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【チャンピオンズC】ダブルハートボンド写真判定V!中京騒然…牝馬10年ぶり史上2頭目快挙 坂井3連覇

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<中京競馬 11R・チャンピオンズカップ>ゴール板前の激戦。ハナ差の接戦を制し勝利した坂井騎乗のダブルハートボンド(手前)と奥が2着のウィルソンテソーロ(撮影・椎名 航)
 ◇第26回チャンピオンズカップ(2025年12月7日 中京競馬場)

 3歳から9歳と幅広い世代のダート活躍馬が顔をそろえたG1「チャンピオンズC」は単勝2番人気のダブルハートボンドが写真判定の大激戦を制しG1初制覇を飾った。鞍上の坂井瑠星は昨年のレモンポップに続く同レース3連覇。牝馬の優勝は15年サンビスタ以来10年ぶり2頭目の快挙となった。ハナ差で3番人気のウィルソンテソーロが3年連続となる2着、3着には7番人気のラムジェットが入った。

 シックスペンスとウィリアムバローズのハナ争いに場内が騒然となる中、シックスペンスがレースを引っ張る形に。最後の直線で抜け出したダブルハートボンドと内から伸びて来たウィルソンテソーロの一騎打ちとなり、並んでゴール板を駆け抜けた。3着から5着までが確定する中、優勝争いの2頭は写真判定に。そして着順掲示板の一番上に「2」が灯ると、鞍上の坂井は右腕を突き上げ、どよめくスタンドの歓声に応えた。

 坂井はレース後「本当に素晴らしい馬。厳しいレースだったが、G1で勝つことができてうれしい」と愛馬を称えた。

 ダブルハートボンドは父キズナ、母パーシステントリー(母の父スモークグラッケン)の血統で通算8戦7勝。騎乗した坂井はJRA・G1通算7勝目、大久保龍志師は同4勝目を挙げた。

 ▼チャンピオンズC ダート国際競走を創設する機運が高まり、2000年に「ジャパンカップダート」が創設された。14年の第15回からチャンピオンズカップと名前を替えて、以降は中京ダート1800メートルで行われるG1として定着している。26年からは1着賞金1億5000万円と現行より3000万円増額される。
(C)スポーツニッポン