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フォーエバーヤングに続き歴史の扉を開ける馬が出てくるか

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感慨深い勝利となったBCクラシックのフォーエバーヤング(撮影・平松 さとし)
 【競馬人生劇場・平松さとし】明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 さて、2026年最初の当コラムでは、昨年の出来事を簡単に振り返ってみたいと思います。

 “メイショウさん”の愛称で多くの関係者やファンに親しまれた松本好雄オーナーの訃報、そして23年の牝馬3冠リバティアイランドが遠征先の香港で予後不良となるなど、胸を締めつけられるニュースがあった。一方で、横山典弘騎手が黄綬褒章を受章し、前川恭子調教師がJRA史上初の女性調教師として厩舎を開業するなど、明るい話題もあった。

 また、ジャパンC(G1)ではフランス調教馬カランダガンが優勝し、05年のアルカセット以来となる外国調教馬による勝利。対照的に、日本馬が海外の舞台で躍動するシーンも数多く見られた。

 中でも、最も強く印象に残ったのはブリーダーズカップ(以下BC)だ。ご存じのとおり、そのメインレースであるBCクラシック(G1)を、日本馬フォーエバーヤングが見事に制したのだ。

 「ホースマンとして目標の一つだったBCクラシックを勝つことができて、本当にうれしいです」

 管理する矢作芳人調教師は、舞台となったアメリカ・デルマー競馬場で、優勝直後にそう語った。

 第1回BCが開催されたのは1984年。当時19歳だった私は、競馬ファンとしてそのニュースに胸を躍らせた。サンデーサイレンスやシガーといった名馬が名を刻んできたBCクラシックに、日本調教馬が初めて挑戦したのは96年のタイキブリザード。13着に大敗して以降、カジノドライヴやエスポワールシチーなど、延べ10頭の挑戦がはね返されてきた。その巨大で分厚い壁を、昨年ついにフォーエバーヤングが打ち破った。それも現地でも有力視されての堂々たる勝利。海外競馬を見続けてきた身として、これほど感慨深い瞬間はなかった。

 さて、今年はどのようなドラマが待っているだろう。新たな歴史の扉が再び開く瞬間を思い描き、胸を高鳴らせて見守っていきたい。 (フリーライター)
(C)スポーツニッポン