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デビュー2年目の橋木太希(19)が札幌2歳Sのポペットで重賞初騎乗を果たす。8月2日の新馬戦(札幌芝1500メートル)で7番人気(単勝26・3倍)の同馬を1着に導き、重賞への継続騎乗が決定。通算2勝の19歳が史上6人目となるJRA重賞初騎乗Vの快挙を目指す。
初の大舞台が近づくにつれ、橋木は緊張するどころか、自信を深める一方。「僕自身は挑戦者の立場なんですけど、馬自体はここは通過点だと思ってもらいたい。僕はまだ成績的にG1を乗れないですけど、(馬は)G1に出て上のクラスで戦っていけるポテンシャルは秘めていると思います。僕もこの馬と一緒に成長できればいいな」とレースが待ち遠しい様子だ。
ポペットのデビュー戦は、相棒から札幌芝1500メートルの新馬戦としては出色の上がり33秒台を引き出した。橋木自身、これが昨年9月のデビュー初勝利以来となる通算2勝目。「もしかしたら乗り替わりかなとは思ったんですよね。(新馬勝ちの)次の日に先生(高橋康師)から“そのまま乗ってくれ”と言われて本当にうれしかったです。オーナー(小林竜太郎氏)、厩舎サイドには感謝。結果で恩返ししたいですね」と力を込めた。
同期の高杉吏麒、吉村誠之助がG1や重賞に騎乗する姿を見て、焦りがなかったわけではない。今年3月からフリーとなり、一つ一つの縁を大事にした。今夏の北海道滞在は普段から調教を手伝う高橋康師に勧められた。「(調教に)いっぱい乗りましたね。僕自身、関東厩舎を頼まれることが増えたので縁が広がっている感じはあります。そういうのが今後は大事になってくると思うので、北海道に来て良かったなって思います」と充実の表情。札幌最終週の木曜朝は人も馬もまばらだったが、調教にまたがっては降りを繰り返す橋木の姿があった。
相棒はダートコースの最終追い切りでラスト1F11秒0をマークして元気いっぱい。「追い切り映像を全部見ましたけど、一番いいんじゃないかと思っているくらい(笑い)。僕なんかでいいんですかって感じでしたけど、任せてもらった以上は結果を残したいですね」。謙虚に、貪欲に。相棒を信じて快挙達成を目指す。
◇橋木 太希(はしき・たいき)2006年(平18)3月27日生まれ、大阪府出身の19歳。24年3月に栗東・西園正都厩舎からデビュー。同年9月29日の中京6Rシャープソーンで初勝利。25年3月からフリー。JRA通算250戦2勝。
《過去に5人達成》JRA重賞初騎乗Vは過去に別表の5人が達成。このうち宮崎北斗のみがデビュー2年目で達成(他の4人はデビュー年)。橋木がVなら2年目での達成は2人目。97年の武幸四郎(現調教師)はデビュー翌日で、この勝利自体が騎手としての初勝利。22年CBC賞では当時18歳の今村がテイエムスパーダで芝1200メートル1分5秒8のJRAレコードで逃げ切り。女性騎手初の重賞初騎乗V&芝重賞Vを成し遂げた。
初の大舞台が近づくにつれ、橋木は緊張するどころか、自信を深める一方。「僕自身は挑戦者の立場なんですけど、馬自体はここは通過点だと思ってもらいたい。僕はまだ成績的にG1を乗れないですけど、(馬は)G1に出て上のクラスで戦っていけるポテンシャルは秘めていると思います。僕もこの馬と一緒に成長できればいいな」とレースが待ち遠しい様子だ。
ポペットのデビュー戦は、相棒から札幌芝1500メートルの新馬戦としては出色の上がり33秒台を引き出した。橋木自身、これが昨年9月のデビュー初勝利以来となる通算2勝目。「もしかしたら乗り替わりかなとは思ったんですよね。(新馬勝ちの)次の日に先生(高橋康師)から“そのまま乗ってくれ”と言われて本当にうれしかったです。オーナー(小林竜太郎氏)、厩舎サイドには感謝。結果で恩返ししたいですね」と力を込めた。
同期の高杉吏麒、吉村誠之助がG1や重賞に騎乗する姿を見て、焦りがなかったわけではない。今年3月からフリーとなり、一つ一つの縁を大事にした。今夏の北海道滞在は普段から調教を手伝う高橋康師に勧められた。「(調教に)いっぱい乗りましたね。僕自身、関東厩舎を頼まれることが増えたので縁が広がっている感じはあります。そういうのが今後は大事になってくると思うので、北海道に来て良かったなって思います」と充実の表情。札幌最終週の木曜朝は人も馬もまばらだったが、調教にまたがっては降りを繰り返す橋木の姿があった。
相棒はダートコースの最終追い切りでラスト1F11秒0をマークして元気いっぱい。「追い切り映像を全部見ましたけど、一番いいんじゃないかと思っているくらい(笑い)。僕なんかでいいんですかって感じでしたけど、任せてもらった以上は結果を残したいですね」。謙虚に、貪欲に。相棒を信じて快挙達成を目指す。
◇橋木 太希(はしき・たいき)2006年(平18)3月27日生まれ、大阪府出身の19歳。24年3月に栗東・西園正都厩舎からデビュー。同年9月29日の中京6Rシャープソーンで初勝利。25年3月からフリー。JRA通算250戦2勝。
《過去に5人達成》JRA重賞初騎乗Vは過去に別表の5人が達成。このうち宮崎北斗のみがデビュー2年目で達成(他の4人はデビュー年)。橋木がVなら2年目での達成は2人目。97年の武幸四郎(現調教師)はデビュー翌日で、この勝利自体が騎手としての初勝利。22年CBC賞では当時18歳の今村がテイエムスパーダで芝1200メートル1分5秒8のJRAレコードで逃げ切り。女性騎手初の重賞初騎乗V&芝重賞Vを成し遂げた。
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