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98&99年有馬記念連覇などG1・4勝グラスワンダー死す…30歳 多臓器不全を発症したとの診断

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明和牧場で余生を送ったグラスワンダー
 97年朝日杯3歳S、98年有馬記念、99年宝塚記念、有馬記念とG1を4勝したグラスワンダー(牡、父シルヴァーホーク)が8日、息を引き取った。ビッグレッドファームが発表。30歳だった。

 年を重ね、この夏も元気に過ごしていたが前日の夕方に容態が悪くなり、この日の夕方に帰らぬ馬になった。高齢に伴う体力の低下から多臓器不全を発症したと診断された。

 現役時代は97年9月13日に美浦・尾形充弘厩舎所属でデビューし、新馬戦からアイビーS、京成杯3歳S、朝日杯3歳Sと無敗4連勝でG1制覇。98年有馬記念から99年宝塚記念、有馬記念と春秋グランプリ3連覇を成し遂げた。

 00年宝塚記念(6着)のレース中に左第3中手骨骨折を発症し、通算15戦9勝で引退、社台スタリオンステーション(北海道安平町)で種牡馬入り。08年ジャパンカップを制したスクリーンヒーローを出し、スクリーンヒーローの子モーリスも種牡馬として活躍馬を出している。11年宝塚記念を制したアーネストリーもグラスワンダー産駒だ。

 20年に種牡馬を引退後、明和牧場(北海道新冠町)で余生を送った。
(C)スポーツニッポン