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日々トレセンや競馬場で取材を続ける記者がテーマを考え、自由に書く東西リレーコラム「書く書くしかじか」。今週は東京本社の鈴木悠貴(34)が担当する。テーマは「初障害馬」。美浦の障害ジョッキーを取材し、馬券的中のヒントを探った。
障害戦において最も難しいのが初障害馬の取捨選択だろう。買う、買わないの指標として、よく挙げられるのが障害試験のタイム。ただ、G1・4勝の名手・五十嵐は「時計の速い、遅いは参考にはならない」と説明する。
「試験でタイムを出す必要はない。合格できればいいわけだから、速い遅いは関係ないかな。単走か併せ馬か、引っかかる馬かズブい馬かで、時計はだいぶ変わってくるしね。しかも、僕は馬に負担がかからないように乗っているので、速くなることは少ないはずだよ」。大江原も「試験は丁寧に跳ばすことを目的としている。なのでタイムは気にしなくていい」と同意した。
では、何を頼りに初障害馬を評価すればいいのか。五十嵐は「騎手のコメントだったり、騎手の初障害成績かな」と即答。続けて「障害に向きそうな馬を探してもいい。例えば、操縦性の高い馬。真っすぐ走れたり、口向きが良かったり…。そういう馬の方が飛越などの練習をしやすいし、レースを組み立てやすい」と見解を述べた。
昨年、春秋J・G1制覇を果たした草野は血統的な側面から障害に合う馬を探る。「キタサンブラック産駒やキズナ産駒は結果が出ているけど、多分“気持ちの強さ”があるからだと思う。サトノダイヤモンド産駒も同じ。切れないけど止まらない。体が大きくて淡々と走れてスタミナがある」。実際、サトノダイヤモンド産駒は【7・5・3・20】(勝率20・0%、連対率34・3%、複勝率42・9%)と抜群の成績。単勝回収率161%、複勝回収率193%と妙味もたっぷりだ。
狙った初障害馬が凡走しても肩を落とす必要はない。初戦大敗馬が2、3戦目でガラリ一変、なんてことが多々あるのが障害戦。五十嵐は「人間と同じ。初めて行く場所は周りをキョロキョロしながら歩くでしょ。でも2、3回目になったら、ある程度のことが分かって普通に歩けるようになる。馬も慣れたら跳びが変わってくる」と例を交えてその要因を説明。チェックした馬を追い続けることこそが馬券的中につながる。
なかなかとっつきにくい障害戦だが、初障害馬の扱いさえ分かれば単純明快。ぜひ敬遠せず参加して、高配をつかんでほしい。
◇鈴木 悠貴(すずき・ゆうき)1991年(平3)4月17日生まれ、埼玉県出身の34歳。千葉大法経学部を卒業後、14年にスポニチ入社。23年1月から競馬担当。
障害戦において最も難しいのが初障害馬の取捨選択だろう。買う、買わないの指標として、よく挙げられるのが障害試験のタイム。ただ、G1・4勝の名手・五十嵐は「時計の速い、遅いは参考にはならない」と説明する。
「試験でタイムを出す必要はない。合格できればいいわけだから、速い遅いは関係ないかな。単走か併せ馬か、引っかかる馬かズブい馬かで、時計はだいぶ変わってくるしね。しかも、僕は馬に負担がかからないように乗っているので、速くなることは少ないはずだよ」。大江原も「試験は丁寧に跳ばすことを目的としている。なのでタイムは気にしなくていい」と同意した。
では、何を頼りに初障害馬を評価すればいいのか。五十嵐は「騎手のコメントだったり、騎手の初障害成績かな」と即答。続けて「障害に向きそうな馬を探してもいい。例えば、操縦性の高い馬。真っすぐ走れたり、口向きが良かったり…。そういう馬の方が飛越などの練習をしやすいし、レースを組み立てやすい」と見解を述べた。
昨年、春秋J・G1制覇を果たした草野は血統的な側面から障害に合う馬を探る。「キタサンブラック産駒やキズナ産駒は結果が出ているけど、多分“気持ちの強さ”があるからだと思う。サトノダイヤモンド産駒も同じ。切れないけど止まらない。体が大きくて淡々と走れてスタミナがある」。実際、サトノダイヤモンド産駒は【7・5・3・20】(勝率20・0%、連対率34・3%、複勝率42・9%)と抜群の成績。単勝回収率161%、複勝回収率193%と妙味もたっぷりだ。
狙った初障害馬が凡走しても肩を落とす必要はない。初戦大敗馬が2、3戦目でガラリ一変、なんてことが多々あるのが障害戦。五十嵐は「人間と同じ。初めて行く場所は周りをキョロキョロしながら歩くでしょ。でも2、3回目になったら、ある程度のことが分かって普通に歩けるようになる。馬も慣れたら跳びが変わってくる」と例を交えてその要因を説明。チェックした馬を追い続けることこそが馬券的中につながる。
なかなかとっつきにくい障害戦だが、初障害馬の扱いさえ分かれば単純明快。ぜひ敬遠せず参加して、高配をつかんでほしい。
◇鈴木 悠貴(すずき・ゆうき)1991年(平3)4月17日生まれ、埼玉県出身の34歳。千葉大法経学部を卒業後、14年にスポニチ入社。23年1月から競馬担当。
(C)スポーツニッポン