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【阪神C】ルガル復活! 1分19秒0のコースレコードで鼻差V 鮫島駿「勝負根性はさすがG1馬」

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<阪神11R・阪神C>ナムラクレア(奥)との接戦を制しレコードVのルガル(撮影・平嶋 理子)
 内か、外か。大激戦のゴール前は唯一のG1馬ルガルと1番人気ナムラクレアが同時にゴールへ飛び込んだ。写真判定の末、わずか鼻差で前者に軍配。勝ち時計1分19秒0は21年阪急杯でレシステンシアが記録した従来のコースレコードを0秒2更新し、復活Vを飾った。23年4月以来の再コンビだった鮫島駿は「馬の勝負根性はさすがG1馬。去年(9月スプリンターズSで)G1を勝ってから結果が出ていなかったけど、しっかり立て直して、G1馬らしい走りを見せてくれた」とさわやかに語った。

 出走馬16頭で最も速いスタート。内の出方を見ながら好位4番手で進めた。鞍上は「スタートで空回ることがあるので先生(杉山晴師)からも、そこは十分に気をつけてと。出遅れたレースと、うまく出たレースを何度も見返して、自分なりの正解は出ていました」と振り返る。武豊騎乗のジューンブレアが前半3F33秒0と速いラップを刻み、地力が問われる展開。直線でいったんはナムラクレアに先頭を譲ったが、最後は負けん気の強さでグイッと差し返した。「ハイペースだったけど、リズム良く運べました。(最後は)追い負けないように頑張った」と安堵(あんど)の笑み。

 この日、杉山晴師はホープフルS(ロブチェン)、阪神Cを含む3勝。今年、キャリアハイのJRA60勝で23年以来、2度目の調教師リーディングを確定させた。杉山晴師は「テン良し、中良し、しまい良し。(馬と鞍上を)褒めてあげたい。来年のことは馬主さんと相談します」と喜んだ。昨年スプリンターズS以降、勝ち星から遠ざかっていたが終わり良ければ全て良し。最高の形で25年を締めくくった。

 ◆ルガル 父ドゥラメンテ 母アタブ(母の父ニューアプローチ)20年3月7日生まれ 牡5歳 栗東・杉山晴厩舎所属 馬主・江馬由将氏 生産者・北海道浦河町の三嶋牧場 戦績19戦5勝(うち海外2戦0勝、重賞3勝目) 総獲得賞金3億9477万8300円 馬名の由来はシュメール語で王。
(C)スポーツニッポン