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浜中俊騎手 幾度のケガ乗り越えた“不屈の男” 16年シルクロードSでも派手な復活劇

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16年、ダンスディレクターでシルクロードSを制した浜中(左)
 【競馬人生劇場・平松さとし】昨年11月22日。京都競馬で落馬した浜中俊騎手は、左肩、左手首、左足親指を骨折する重傷を負い、急きょ手術を受けた。

 当然ながら長期休養を余儀なくされ、年末年始にその姿がターフに戻ることはなかった。

 戦列に復帰したのは1月17日。約2カ月ぶりに戻ってくると、翌週24日に復帰後初勝利。さらに同日の京都メインレース・睦月Sでは、12番人気のレイベリングを先頭でゴールへ導き、単勝1万650円の大穴を演出。翌25日にも1勝を積み重ね、あっという間に今年の勝ち鞍を3とした。

 12年には全国リーディングの座に輝いた名手だが、今年でデビュー20年目。過去にもたびたび大ケガに見舞われてきた。

 16年1月には、こんな出来事があった。中京競馬場で騎乗した3歳未勝利馬が、3〜4コーナーを曲がり切らずに外ラチまで飛んでいったのだ。

 「外ラチが迫ってくるのがスローモーションのように見えた」と振り返る浜中騎手は、そのままラチに激突し、落馬した。

 「肩を打撲して、その後の騎乗予定は全て乗り替わりになりました」

 ところが翌週には元気に騎乗を再開。メインレースのシルクロードS(G3)ではダンスディレクターに騎乗して優勝し、派手な復活劇を演じた。

 しかし、さらにその翌週。東京競馬場で騎乗中、今度は内ラチに激突して落馬し、3カ月以上の休養を余儀なくされてしまった。

 「スペースのないところに飛び込んだ自分の責任で、馬や関係者、ファンの皆さんにも迷惑をかけてしまいました」

 当時そう語った浜中騎手だが、昨年は制裁も少なく、初のフェアプレー賞を受賞。そして先週、見事に戦列に復帰したことは、冒頭に記した通りである。

 さて、今週末の京都競馬場では、そのシルクロードSが行われる。今年はどんなドラマが待っているのか。当日、浜中騎手は小倉競馬に参戦予定だが、まずは何事もなく、無事に騎乗してほしいものである。(フリーライター)
(C)スポーツニッポン