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【新潟2歳S】手塚久厩舎が旋風巻き起こす!リアライズシリウス 重賞VでG1舞台に名乗り

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リアライズシリウス
 注目2歳馬を紹介する「Road to 2026」は好素材集結の「第45回新潟2歳S」からリアライズシリウス(牡=手塚久)を取り上げる。東京新馬戦を7馬身差圧勝で飾り、新種牡馬の父ポエティックフレアにJRA初白星を贈った。新馬→重賞VでG1舞台に名乗りだ。同じ手塚久厩舎では日曜札幌の芝2000メートルで初陣予定のウインベルチェーロ(牝、父エピファネイア)も楽しみな逸材。同厩舎で活躍した半姉ウインマリリン(22年香港ヴァーズ優勝)に続く活躍が期待される。

 リアライズシリウスのデビュー戦はド派手だった。舞台は東京芝1600メートル。二の脚を利かせて先手を奪うと、従順に折り合い、直線では後続を離す一方。ラスト2Fは11秒4〜11秒7と鋭く伸び、2着に7馬身差の圧勝。津村は「強い内容だった。凄く長く脚を使う。スピードの持続性があります」と絶賛した。

 その後は新潟2歳Sに照準を絞り、放牧を挟んで備えた。13日の1週前追いはWコースで6F82秒9〜1F11秒4(馬なり)。余力十分に併せた2頭を突き放した。津村は「久々に乗りましたが、思っていたほどテンションは上がっていなかったし、仕掛けた時の反応がめちゃくちゃ良くなっていた」と好感触。手塚久師は「調教は動きますね。体は新馬の時と同じぐらい。体を自分からつくるような面があって、大型馬の割にすっきり見せている」と既に態勢を整えている。

 父ポエティックフレアは21年英2000ギニー、セントジェームズパレスSでG1・2勝の名マイラー。現2歳が初世代となる新種牡馬。受胎率が低く、初年度産駒の血統登録数が37頭と多くない中から、シリウスは同産駒JRA初白星を父にプレゼントした。鞍上は「調教では馬の後ろに入れても全然問題ない」と逃げ一辺倒ではない手応えをつかんだ上で「後ろから凄い切れを使うタイプでないけど、ある程度のポジションを取って、長く脚を使えるのが長所。ゲートを五分に出れば、勝ち負けできる力はある」と新馬→重賞Vを視界に入れている。

 GI・9勝を誇る手塚久厩舎から、新たに出現したスター候補。指揮官は「新馬は逃げて勝ったが、落ち着いた馬なので控える形になっても大丈夫でしょう。調教では馬の後ろにつける稽古も積んでいる。馬場は不問だと思う。雨が降っても大丈夫だし、速い時計でも走れそう。楽しみにしています」と期待を込めた。新馬に続き、JRA重賞初白星も父に贈り、G1舞台に羽ばたく。
(C)スポーツニッポン