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【マイルCS】レーベンスティール 楽々ラスト1F11秒6 2走前の反省糧に美浦で万全仕上げ

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Wコースで追い切るレーベンスティール(撮影・郡司 修)
 重賞4勝馬が満を持して1年1カ月ぶりのG1舞台へ向かう。日が差し始めた午前10時過ぎ、レーベンスティールは角馬場で体をほぐしてからWコースに入った。向正面から単走でスタート。リズム良く運ぶと、直線では首を大きく使ってグイグイ加速。前進気勢あふれる走りで、馬なりのまま余力十分に6F82秒5〜1F11秒6を計時した。

 「1週前で十分に走れる態勢に来ていて、負荷というよりもリズム重視で乗れるので単走を選択した。前回は休み明けだったので、今回の方が多少上積みを感じられる」。田中博師の柔和な表情が充実ぶりを物語っている。

 敗戦を糧に調整を進めてきた。マイル適性を見込んで参戦した2走前しらさぎSは7着。師は「休み明けでしたし、使いたいレースがコンディションが整わず延び延びになって仕上がり不足だった。栗東滞在で当週にすくんでしまって、パフォーマンスを出し切れなかった」と敗因を分析。今回は当週まで美浦でじっくり乗り込み、状態も右肩上がりだ。「あの一戦でマイルが合わなかったとは言い切れない」と巻き返しに力を込める。

 今回は23年5月に1勝クラスを制したレーンと再コンビ。指揮官は「器用さはあるので(京都は)やってみないと分からないが合うと思う。とても頑張り屋さんなので競馬に行って手を抜くようなことがない。ジョッキーとも手が合うと思うし、能力を引き出してもらえたら良い結果につながると思う」。22年にセリフォスで当レースを制した巧腕の手綱さばきにも期待を寄せた。

 血統の後押しもある。母トウカイライフは02年優勝馬トウカイポイントと同じ、父トウカイテイオー×母父リアルシャダイの配合。それだけに「何とかこの血統でG1を勝てれば」とトレーナー。夢もロマンも背負った実力馬。悲願のG1タイトル奪取へ機は熟した。
(C)スポーツニッポン