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【コリアカップ】大井のディクテオン 鮮やかに差し切り日本馬3連覇 矢野貴之「動きたい時に動けた」

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コリアカップを制したディクテオン(右)=地方競馬全国協会提供
 G3「コリアカップ」(ダート1800メートル、11頭立て)が7日、韓国のソウル競馬場で行われ、大井所属の矢野貴之(41)が騎乗したディクテオン(セン7=大井・荒山)が鮮やかな末脚で香港のチャンチェングローリーをかわし、1馬身差をつけて1着でゴールした。勝ち時計は1分50秒8。ディクテオンはJRAに所属していた昨年9月23日のJpn3白山大賞典(金沢)以来、重賞4勝目。

 なお日本馬は昨年、一昨年のクラウンプライドに続く3連覇となった。また地方所属馬の海外重賞制覇は2006年のG1シンガポール航空国際Cを制したコスモバルク以来19年ぶり。

 殊勲の勝利を挙げた鞍上の矢野は「韓国は3回目なんですけど、でかいレースで騎乗依頼をいただいて結果を出せて、ホッとしています。たくさんの応援が力になりました。また韓国に来たいです。頭数が少なくて、理想通りの位置取りでした。動きたい時に動けたのが勝因です」と語った。

 一方、管理する荒山勝徳師(56)は「スタートしてからのポジション的には、いいところにつけたと思いました。向正面から徐々に上がっていきましたが、届くかどうか少しヒヤリとしました。しかしジリジリと伸びてきたところでは力が入りました。(ディクテオンが)ゴール板を駆け抜けた瞬間は感慨深く、思わずウルッときて涙をこらえてしまいました」とコメントした。

 その他の日本馬では三浦皇成騎乗のラムジェット(牡4=佐々木、父マジェスティックウォリアー)が3着、松山弘平騎乗のドゥラエレーデ(牡5=池添、父ドゥラメンテ)は5着だった。

 ▽コリアカップ 韓国馬事会の主催で2016年から行われている。22年から国際G3が付与された。日本馬は16年クリソライトと17、18年ロンドンタウン、そして23、24年にクラウンプライドが制している。
(C)スポーツニッポン