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26年クラシック開幕戦「第86回桜花賞」が12日、阪神競馬場で行われ、昨年12月の阪神JFから直行で臨んだ2歳女王スターアニスが2馬身半差の完勝。G1・2勝目を挙げ、桜の女王に輝いた。勝ちタイム1分31秒5は21年ソダシ(1分31秒1)に次ぐ歴代2位の記録。松山弘平(36)は20年デアリングタクト以来の2勝目。高野友和師(50)は21年から6年連続でのG1勝利で、クラシックは11年ダービーから19レース目(延べ20頭目)の挑戦でうれしい初勝利となった。
散り八分の桜が彩る仁川にスターアニスが再び、咲き誇った。混戦の下馬評を覆す完勝のゴール板。「絶対に負けられない戦い」と銘打って臨んだ松山は天高く左手を突き上げた。重圧からの解放。「ありがとう、アニたん」。首筋を優しく愛撫すると、自然と感謝の言葉が出た。
発走直前、人気の一角リリージョワが前扉から飛び出すアクシデント。発走時刻が8分遅れた。奇数番のスターアニスは一度ゲートに入ってから外に出され、再びゲートへ。それでも、高野厩舎流で平時からゲートの駐立を重ねて練習してきた女王は惑わない。スタート直後、今度は外の馬に寄られて人馬がバランスを崩す不利があった。「人間のことを理解してくれる馬。我慢してくれた」と松山。リズムを立て直すと中団でピタリと折り合い、直線に向いてからは独壇場。「追い出しを我慢する余裕があった。本当に強かった」。上がり3Fは最速タイの33秒7をマーク。熾烈(しれつ)な2着争いを尻目に2馬身半、突き抜けた。
引き揚げてきた愛馬に駆け寄った高野師は競馬と無縁の家庭で育った“元ファン”。桜花賞は6年連続9度目の挑戦でクラシック初制覇を果たした。「信じていたけどびっくり。あの桜花賞ですよ。重みがある。僕なんかが勝つとは…」。テレビのドキュメント番組で号泣するほどの熱血漢。「今朝もNHK『Dearにっぽん』の女子綱引き特集で泣いた。(勝つと)涙が出るんやろうなと考えていたけど、ゴールの瞬間、意外と冷静な自分が残念だった」と笑う。想定していた涙の代わりに、極上の笑顔で喜びを表現した。
次走は牝馬2冠が懸かるオークス(5月24日、東京)か、適性が間違いないNHKマイルC(5月10日、東京)で性別を超えたマイル王を目指すのか。距離適性について、鞍上は「落ち着きや精神面は(延びても)大丈夫。あとは血統面もあるので」と語る。トレーナーは「普段もそうだが性格がいいので、競馬でもエキサイトしっぱなしで終わることがない。性格、調教の感触、これまでのパフォーマンスを勘案するともう少し延びてもやれそう」と解析する。
コロナ禍の競馬界を3冠牝馬デアリングタクトとともに照らした松山は、当時の桜花賞にはいなかった観衆の前で堂々と1本指を天に掲げた。まず1冠。「まだまだ活躍できる馬。ますます楽しみ」。アニスのスター街道は桜の花道も通過点、まだ道半ばだ。
◆スターアニス 父ドレフォン 母エピセアローム(母の父ダイワメジャー) 23年2月4日生まれ 牝3歳 栗東・高野厩舎所属 馬主・吉田勝己氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績5戦3勝(重賞2勝目) 総獲得賞金2億5302万7000円 馬名の由来は中国原産の香辛料、八角。
散り八分の桜が彩る仁川にスターアニスが再び、咲き誇った。混戦の下馬評を覆す完勝のゴール板。「絶対に負けられない戦い」と銘打って臨んだ松山は天高く左手を突き上げた。重圧からの解放。「ありがとう、アニたん」。首筋を優しく愛撫すると、自然と感謝の言葉が出た。
発走直前、人気の一角リリージョワが前扉から飛び出すアクシデント。発走時刻が8分遅れた。奇数番のスターアニスは一度ゲートに入ってから外に出され、再びゲートへ。それでも、高野厩舎流で平時からゲートの駐立を重ねて練習してきた女王は惑わない。スタート直後、今度は外の馬に寄られて人馬がバランスを崩す不利があった。「人間のことを理解してくれる馬。我慢してくれた」と松山。リズムを立て直すと中団でピタリと折り合い、直線に向いてからは独壇場。「追い出しを我慢する余裕があった。本当に強かった」。上がり3Fは最速タイの33秒7をマーク。熾烈(しれつ)な2着争いを尻目に2馬身半、突き抜けた。
引き揚げてきた愛馬に駆け寄った高野師は競馬と無縁の家庭で育った“元ファン”。桜花賞は6年連続9度目の挑戦でクラシック初制覇を果たした。「信じていたけどびっくり。あの桜花賞ですよ。重みがある。僕なんかが勝つとは…」。テレビのドキュメント番組で号泣するほどの熱血漢。「今朝もNHK『Dearにっぽん』の女子綱引き特集で泣いた。(勝つと)涙が出るんやろうなと考えていたけど、ゴールの瞬間、意外と冷静な自分が残念だった」と笑う。想定していた涙の代わりに、極上の笑顔で喜びを表現した。
次走は牝馬2冠が懸かるオークス(5月24日、東京)か、適性が間違いないNHKマイルC(5月10日、東京)で性別を超えたマイル王を目指すのか。距離適性について、鞍上は「落ち着きや精神面は(延びても)大丈夫。あとは血統面もあるので」と語る。トレーナーは「普段もそうだが性格がいいので、競馬でもエキサイトしっぱなしで終わることがない。性格、調教の感触、これまでのパフォーマンスを勘案するともう少し延びてもやれそう」と解析する。
コロナ禍の競馬界を3冠牝馬デアリングタクトとともに照らした松山は、当時の桜花賞にはいなかった観衆の前で堂々と1本指を天に掲げた。まず1冠。「まだまだ活躍できる馬。ますます楽しみ」。アニスのスター街道は桜の花道も通過点、まだ道半ばだ。
◆スターアニス 父ドレフォン 母エピセアローム(母の父ダイワメジャー) 23年2月4日生まれ 牝3歳 栗東・高野厩舎所属 馬主・吉田勝己氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績5戦3勝(重賞2勝目) 総獲得賞金2億5302万7000円 馬名の由来は中国原産の香辛料、八角。
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