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【CBC賞】12番人気フロムダスク波乱V! 15年目・中井が36度目挑戦で涙の重賞初制覇

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フロムダスクでCBC賞を制し、ガッツポーズする中井(撮影・椎名 航)
 今年も荒れた。サマースプリントシリーズ第4戦「第62回CBC賞」が9日、中京競馬場で行われ、12番人気フロムダスクが好位から鮮やかに抜け出し、2馬身差V。初コンビを組んだ中井裕二(33)ともども、うれしい重賞初制覇となった。新潟の3歳ダート決戦「第18回レパードS」は6番人気チェリヴェントが先行勢を視界に入れながら直線、追い比べを制して頭差V。デビュー3年目の吉村誠之助(20)は3度目のJRA重賞制覇で、コントレイル産駒のダート重賞初制覇となった。

 鞍上の強気のリードに応えた。12番人気フロムダスクが海外を含め、5度目の挑戦で念願の重賞初制覇。初コンビを組んだ中井にとってもデビュー15年目、36度目の重賞挑戦でうれしい初タイトル獲得となった。中井は「勝たせていただいた時の喜びは一瞬ですが、それ以外はつらくて、しんどい日々が多かった。それでも下を見ず、上だけを向いて努力してきて良かったです」と涙を浮かべた。

 1枠2番から課題のスタートを決め、締まった流れで好位のインをキープ。経済コースを立ち回り、抜群の手応えで直線へ。坂を駆け上がり、鞍上の右ステッキに反応してトップギアに切り替えると、後続を2馬身突き放してゴールに飛び込んだ。「前走(鞍馬S5着)はアクシデント(前方で落馬)がありながら、しまいはいい脚で内容が良かった。スムーズに運べば勝てると信じて乗りました」とパートナーを称えた。

 中井はこれまで重賞で2着が最高着順。ローレルベローチェと挑んだ16年シルクロードSは忘れられない一戦だ。2勝クラスから淀短距離Sまで3連勝。タイトルに手が届きかけたが2着に敗れた。「気性が難しかったけど“俺を信じて乗ってくれ”と手綱越しに伝えてくれる存在でした。勝てなかったことが悔しいけど、あの経験を生かしています」。元相棒との思い出を糧にし、10年の時を経て、重賞Vにつながった。

 森秀厩舎は23年にジャスパークローネがCBC賞、北九州記念を連勝し、サマースプリントシリーズ優勝。それ以来のJRA重賞制覇となった。藤田晋氏の所有馬では22年ニュージーランドT(ジャングロ)以来、2度目の重賞制覇。不在の森秀師に代わって取材対応した清水助手は「今日はゲートを決めたことが全て。元々、能力が高く、それをようやく出せたかなと思います。ジョッキーも会心の騎乗をしてくれたし、全てがうまくいきました」と人馬を称えた。ジャスパークローネの他にもエヒトが22年七夕賞、23年小倉記念を制すなどサマーシリーズに強い森秀厩舎。「秋に向けて選択肢が増えました。馬の状態を見ながら決めたい」と今後を見据えた。6歳夏に素質が開花。スプリント戦線の台風の目になりそうだ。

 ◆フロムダスク 父ボルトドーロ 母フーリッシュコーズ(母の父ジャイアンツコーズウェイ)20年4月14日生まれ 牡6歳 栗東・森秀厩舎所属 馬主・藤田晋氏 生産者・米国のスプリングハウスファーム 戦績27戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億752万9000円 馬名の由来は夕方から。

 ◇中井 裕二(なかい・ゆうじ)1993年(平5)6月25日生まれ、京都府出身の33歳。12年3月3日に栗東・長浜博之厩舎所属でデビューし、中京8R(ニシノマナザシ)で初勝利。13年8月にフリー転向。競馬学校騎手課程の同期に長岡禎仁、原田和真、菱田裕二。JRA通算4160戦175勝。1メートル67・1、51キロ。血液型A。
(C)スポーツニッポン