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【ローズS】カムニャック 脚さばきシャープ!坂路ラスト1F12秒1、友道師成長実感「勝って次に…」

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坂路を単走で追い切るカムニャック
 今週末は3日間開催。3歳牡牝3冠目のトライアルで春のクラシックホースが始動する。日曜阪神の秋華賞TR「第43回ローズS」の追い切りが10日、東西トレセンで行われ、オークス馬カムニャックは坂路をシャープな脚さばきで駆け上がり、ラスト1F12秒1をマーク。夏を越して進化した姿を披露する準備は整った。

 パワーアップした姿を見せた。オークス馬カムニャックは午前6時過ぎ、坂路に登場。最初の2Fは15秒7→14秒3とゆったり入って折り合いを確かめる。コーナーを回って直線で軽くギアを上げると、サッと加速。しまいシャープな脚色でラスト1F12秒1をマークした。友道師は「先週しっかり攻めたので整える程度の調整。(先週は)バランスが良く、真っすぐ走れていた。稽古と実戦がリンクする馬で順調に仕上がった」と満足げに送り出す。

 1週前には西塚(レースは川田)を背にCWコースでハードトレを敢行。自己ベストを1秒6更新する6F78秒8の猛時計で駆け抜け、前で併せ馬を行っていたショウヘイヨーホーレイクの重賞ホースに内から迫る圧巻の追い切りだった。夏場は宮城県の山元トレセンへ放牧。先月8日に栗東へ帰厩し、順調に稽古を積み重ねた。「体は少し増えているぐらいだけど、横から見たフレームが大きくなった。春に比べてたくましくなった」とひと夏を越しての成長に目を細めた。

 昨年8月の中京デビュー戦を快勝した後はマイル戦で連敗。距離を延ばしたフローラSで重賞初制覇を飾ると、オークスで3歳牝馬の頂点に立った。指揮官は「新馬戦を勝った時の状態が良かった。オークスの時はようやく(状態が)戻ってきた感じ。それでもジョッキー(シュタルケ)がうまく乗ってくれて強い内容だった」と振り返る。

 秋初戦の舞台はワンターンの阪神1800メートル。全3勝を挙げる左回りに対し、右回りは3走前のエルフィンS4着以来。指揮官は「あの時は状態がひと息だった。勝って次に向かいたいね」と力を込めた。コンビ復活の川田はローズS5勝、昨年のクイーンズウォークに続く連覇が懸かる。頼れる鞍上を背に秋初戦から幸先のいいスタートを切る。 

 《オークス馬のローズS制覇5頭》オークス馬のローズS制覇は86年メジロラモーヌ、87年マックスビューティ、12年ジェンティルドンナ、14年ヌーヴォレコルト、16年シンハライトの5頭。阪神芝外回りの1800メートルで行われたローズSに出走したオークス馬は【3・1・0・4】の成績。16年1着シンハライト以来の当レース参戦となるオークス馬のカムニャックもVを目指す。
(C)スポーツニッポン