールの走りが印象に残っているという。「エプソムのコースで馬場が悪かった中、ディープインパクト産駒が圧勝したのに驚きました。日本馬でもヨーロッパでトレーニングをすれば違うのかな、という感覚になりました」と回顧。「近くでその変化を感じられ、凄く財産になりました。ディアドラには頭が上がらないですね」と笑みがこぼれた。
先週6日にはディアドラを母に持つバーイード産駒の2歳牡馬ミシナフがゲート試験に合格した。自身が管理する喜びや責任感も相まって「(母とは)考えている時の顔が似ている気がします。あとは目の動かし方とか」と重ね合わせた。「他の馬もそうですけど、それぞれの馬の才能を引き出せる厩舎になりたいです。スタッフにも個性がありますので、うまく照らし合わせてコミュニケーションを取れればと思います」と理想の厩舎像を掲げた。チーム全体で管理馬の適性を見極めながら、素質開花に導いていく。
◇橋田 宜長(はしだ・よしたけ)1988年(昭63)10月4日生まれ、滋賀県出身の37歳。早大では国際政治を専攻。栗東の調教師だった父・満氏の下で15年から調教助手。ディアドラの海外7カ国転戦(19年春から20年秋)にも携わった。23年、父の定年引退による厩舎解散に伴って中竹厩舎へ。24年に調教師試験合格。今年3月に開業した。JRA通算93戦6勝、うち重賞2勝。
◇坂田 高浩(さかた・たかひろ)1984年(昭59)11月5日生まれ、三重県出身の41歳。07年入社で09年4月から16年3月まで中央競馬担当。その後6年半、写真映像部で経験を積み、22年10月から再び競馬担当に。
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