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【有馬記念】内側に多少の傷みもフラットな馬場

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 【スポニチ本紙小林デスクが中山コースを歩いてみた】今年もグランプリ直前に中山芝コースを歩いてきた。25日午後2時30分、郡司カメラマンと共に足を踏み入れた。前日に雨、昨年とは違って長靴を履くことになった。中山競馬場馬場造園課の山室州平課長が案内してくれた。

 気になるのは馬場の状態だ。中山は9月にスプリンターズSを終えると、2カ月間休催に入る。今秋は雨量が少なかった。「その期間は洋芝の種をまいて、養生しました。適度に日も照りましたし、ずっと天気が良ければ散水して調整もできます。この中間は天候にも恵まれ、うまくいきました」と振り返った。

 昨年も思ったが、気温の上がらないこの時季を思えば芝の状態はいい。先週日曜は道悪だった。「雨のタイミングで競馬がありましたし、昨年よりいいとは言えないですね。3、4角の内柵沿いと正面の内側には傷みがあります。そこを除けば、開催が進んでいる割には大きな傷みはないです」。勝負どころの3〜4角は内外で差があるように思えたが、直線は内が厳しいとは感じなかった。追い比べは馬場の有利不利なく、楽しめそうだ。

 日曜は晴れ予報が出ている。山室課長は「一時は雨の予報もありましたし、週間天気予報に一喜一憂していました。何とかいい天気で本番を迎えられれば」と良馬場を願った。(小林 篤尚)

 ○…有馬記念スタート地点の裏側に馬頭観音があるのをご存じか。ちょうど3角の裏手でパトロールタワーのそば。中山競馬場の敷地外にある。馬場造園課の山室課長は「馬頭観音はパドックにもありますが、開催前にはここにも来ます。浅草寺からお坊さんに来ていただいて、皆でお祈りをします。有馬記念が無事に行われることを、ここから見守ってくれているのでは」と思いをはせた。なお、敷地外なので訪ねる際は徒歩でお願いします。
(C)スポーツニッポン