ダービー馬クロワデュノールは仏G1凱旋門賞に挑戦。皐月賞馬でセントライト記念を制したミュージアムマイルは天皇賞・秋へ向かう。春のクラシック勝ち馬が不在の菊花賞は22年以来、3年ぶりとなる。さらに皐月賞3着＆ダービー2着のマスカレードボールも天皇賞・秋に向かうことを表明しており、今年の菊花賞は混戦ムードが漂う。

　典型的な上がり勝負になった神戸新聞杯は春の実績馬が上位を独占した。勝ち馬エリキング、2着ショウヘイ、3着ジョバンニはいずれも先を見据えた仕上げで、本番は大幅な上積みが見込める。ミュージアムマイルが勝ったセントライト記念組は3着で優先出走権を獲得したレッドバンデに注目。バランスが取れたステイヤー向きの体形で、長丁場でこそ持ち前のスピードの持続力が生きるだろう。

　今年は別路線組にもチャンスはありそう。デビュー3連勝で青葉賞を制したエネルジコは古馬初対決の新潟記念で2着に好走。世代上位の力を秘めている。三田特別、日本海Sと連勝中のゲルチュタールなど前走・条件戦組も侮れない。