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【スプリンターズS】新王者誕生の予感 4歳牝馬ジューンブレアがトップ評価

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スプリンターズS出走馬採点表
 今秋もとことん分析します!!秋のG1開幕戦「第59回スプリンターズS」(28日、中山)には国内外の実力スプリンターが集結する。「G1データ王」は過去10年の傾向から5項目、各20点満点のポイント制で勝ち馬を導き出す人気企画。今回トップ評価を得たのは、意外にも重賞未勝利の牝馬だ。データは新たなチャンピオン誕生と結論づけた。

 【ステップ

 例年、サマースプリントシリーズを使ってきた馬が大挙出走。中でも最重要ステップは過去10年で4頭の勝ち馬が出ているセントウルS組だ。特にセントウルSで3番人気以内だった馬が【4・4・0・15】と好成績。該当馬を20点満点、それ以外のセントウルS組を15点にする。その他の同シリーズ組は北九州記念【2・1・1・18】、CBC賞【1・1・0・1】が15点。キーンランドC組は【0・1・5・37】と勝ち切れておらず、アイビスSD【0・0・0・3】、函館スプリントS【0・0・0・4】を含めた3レースの組は10点に割り引く。また、同シリーズ以外では前走G1組が【3・3・1・9】と活躍しており、昨年の覇者ルガルは高松宮記念以来の臨戦だった。G1組も15点とする。

  【前走着順】

 シンプルに前走着順もヒントになる。過去10年の連対馬20頭中、半数以上の12頭(6勝&2着6回)が前走連対馬だった。1着馬が【4・3・4・22】で20点満点。2着馬は【2・3・0・21】で15点。残る連対馬8頭の前走は3、4、4、9、10、11、17、17着とさまざまだが、この8頭は前走から重量が据え置きか、減っていた。前走3着以下のうち、該当する馬は15点。

 【年齢】

 3歳 【1・2・1・16】

 4歳 【4・3・4・23】

 5歳 【2・4・2・39】

 6歳 【2・0・2・26】

 7歳上【1・1・1・25】

 3〜7歳で幅広く勝ち馬は出ているが、4歳馬が最多4勝を挙げ、勝率11・8%、連対率20・6%の好成績。20点満点とする。連対数2位の5歳馬が15点。6歳馬は18年以降、連対ゼロと近年は苦戦している。6歳以上を10点に割り引く。

 【馬体重】

 近年、中山開催最終週の馬場はパワーを要求されるコンディションに移行。馬格のあるタイプが好成績を残している。過去6年の勝ち馬の前走馬体重は、順に516キロ→492キロ→536キロ→510キロ→492キロ→524キロ。490キロ台の2頭は牝馬、残る4頭は牡馬だった。牝馬は前走490キロ以上、牡・セン馬は510キロ以上を20点満点(サトノレーヴは前走体重計測がなく、2走前の531キロが対象)。一方、前走460キロ以下の馬は過去10年で1頭も勝っておらず、10点とする。今年はダノンマッキンリードロップオブライトピューロマジックの3頭が割引対象。

 【脚質】

 先行有利の印象が強い当舞台だが、このレースは好位〜中団が理想的なポジション。前走4角4番手以内(直線競馬は道中4番手以内)だった馬は未勝利で該当馬を10点に割り引く。一方、同5〜9番手が9勝を挙げ、20点満点の評価。10番手以下だった馬は、1勝で15点とする。

 【結論】

 まだ暑さが残る時季。やはり牝馬が強い。CBC賞2着から参戦の4歳牝馬ジューンブレアが90点でトップの評価。牝馬ながら前走馬体重490キロで馬格にも恵まれたタイプだ。重賞は未勝利ながら、3戦3勝の中山芝1200メートルならスプリント界の頂点も狙える。85点の4歳牝馬カピリナが逆転候補。(データ班)
(C)スポーツニッポン