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【阪神JF 展望】3連勝を期すアランカール 母はオークス馬シンハライト

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アランカール(左)
 次週14日は阪神競馬場で「第77回阪神ジュベナイルフィリーズ」(G1、芝1600メートル)が行われる。2歳女王決定戦ではあるが、今年はアルテミスSを勝ったフィロステファニが浅屈腱炎を発症し現役引退を強いられ、ファンタジーSを制したフェスティバルヒルは左第1指骨剥離骨折で休養へ。重賞ウイナー不在のメンバー構成。フルゲート18頭に対し、大挙26頭が登録。賞金的に出走を確定させている馬が11頭。残り7席を賞金400万円の1勝馬で争う。

 主役は新馬、オープンの野路菊Sを連勝したアランカールだ。牝馬限定のデビュー戦(福島芝1800メートル)が4馬身差、続く今回と同舞台の野路菊Sが3馬身半差。中11週のローテで、ここ一本に狙いを絞った。勝ちっぷりも強烈だが、母が16年オークス馬シンハライトという血統的な背景も戴冠を後押しする。

 ライバルはタイセイボーグが筆頭。積み上げた4戦のキャリアが強みになる。夏に新潟2歳S2着。3着だった前走アルテミスSはメンバー最速の脚(3F33秒7)を駆使した。しまいは確実に伸びてくる。

 スターアニスは芝1400メートルの前走中京2歳Sで鋭く追い上げ、首差2着。1分19秒4の走破時計も優秀だった。さらに1F距離は延びるが融通は利きそう。高速決着は望むところだ。

 未勝利、赤松賞を連勝したヒズマスターピース、同じく未勝利、りんどう賞と連勝中のラスティングスノー、新馬戦から白菊賞とデビュー2連勝のマーゴットラヴミーも中1週になるが楽しみな存在。抽選組を含め、百花繚乱(りょうらん)の頂上決戦だ。
(C)スポーツニッポン