9番人気ガイアフォースが2着に健闘した。スタートを決め中団馬群で脚をためると、直線で外に持ち出して鋭伸。上がり2位タイとなる3F33秒9の脚で接戦の2着争いを制した。

　この日、安田記念に“一鞍入魂”だった吉村は「レース前の雰囲気は、ほどよく気合が乗っていた。ある程度いいスタートを切って、枠なりに走らせて、直線は馬場のいいところへ出せたのは良かった。最後に伸びてきたところを見ても、ブリンカーをつけたのも良かったと思う」と好走要因を回顧。

　勝てば武豊超えの最年少G1制覇だったが、勝ち馬には1馬身半差及ばず。「3、4角でごちゃついて、少し位置を下げたのがもったいなかった」と悔しさをにじませた。馬は3年連続の出走で、4着だった過去2回より着順を上げた。鞍上は「勝ち馬との差はスムーズさを欠いた分。その中でここまで差を詰めている」と奮闘した6歳の相棒をねぎらった。