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【競馬人生劇場・平松さとし】本日8月7日は立秋。暦の上では秋の始まりだが、語呂合わせで「鼻の日」でもあるらしい。
競馬の世界で「鼻」といえば、やはり接戦の鼻差決着が思い浮かぶ。今年ここまでを振り返ると、天皇賞・春で繰り広げられたクロワデュノールとヴェルテンベルクの激闘は、その代表格といえるだろう。
昨年のダービー馬で、この勝利で4つ目のG1タイトルを手にしたクロワデュノール。その王者を長い写真判定の末、鼻差まで追い詰めたヴェルテンベルクを管理していたのが、宮本博調教師だ。
「こちらが考えていた以上の成長力で、本当によく頑張ってくれました」
その後、ヴェルテンベルクは海を渡り、英国のG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSへ挑戦。結果、9着に終わると、宮本師は悔しさをにじませながらも、言った。
「スタミナがあるので、一発を期待したけど、世界の壁は厚かったです。でも、英国の伝統あるG1に管理馬を送り込めたのは、素晴らしい経験になりました」
さらに、こう続けた。
「周囲の人に恵まれて、なぜか昔から海外に縁があるんです」
その言葉通り、宮本師は海外挑戦との縁が深い。調教師になる前には、担当していたキョウトシチーとともに1998年のG1ドバイワールドCへ遠征。調教師となってからは、2018年にクリンチャーでG1凱旋門賞へ挑み、そして今回のヴェルテンベルクだ。いずれも世界最高峰と呼ぶにふさわしい大舞台に挑んだのである。
「残念ながら、どれも結果を残すことはできませんでした。でも、馬はいつも一生懸命に走ってくれますし、スタッフも全力で頑張ってくれています」
競馬は、日本で勝つことさえ容易ではない。その上で世界に挑み、世界の強豪と真っ向から戦うことには、結果だけでは測れない価値がある。積み重ねた経験は決して無駄にはならないはずだ。その一歩一歩が、いつの日か日本競馬の新たな歴史につながることを願わずにはいられない。 (フリーライター)
競馬の世界で「鼻」といえば、やはり接戦の鼻差決着が思い浮かぶ。今年ここまでを振り返ると、天皇賞・春で繰り広げられたクロワデュノールとヴェルテンベルクの激闘は、その代表格といえるだろう。
昨年のダービー馬で、この勝利で4つ目のG1タイトルを手にしたクロワデュノール。その王者を長い写真判定の末、鼻差まで追い詰めたヴェルテンベルクを管理していたのが、宮本博調教師だ。
「こちらが考えていた以上の成長力で、本当によく頑張ってくれました」
その後、ヴェルテンベルクは海を渡り、英国のG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSへ挑戦。結果、9着に終わると、宮本師は悔しさをにじませながらも、言った。
「スタミナがあるので、一発を期待したけど、世界の壁は厚かったです。でも、英国の伝統あるG1に管理馬を送り込めたのは、素晴らしい経験になりました」
さらに、こう続けた。
「周囲の人に恵まれて、なぜか昔から海外に縁があるんです」
その言葉通り、宮本師は海外挑戦との縁が深い。調教師になる前には、担当していたキョウトシチーとともに1998年のG1ドバイワールドCへ遠征。調教師となってからは、2018年にクリンチャーでG1凱旋門賞へ挑み、そして今回のヴェルテンベルクだ。いずれも世界最高峰と呼ぶにふさわしい大舞台に挑んだのである。
「残念ながら、どれも結果を残すことはできませんでした。でも、馬はいつも一生懸命に走ってくれますし、スタッフも全力で頑張ってくれています」
競馬は、日本で勝つことさえ容易ではない。その上で世界に挑み、世界の強豪と真っ向から戦うことには、結果だけでは測れない価値がある。積み重ねた経験は決して無駄にはならないはずだ。その一歩一歩が、いつの日か日本競馬の新たな歴史につながることを願わずにはいられない。 (フリーライター)
(C)スポーツニッポン