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ジャパンCダート時代を含めても、牝馬の優勝は1度しかない、強烈なパワーを要求される一戦。その、たった1度の牝馬による制覇を成し遂げたのがサンビスタだ。
地方交流重賞が主戦場だった。そして、勝つのは牝馬限定戦。6歳を迎えたこの年も2月にフェブラリーSを走って7着だった後は、6戦全て地方の競馬場へ。このチャンピオンズCは敷居が高いとみられたか、12番人気に過ぎなかった。
その牝馬が強い勝ちっぷりを見せる。道中は7番手あたりの内ラチ沿いで脚をため、直線ではいい手応えのまま、ジリジリと外へ。進路を確保すると真一文字に伸び、力強く抜け出した。
「とてもうれしい。気持ち良かった。本当によく頑張ってくれた」。ミルコ・デムーロが馬をねぎらった。レース前々日の金曜日、初めてゲート練習とキャンターにまたがり、好感触を得た。「とてもいい馬だな、と思った。状態も良さそうだった。心の中で、勝ちたいと思った」
勝つ気満々のミルコに、角居勝彦師(引退)はパドックで意外な言葉をかけたという。「これまで牝馬は4着までしか来ていないレースだよ、って先生が言うんだ。でも、僕は勝ちたいと思ったよ」。角居師は、力むミルコの気持ちをほぐそうとしたのかもしれない。意外なやりとりが大一番の前にあったのだ。
「牝馬はフケ(発情)があったりして、体調を安定させるのが難しいけど、この馬には競馬への前向きな気持ちがあるからね。つくることに関しての難しさはないんだ。直線では久々に絶叫したね」(角居師)
当時の角居厩舎といえば、どの馬も人気に推されていた時期。決して年齢的衰えを見せていなかったサンビスタが12番人気というのも今、思えば人気がなさすぎる。角居師が絶叫した気持ちも分かる気がする。
牝馬ウオッカで牡馬相手にダービーを制し、競馬の歴史を塗り替えた角居厩舎だが、この牝馬サンビスタによるチャンピオンズC制覇も偉業といっていいだろう。サンビスタの後、このレースにおいて馬券絡みを果たした牝馬はいない。
地方交流重賞が主戦場だった。そして、勝つのは牝馬限定戦。6歳を迎えたこの年も2月にフェブラリーSを走って7着だった後は、6戦全て地方の競馬場へ。このチャンピオンズCは敷居が高いとみられたか、12番人気に過ぎなかった。
その牝馬が強い勝ちっぷりを見せる。道中は7番手あたりの内ラチ沿いで脚をため、直線ではいい手応えのまま、ジリジリと外へ。進路を確保すると真一文字に伸び、力強く抜け出した。
「とてもうれしい。気持ち良かった。本当によく頑張ってくれた」。ミルコ・デムーロが馬をねぎらった。レース前々日の金曜日、初めてゲート練習とキャンターにまたがり、好感触を得た。「とてもいい馬だな、と思った。状態も良さそうだった。心の中で、勝ちたいと思った」
勝つ気満々のミルコに、角居勝彦師(引退)はパドックで意外な言葉をかけたという。「これまで牝馬は4着までしか来ていないレースだよ、って先生が言うんだ。でも、僕は勝ちたいと思ったよ」。角居師は、力むミルコの気持ちをほぐそうとしたのかもしれない。意外なやりとりが大一番の前にあったのだ。
「牝馬はフケ(発情)があったりして、体調を安定させるのが難しいけど、この馬には競馬への前向きな気持ちがあるからね。つくることに関しての難しさはないんだ。直線では久々に絶叫したね」(角居師)
当時の角居厩舎といえば、どの馬も人気に推されていた時期。決して年齢的衰えを見せていなかったサンビスタが12番人気というのも今、思えば人気がなさすぎる。角居師が絶叫した気持ちも分かる気がする。
牝馬ウオッカで牡馬相手にダービーを制し、競馬の歴史を塗り替えた角居厩舎だが、この牝馬サンビスタによるチャンピオンズC制覇も偉業といっていいだろう。サンビスタの後、このレースにおいて馬券絡みを果たした牝馬はいない。
(C)スポーツニッポン