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【スワンS】7歳グレイイングリーン初タイトル狙う ベテラン勢の活躍に池江厩舎も刺激「励みになります」

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前走の朱鷺Sを制したグレイイングリーンが重賞初制覇を狙う
 秋の重賞戦線でベテランブームが到来!?今週は土・日・月の3日間開催。そのラストを飾る月曜京都メイン「第68回スワンS」(1着馬にマイルCS優先出走権)は例年より2週間前倒しで行われる。先週の京都大賞典を制した池江厩舎は、同じディープインパクト産駒の7歳グレイイングリーンを送り込む。全5勝を挙げる得意の1400メートル戦で待望の重賞制覇を狙う。

 今週もベテランパワーがターフを熱くする。今秋の重賞戦線は高齢馬が活躍。秋競馬の開幕週に行われた京成杯AHは7歳牝馬ホウオウラスカーズが勝ち、秋G1開幕戦スプリンターズSは8歳馬ウインカーネリアンが鞍上の三浦とともに悲願のG1初制覇を達成。先週の京都大賞典は7歳馬ディープモンスターが15度目の重賞チャレンジで念願の初タイトルを獲得した。

 ディープモンスターを管理する名門・池江厩舎は同じディープインパクト産駒の7歳馬グレイイングリーンで2週連続の京都芝重賞Vに挑む。担当の音瀬助手は「年齢を重ねた古馬が重賞を勝ってくれると、厩舎全体にとって大きな励みになりますよね」とかみしめる。重賞は23年阪神C(4着)以来、6度目の参戦。僚馬の勢いに乗り、ここで待望の初タイトルを狙う。

 前走の朱鷺Sは中団から差し切り、22年新春S(3勝クラス)以来、約3年7カ月ぶりの勝利を挙げた。音瀬助手は「うまくかみ合った面もあったけど、最後はいい脚を使ってくれた。(池江)先生がここまで大事に(レースに)使ってくださっているので、7歳秋を迎えても衰えは全くないですよ」と相棒に厚い信頼を寄せている。

 前走後は放牧で心身ともにリフレッシュ。帰厩後は坂路、CWコースで順調に調整を積んだ。1日の1週前追いは井上(レースは高杉)を背にCWコースで6F80秒8〜1F11秒8の好時計をマーク。「前走と同じパターンの調整。調子の波が少ないタイプですけど相変わらず、いい動きでした」と好調をアピールする。

 芝1400メートル戦で全5勝を挙げるスペシャリスト。当舞台もリステッド競走・安土城Sで2年連続2着に好走しており、相性のいいコースだ。「長く脚を使うので、下り坂を利用して加速して行ける京都は合いますね」と歓迎する。7歳馬の当レースVなら22年ダイアトニック以来。キャリア34戦目のベテランが念願のタイトルをつかみ取る。

 ≪現役馬は計37頭ディープインパクト産駒 スワンSは5勝≫JRAの現役ディープインパクト産駒は20年生まれの現5歳がラストクロップで、8歳までの4世代に計37頭がいる。7歳ヨーホーレイクが今年の京都記念を勝ち、ディープ産駒は10年から16年連続でJRA重賞Vとなった。9月以降はホウオウラスカーズ(京成杯AH)、ディープモンスター(京都大賞典)が重賞初制覇を飾り、産駒のJRA重賞は298勝。グレイイングリーンが出走するスワンSも産駒は5勝しており、偉大な血が騒ぐか。
(C)スポーツニッポン