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【アイルランドT】セキトバイースト ラスト2F加速で躍動感 四位師「元気いっぱいでいい状態」

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CWコースで追い切るセキトバイースト(撮影・亀井 直樹)
 コースの真ん中をパワフルに駆け抜けた。セキトバイーストは開門から20分後のCWコースへ。序盤は折り合いを確かめながら徐々にスピードを上げていく。直線でギアが上がると雄大なフォームに切り替わり、グンと加速。ラスト2Fは11秒6→11秒3と数字が示す通りの躍動感でフィニッシュした。動きを見守った四位師は「元気いっぱいでいい動きだった。秋初戦をいい状態で迎えられる」と順調ぶりをアピールした。

 昨年は春秋のトライアルで権利を獲りG1の舞台にも立ったが、古馬になって本格化。今年は5戦3勝と勝ち星を積み重ね、前走の府中牝馬Sで重賞初制覇を飾った。「しぶとく伸びているし、いい内容だった。若い頃はむきになって走っていたが、レースを重ねて競馬が上手になってきたね。伸び伸びと走れる東京は合っているし、距離も1800メートルが一番いいと思う」と同舞台で重賞連勝に挑む。

 前走後は放牧で心身ともにリフレッシュ。「後ろから見ても(馬体に)幅が出てきた。数字(前走458キロ)も増えていると思う」と目を細める。1週前追いは浜中を背にCWコースでラスト1F10秒9を刻んだ。師は「元々(稽古で)いい走りをしていたけど、動きがより大きくなっている」と成長ぶりを強調した。

 昨年までは“アイルランドT府中牝馬S”のレース名で行われていた一戦。春に移設された府中牝馬Sを勝ち、新設されたアイルランドTのタイトルも狙う。指揮官は「秋初戦をいい形でスタートを切って、大きな舞台へ向かっていきたい」と力を込めた。万全の態勢で再び、東上する。
(C)スポーツニッポン