ニュース詳細

ニュース一覧

【オークス】リンクスティップ“本領発揮”4項目で満点!! 距離延長は歓迎

  • facebook
  • twitter
  • hatena blog
  • line
オークス出走馬採点表
 過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す「G1データ王」は厳選5項目、各20点満点のポイント制で勝ち馬に迫る。牝馬クラシック第2弾「第86回オークス」は王道の桜花賞組に加え、新興勢力も参戦し多彩な顔触れがそろった。最高得点を獲得したのは2冠を狙う桜花賞馬ではなく、桜花賞3着から反撃を期すあの馬だ。

 【ステップ

 桜花賞組が【7・5・7・63】で、やはり断然の好成績。一昨年が掲示板を独占。昨年も1〜4着は桜花賞組だった。中5週のローテは理想的で20点。これに続くのが忘れな草賞組で、同組勝ち馬の15年ミッキークイーン、19年ラヴズオンリーユーの2頭が制した。忘れな草賞の勝ち馬に15点を与えたい。トライアルのフローラS組は【1・3・1・36】の成績。勝率は2・4%と苦戦しており、10点に割り引き。その他のレースから参戦した馬も厳しく10点とする。

 【前走着順】

 前走1着馬が【6・6・2・42】で連対率21・4%は着順別ではトップ。前走3着馬も侮れない。【2・1・2・10】で勝率13・3%、複勝率33・3%は1着馬(それぞれ10・7%、25・0%)を上回る。17年ソウルスターリング、21年ユーバーレーベンが前走3着から巻き返しVに成功した。配当的な妙味も踏まえ、前走3着馬に20点。前走1着馬に15点。他は10点にとどめる。

 【位置取り】

 今年の出走予定馬で2200メートル以上を走った経験があるのはタガノアビーレーゼドラマの2頭だけ。距離が一気に延びるとあって、先行脚質の馬は苦戦を強いられている。4角を1〜3番手で回った馬で馬券に絡めたのは、17年1着のソウルスターリング、18年2着リリーノーブルの2頭だけ。参考にするため、前走の位置取りに注目すると、4角3番手以内だった馬は勝っておらず該当馬は10点。4〜10番手だった馬が7勝を挙げており、このポジションで立ち回っていた馬を20点。それ以外(11番手以下)を15点とする。

 【キャリア】

 昨年は、キャリア5走目がオークスだったチェルヴィニアが戴冠。同様にキャリア4戦で臨む馬が【5・4・3・31】で勝率11・6%、連対率20・9%とトップの成績を誇る。文句なしに20点を与えたい。複勝率27・0%でこれに続く、キャリア5戦の馬が準じて15点。それ以外を10点とした。

 【馬体重】

 馬体重にも傾向が明らか。近年の桜花賞と同じく、理想は460〜470キロ台。該当馬が6勝を挙げ、20年から23年は4連勝を飾った。前走馬体重がこの範囲だった馬を20点とする。420〜450キロ台の馬は計3勝しており、前走体重で該当した馬を15点。他は10点とする。

 【結論】

 2冠を狙う桜花賞馬エンブロイダリーがあろうことか、その他大勢的扱い。4項目満点で95点のリンクスティップが堂々トップとなった。スタートで大きな不利を受けた桜花賞(3着)は度外視できる。ここまでの戦績から距離延長は歓迎。本領発揮はここだ!!(データ班)
(C)スポーツニッポン