ニュース詳細

ニュース一覧

04年桜花賞馬ダンスインザムード死す…25歳「凜としたオーラを崩さぬまま天寿を全うしたと思います」

  • facebook
  • twitter
  • hatena blog
  • line
武豊とのコンビで04年桜花賞を制したダンスインザムード(撮影・石田 聡)
 JRAは19日、04年桜花賞馬ダンスインザムード(牝、父サンデーサイレンス)がこの日、けい養先の社台ファーム(北海道千歳市)で息を引き取ったと発表した。25歳だった。

 ダンスパートナー、ダンスインザダークといったG1馬の全妹にあたり、03年12月20日に美浦・藤沢和厩舎所属でデビューした。新馬戦から翌年の若竹賞、フラワーCをステップに無敗4連勝で桜花賞制覇。オークス4着から米遠征のアメリカンオークス2着を挟み、秋華賞4着と牝馬3冠皆勤を果たし、古馬になってからは06年に創設元年のヴィクトリアマイルで初代女王に輝いた。同年夏に再び海を渡り、キャッシュコールマイルで米G3制覇を飾り、12月の香港マイル12着を最後に引退。生まれ故郷の社台ファームで繁殖入りした。通算25戦6勝、獲得賞金は6億201万8700円。19年の繁殖引退までに11頭の子を産み、カイザーバル、ダンスディライトがオープン入りした。

 社台ファーム事務局のスタッフは「1月19日未明にダンスインザムードが永眠いたしました。25歳でした。ムードの戦績を振り返りますと25戦6勝のうちには藤沢和雄師のクラシック初制覇、岡部幸雄騎手の長期休養明け初勝利、北村宏司騎手のG1初制覇など不思議と初が多い競走馬生活でした。3歳時には桜花賞制覇からオークス4着、そしてアメリカンオークスへ。秋の秋華賞出走、暮れには香港カップに出走と非常にタフなローテーションを走り切りました。4歳時にはやや成績不振なところもありましたが、天皇賞・秋で3着と復調し、5歳時の第1回ヴィクトリアマイル優勝、そしてキャッシュコールマイル優勝へとつながりました。06年12月の香港マイルを最後に引退し、牧場に戻ってきたダンスインザムードはまるで女王様のようで、おいそれとは近寄れない雰囲気の馬でした。実際よくかみついてきましたし、人懐こいタイプでもありませんでした。しかし馬房では決まった場所しか汚さない、奇麗好きな一面もあり、その佇まいこそが女王だと思える馬でした。11頭の子を育て、19年に繁殖を引退し、今日までのんびりと悠々自適の生活を送っていました。晩年は少し性格も穏やかだったと思いますが放牧地に写真を撮りに行っても顔を上げたり、近付いてきたりはせず、マイペースに草を食(は)んでいるのがダンスインザムードらしいといつも思っていました」と在りし日の姿に思いをはせた。

 「25歳という年齢はまだ少し早いな、という印象ですが生まれた時から同期の仲間と一線を画し、その凜(りん)としたオーラを崩さぬまま天寿を全うしたと思います。血統、実績、人気、三拍子そろった名牝で、広がった血脈がこの先もずっと続いていくことを願ってやみません。多くのファンに愛されたと思います。応援、どうもありがとうございました」と感謝の思いを伝えた。
(C)スポーツニッポン