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今週は3場で見どころ満載の3重賞。7日、出走馬が確定した。今春に厩舎を開業し、CBC賞で管理馬の重賞初出走を迎えるのが秋山真一郎師(46)だ。騎手時代から縁が深い桃、緑一本輪、袖黄縦縞の勝負服。ダートで休み明けを叩いたテイエムリステットを芝へ。芝スタートの走り、血統背景から適性は秘めている。うまくかみ合えばガラッと変わっても不思議ではない。
騎手時代から縁が深いオーナーの所有馬で今春の開業後、初の重賞チャレンジを迎えた。秋山師はCBC賞にテイエムリステットを起用する。冠名テイエムで、かつてテイエムオペラオーでG1を7勝した竹園正繼氏。同オーナーの所有馬の騎乗依頼を受けることが多かった。「竹園オーナーは騎手の頃からお世話になっています。重賞に挑戦できる馬を預けてもらい、オーナーに感謝の気持ちしかありません」と熱い思いを口にする。思い出深いのが福島勝厩舎に在籍し、末脚を武器に芝スプリント路線で活躍したテイエムサンデーだ。「重賞(03年シルクロードS)を勝たせてもらったし、高松宮記念でも4着。短いところで、いい脚を使ってくれました」と懐かしそうに振り返る。
近走、ダートで勝負していたテイエムリステットは解散前の木原厩舎に在籍していた23年夏に新馬9着、24年シンザン記念6着、きさらぎ賞9着と芝で3戦している。休み明けの前走天保山Sが16着。秋山師は何かきっかけを…と模索する中で芝替わりを決めた。「元々スピードがあるし、ダートでは脚抜きがいい軽いコンディションの方が結果もいい。短い距離もいいだろうし、選択肢を広げる意味でも挑戦したい」とこの起用の狙いを明かす。
実際に芝スタートの中京、京都、阪神ダート7F戦に限れば【4・2・1・4】と安定した成績を残す。芝だと踏ん張りが利いてテンからスッとスピードに乗れる分、先手や好位を取りやすく、それが好走につながった。スタート後の部分だけではあるが、芝適性の高さを示している。父がモーリス、母シーズアウーマンの兄弟に09年京王杯SC覇者スズカコーズウェイや芝で重賞3勝(16年京都2歳S、17年弥生賞、20年小倉大賞典)のカデナがいて血統的な裏付けは十分だ。
振り返ればテイエムサンデーのラストランは03年CBC賞(当時12月に施行)で秋山師が騎乗し、7着だった。これも何かの縁。変わり身をイメージし、中京名物の芝スプリント決戦に臨む。
◇秋山 真一郎(あきやま・しんいちろう)1979年(昭54)2月9日生まれ、滋賀県出身の46歳。父・忠一さんは元騎手で元調教助手。97年に栗東・野村彰彦厩舎所属で騎手デビュー。12年NHKマイルC(カレンブラックヒル)でG1初制覇。23年12月に調教師免許試験に合格、24年2月に騎手引退。JRA通算1万3543戦1059勝(重賞38勝、G12勝)。今年3月5日に厩舎を開業し、同22日の阪神4R・バッケンレコードで初勝利を挙げた。調教師としてJRA通算97戦4勝。
《“テイエム”と深い縁》秋山師がテイエムサンデーの他、思い出の馬として名前を挙げたのが同じく福島勝厩舎に所属していたテイエムジェネラスとテイエムボッケモン。ジェネラスは2クラス格上挑戦の04年スポニチ賞ステイヤーズSで13番人気3着(ボニヤ騎乗)と激走。秋山師とのコンビで2勝クラスを2勝している。鹿児島産のボッケモンは九州産限定の04年たんぽぽ賞(荒尾)でテン乗りVに導いた。調教師としては今年5月3日に新潟ダート1200メートルの3歳未勝利でテイエムパイロットが8番人気V。厩舎開業後の2勝目となった。
騎手時代から縁が深いオーナーの所有馬で今春の開業後、初の重賞チャレンジを迎えた。秋山師はCBC賞にテイエムリステットを起用する。冠名テイエムで、かつてテイエムオペラオーでG1を7勝した竹園正繼氏。同オーナーの所有馬の騎乗依頼を受けることが多かった。「竹園オーナーは騎手の頃からお世話になっています。重賞に挑戦できる馬を預けてもらい、オーナーに感謝の気持ちしかありません」と熱い思いを口にする。思い出深いのが福島勝厩舎に在籍し、末脚を武器に芝スプリント路線で活躍したテイエムサンデーだ。「重賞(03年シルクロードS)を勝たせてもらったし、高松宮記念でも4着。短いところで、いい脚を使ってくれました」と懐かしそうに振り返る。
近走、ダートで勝負していたテイエムリステットは解散前の木原厩舎に在籍していた23年夏に新馬9着、24年シンザン記念6着、きさらぎ賞9着と芝で3戦している。休み明けの前走天保山Sが16着。秋山師は何かきっかけを…と模索する中で芝替わりを決めた。「元々スピードがあるし、ダートでは脚抜きがいい軽いコンディションの方が結果もいい。短い距離もいいだろうし、選択肢を広げる意味でも挑戦したい」とこの起用の狙いを明かす。
実際に芝スタートの中京、京都、阪神ダート7F戦に限れば【4・2・1・4】と安定した成績を残す。芝だと踏ん張りが利いてテンからスッとスピードに乗れる分、先手や好位を取りやすく、それが好走につながった。スタート後の部分だけではあるが、芝適性の高さを示している。父がモーリス、母シーズアウーマンの兄弟に09年京王杯SC覇者スズカコーズウェイや芝で重賞3勝(16年京都2歳S、17年弥生賞、20年小倉大賞典)のカデナがいて血統的な裏付けは十分だ。
振り返ればテイエムサンデーのラストランは03年CBC賞(当時12月に施行)で秋山師が騎乗し、7着だった。これも何かの縁。変わり身をイメージし、中京名物の芝スプリント決戦に臨む。
◇秋山 真一郎(あきやま・しんいちろう)1979年(昭54)2月9日生まれ、滋賀県出身の46歳。父・忠一さんは元騎手で元調教助手。97年に栗東・野村彰彦厩舎所属で騎手デビュー。12年NHKマイルC(カレンブラックヒル)でG1初制覇。23年12月に調教師免許試験に合格、24年2月に騎手引退。JRA通算1万3543戦1059勝(重賞38勝、G12勝)。今年3月5日に厩舎を開業し、同22日の阪神4R・バッケンレコードで初勝利を挙げた。調教師としてJRA通算97戦4勝。
《“テイエム”と深い縁》秋山師がテイエムサンデーの他、思い出の馬として名前を挙げたのが同じく福島勝厩舎に所属していたテイエムジェネラスとテイエムボッケモン。ジェネラスは2クラス格上挑戦の04年スポニチ賞ステイヤーズSで13番人気3着(ボニヤ騎乗)と激走。秋山師とのコンビで2勝クラスを2勝している。鹿児島産のボッケモンは九州産限定の04年たんぽぽ賞(荒尾)でテン乗りVに導いた。調教師としては今年5月3日に新潟ダート1200メートルの3歳未勝利でテイエムパイロットが8番人気V。厩舎開業後の2勝目となった。
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